旭日 特別純米酒

きょくじつ とくべつじゅんまいしゅ

2026.10.29

米の旨味と酸のキレが調和した力強い特別純米酒

滋賀県・藤居本家が醸す『旭日 特別純米酒』は、地元産の酒造好適米を自家精米し、精米歩合60%前後で仕上げることで、米の力強い旨味を残した味わいが特徴です。使用米には滋賀の代表的品種である玉栄が用いられることが多く、ふくらみのある旨味と適度なコクが生まれます。

酒質は中口〜やや辛口で、甘味・酸味・旨味のバランスが良く、食中酒として優秀。酸度は2.0前後とやや高めで、米の厚みを引き締める効果があり、飲み疲れしないキレをもたらします。

香りは穏やかで、華やかな吟醸香を狙うタイプではなく、炊いた米の香りや穀物のニュアンスが主体。派手さよりも落ち着きと奥行きを感じさせる香り立ちで、温度帯によって表情が変わるのも魅力です。

味わいは、口に含むとまず米の旨味がしっかり広がり、後半は酸が輪郭を整えてキレ良く収束します。冷酒ではシャープさが際立ち、常温〜燗では旨味がふくらみ、より深いコクが楽しめます。特に燗酒にすると、玉栄らしいふくよかな旨味が伸び、食事との相性がさらに良くなります。

合わせる料理は、味噌や醤油を使った和食、肉じゃが、煮物、焼き魚など、旨味とコクのある料理が好相性。食卓でじっくり寄り添う、滋賀らしい力強さと柔らかさを併せ持つ一本です。

■飲み方あれこれ!!

上燗(45℃):

米の旨味が最もふくらみ、玉栄らしい厚みと酸のキレが心地よく調和する。香りは穏やかに立ち、口当たりは柔らかく、後半はすっと切れて食事を引き立てる上質な食中酒の表情が現れる。

ぬる燗(40℃):

旨味・甘味・酸味のバランスが最も自然に感じられ、ふくよかで優しい味わいが広がる。穏やかなコクが加わり、常に杯が進む落ち着いた飲み心地が魅力となる。

涼冷え(15℃):

冷やすことで酸がシャープに立ち、キレの良い飲み口が際立つ。穀物の香りは控えめになり、すっきりとした印象が増して、脂のある料理を軽やかに流してくれる。

おすすめのマリアージュ

●焼き魚(サバ・アジ):

上燗のふくらみが魚の脂を包み込み、旨味がより深く感じられる。

●肉じゃが:

玉栄のコクが甘辛い煮汁と調和し、ぬる燗の柔らかさが素材の甘味を引き立てる。

●湯豆腐:

穏やかな酸と旨味が豆腐の淡い味わいに寄り添い、後味をすっきり整える。

●天ぷら:

涼冷えのシャープさが油を軽やかに切り、衣の香ばしさと酒の旨味が心地よく重なる。

▶「旭日酒造有限会社」のこと

「旭日酒造有限会社」は、明治2年(1869年)に島根県出雲市で創業した酒蔵で、当初は「白雪」の銘柄を醸していたが、明治40年に後の大正天皇へ献上した酒が「天下一の美酒」と賞され、「旭日」の揮毫を受けたことから現在の銘柄へと発展した。蔵は出雲市駅近くの商店街に位置し、大正15年(1926年)建造の土壁蔵で今も仕込みを行う。この土壁は厚さ15センチほどあり、発酵に適した環境を保つ重要な役割を果たしている。

酒造りの特徴として、蔵付き酵母と自然素材の道具を用い、微生物との対話を重視した伝統的な生酛造りが挙げられる。生酛造りは平成20酒造年度から本格的に導入され、蔵に棲む乳酸菌や酵母の力を生かすことで、複雑で奥行きのある味わいを生み出している。また、原料米は出雲や奥出雲産を中心に自家精米し、農薬不使用栽培や自然栽培の米を用いた仕込みにも積極的に取り組む。仕込み水は北山山系から汲み上げる軟水で、やや硬度が高く、しっかりした発酵を支える水質が酒の骨格を形成する。

銘柄には「十旭日」「八千矛」「酒文」「出雲だより」などがあり、特に「十旭日」はコクのある味わいと後切れの良さで知られる。さらに長期熟成酒にも力を入れ、古酒部門での受賞歴もあるなど、伝統と革新を両立した酒造りを続けている。出雲の自然、蔵の歴史、微生物の働きが一体となり、この蔵でしか生まれない個性豊かな日本酒を育んでいる。

Data

生産者:旭日酒造有限会社

住所:島根県出雲市今市町662

創業:1869年(明治2年)

TEL:0853-21-0039

URL:http://jujiasahi.co.jp/ (旭日酒造公式サイト・電話又はfaxにて直接注文可)

特定名称:特別純米酒

原料米&精米歩合:麴米・掛米ともに滋賀県産玉栄60%

アルコール度数:15%

酵母: 協会7号

日本酒度:+1

酸度:1.6

容量: 720ml(瓶)、 1800ml(瓶)

 

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