さくらじま
2025.09.20

鹿児島の風土が育んだ伝統の一杯
芋焼酎『さくらじま』は、鹿児島県の象徴である桜島の名を冠した、本坊酒造が誇る本格芋焼酎です。南薩摩産のさつま芋「黄金千貫」と国産米を使用した米麹を原料に、白麹で仕込み、常圧蒸留によって造られています。製造は鹿児島県知覧町にある知覧蒸溜所で行われ、割り水には知覧の天然水が使われるなど、地元の自然の恵みを存分に活かした焼酎です。
その味わいは、まろやかでありながら深みがあり、口当たりは柔らかく、芋焼酎特有の香りが上品に広がります。飲み口は滑らかで、桜の花びらが川面を流れるようにふくよかな旨みが口中に広がり、長い余韻が穏やかに残ります。華やかで優しい芋の香りと、程よい甘み、コクのある味わいが特徴で、ロック、水割り、お湯割りといった様々な飲み方で楽しむことができます。
「さくらじま」は、日常の晩酌にもぴったりな一本でありながら、贈答用としても人気があります。価格も手頃で、720mlや1800mlの瓶、紙パックなど多彩なラインナップが用意されており、幅広い層に親しまれています。鹿児島の焼酎文化と職人の技術が融合した「さくらじま」は、芋焼酎初心者から愛好家まで満足できる、安定した品質と味わいを誇る逸品です。
■飲み方あれこれ!!
〇芋焼酎「さくらじま」のおすすめの飲み方は、焼酎のまろやかさと芋の風味を最大限に引き出すスタイルがポイントです。どのスタイルも「さくらじま」の滑らかで軽やかな味わいを活かせるので、気分や季節に合わせて楽しんでみてください。
ロック :
氷を入れて冷やすことで、キリッとした口当たりとすっきりした後味が楽しめます。芋の甘みがクリアに感じられ、食事との相性も抜群です。
水割り :
焼酎と水を1:1で割るのが基本。冷水で割ると軽やかに、常温の水なら柔らかい甘みが際立ちます。初心者にも飲みやすいスタイルです。
お湯割り :
寒い季節にぴったり。焼酎のふくよかな香りとまろやかな味わいが引き立ちます。焼酎とお湯の割合は1:1.5〜1:2が目安です。
ソーダ割り(ハイボール) :
爽快な飲み口で、暑い季節やリフレッシュしたい時におすすめ。レモンやライムを添えると、フルーティーさがさらに際立ちます。
カクテル風アレンジ :
梅シロップ、ジンジャーエール、緑茶などと合わせると、芋焼酎の甘みがマイルドに。焼酎が苦手な方にも試しやすい飲み方です。
▶「本坊酒造株式会社」のこと
「本坊酒造株式会社」は、1872年(明治5年)に鹿児島県で創業された、150年以上の歴史を持つ老舗酒造メーカーです。創業者・本坊松左衛門が「殖産興業による社会奉仕」の理念のもと製綿業を始めたのが起源で、やがて菜種油製造、物品販売業を経て、1909年には会社組織として本格的に酒造業へと乗り出しました。1918年には新式焼酎(甲類焼酎)の製造を開始し、1928年には天皇皇后両陛下に焼酎を献上するなど、早くから高い品質と信頼を築いてきました。
「本坊酒造」の焼酎造りは、薩摩地方の風土と伝統を活かした「地域密着型」のスタイルが特徴です。焼酎造りにおいて重要とされる「一水、二芋、三麹」に加え、「蒸溜の技」と「貯蔵の時」を重視し、五つの要素を柱にしています。水は知覧や津貫の天然水、霧島山系の水、屋久島の柔らかな水など、蔵ごとに最適な水を使い分けています。原料のサツマイモは、南薩摩産の「黄金千貫」などを中心に、収穫直後の新鮮なものを人の手で選別し、傷や両端を丁寧に取り除くなど、徹底した品質管理が行われています。
麹についても、焼酎の味を左右する重要な要素として、手造り麹を用いることもあり、麹の特性を最大限に引き出す工夫がなされています。蒸溜技術では、伝統的な常圧蒸溜や減圧蒸溜に加え、「錫蛇管(すずじゃかん)」を使った蒸溜や、特許技術「磨き蒸溜」など、革新的な手法も取り入れています。これにより、雑味の少ないクリアな味わいと、芋の旨みをしっかりと残した焼酎が生まれます。
貯蔵にもこだわりがあり、タンク貯蔵、樫樽貯蔵、かめ貯蔵など、焼酎の個性に応じた熟成方法を採用。鹿児島県内には4つの焼酎蔵(津貫貴匠蔵、知覧蒸溜所、屋久島伝承蔵、薩摩郷中蔵)があり、それぞれが異なる製法や原料を活かし、地域性豊かな焼酎を生み出しています。
「本坊酒造」は、焼酎だけでなくウイスキー、ワイン、梅酒など多彩な酒類を手がける総合酒造メーカーとして、日本の酒文化に深く貢献しています。伝統を守りながらも革新を恐れず、地域とともに歩む姿勢が、今なお多くの人々に愛される理由です。
▶「本坊酒造株式会社」の歴史(年表)
1872年(明治5年):
本坊郷右衛門と松左衛門が製綿業を開始。創業の年。
1885年(明治18年):
菜種油製造業を開始。
1902年(明治35年):
本坊兄弟商会として物品販売業を開始。
1909年(明治42年):
会社組織化し、旧式焼酎(本格焼酎)の製造を開始。
1918年(大正7年):
新式焼酎(甲類焼酎)の製造を開始。
1921年(大正10年):
鹿児島市に支店を開設。
1928年(昭和3年):
天皇皇后両陛下に焼酎「星」を献上。商標を「寳星」に変更。
1936年(昭和11年):
みりんの製造を開始。
1941年(昭和16年):
合成清酒の製造を開始。
1945年(昭和20年):
空襲で鹿児島支店と津貫工場が全焼。
1947年(昭和22年):
津貫工場を復旧・再建。
1949年(昭和24年):
ウイスキーの製造を開始。
1955年(昭和30年):
本坊酒造株式会社を設立。梅酒・甘味果実酒の製造も開始。
1960年(昭和35年):
山梨県に山梨工場を新設し、ワイン・ウイスキー製造を開始。
1973年(昭和48年):
知覧工場(現・知覧蒸溜所)を新設。
1985年(昭和60年):
長野県に信州工場(現・マルス駒ヶ岳蒸溜所)を新設。
2003年(平成15年):
津貫工場内に「津貫貴匠蔵」を開設。
2004年(平成16年):
知覧蒸溜所を全面リニューアル。
2006年(平成18年):
知覧蒸溜所に自社芋畑「川比良農場」を開設。
2008年(平成20年):
本社を鹿児島市南栄に移転。
2011年(平成23年):
信州工場でウイスキー蒸留を再開。
2016年(平成28年):
津貫工場に「マルス津貫蒸溜所」を新設(※)。
2024年(令和6年):
信州蒸溜所を「マルス駒ヶ岳蒸溜所」に名称変更。
2025年(令和7年):
「ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)」で焼酎部門の最優秀金賞を受賞。
■津貫工場に「マルス津貫蒸溜所」を新設(※)
〇2016年、鹿児島県南さつま市に「マルス津貫蒸留所」を新設。これは本坊酒造の創業地に近く、伝統と革新を融合させた施設として注目されています。
Data
生産者:本坊酒造株式会社
住所: 鹿児島県鹿児島市南栄3丁目27
創業:1872年(明治5年)
TEL:099-210-1210
URL: https://www.hombo.co.jp/ (本坊酒造公式サイト:直接注文可)
原料:さつまいも(南薩摩産黄金千貫)、米麹(白)
蒸留方式: 常圧蒸留
アルコール度数: 25度
容量: 720ml(瓶)、900ml(瓶)、1800ml(瓶、紙パック)
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