でんえんいも
2025.10.02

鹿児島の大地が育んだ芳醇な味わい
芋焼酎『田苑芋』は、鹿児島県の豊かな自然と伝統技術が融合した、奥深い味わいを持つ本格焼酎です。原料には、鹿児島産の新鮮なさつまいも(黄金千貫)と国産米を使用し、白麹で仕込むことで、芋本来のふっくらとした旨味と、ほのかに甘い香りを引き出しています。蒸留には常圧蒸留法を採用しており、素材の個性をしっかりと残した力強い味わいが特徴です。
この焼酎の最大の魅力は、田苑酒造独自の「音楽仕込み」にあります。クラシック音楽をタンクに流し、振動によって熟成を促すという革新的な技術で、焼酎の分子構造に変化を与え、アルコールの刺激を抑えたまろやかな口当たりを実現しています。音楽の力で育てられた焼酎は、角が取れ、飲みやすく、余韻の長い味わいに仕上がります。
また、「田苑芋」は鹿児島県が認定する「ふるさと認証食品」にも選ばれており、県産原料と伝統製法を活かした品質の高さが証明されています。飲み方は湯割りがおすすめで、芋の甘みと香りが一層引き立ち、食中酒としても優れた存在感を放ちます。もちろん、ロックや水割りでもそのまろやかさは健在で、季節や料理に合わせて楽しめる万能な一本です。
「田苑芋」は、薩摩の風土と革新の技術が生み出した、心に残る芋焼酎。伝統を守りながらも新しい価値を追求するその姿勢が、多くの焼酎ファンに支持される理由です。
■飲み方あれこれ!!
〇どの飲み方でも「田苑芋」の個性が際立ちます。気分や料理に合わせて、ぜひいろいろ試してみてください。
お湯割り:
芋の香りと甘みがふわりと広がる、最もおすすめの飲み方です。焼酎6:お湯4の割合が基本で、先にお湯を注ぎ、後から焼酎を加えることで香りが立ち、まろやかな味わいになります。寒い季節には特にぴったりです。
ロック:
氷を入れたグラスに注ぐことで、キリッとした飲み口とともに、芋のコクが際立ちます。時間とともに氷が溶け、味の変化を楽しめるのも魅力です。食後の一杯にもおすすめです。
水割り:
すっきりとした飲み口で、食事との相性が良く、芋の風味を穏やかに楽しめます。焼酎5:水5の割合が目安で、氷を加えるとさらに爽やかさが増します。
ソーダ割り:
炭酸の刺激で芋の甘みが軽やかに広がり、爽快感のある飲み方です。レモンやライムを添えると、さらにフレッシュな印象になります。暑い季節や食前酒としてもおすすめです。
ストレート:
焼酎本来の香りと味わいをダイレクトに楽しめる飲み方です。アルコール度数が高めなので、チェイサーを添えると安心して味わえます。ゆっくりと香りを楽しみながら飲むのがポイントです。
▶「田苑酒造株式会社」のこと
「田苑酒造株式会社」は、鹿児島県薩摩川内市に本社を構える老舗焼酎メーカーで、創業は1890年(明治23年)にまで遡ります。創業者・塚田祐介が西南戦争から生還し、北薩の塔之原天神地区に「塚田醸造場」を設立したことが始まりです。当初は玄米と黄麹を用いた焼酎造りにこだわり、手間を惜しまない蒸留を行っていました。玄米焼酎「つかだ」は濃厚な味わいで評判を呼び、1902年には第一回薩摩郡焼酎品評会で一等賞を受賞するなど、早くから高い評価を得ていました。
しかし、1941年の第二次世界大戦の勃発により、米の規制が強化され、玄米焼酎の製造が困難となり、やむなく休業を余儀なくされます。戦後の1947年には芋焼酎の製造を再開し、鹿児島では好評を得るものの、東京では厳しい評価を受けたことから、品質改善への強い意志が芽生えました。1956年には本格焼酎の樽貯蔵試験を開始し、焼酎の熟成による品質向上に取り組みます。
1979年には、周辺の田園風景に感銘を受けた薩摩酒造の社長・本坊豊吉の支援を受け、「田苑酒造株式会社」として再出発。社名はその田園風景に由来しています。1982年には日本初の「樽貯蔵麦焼酎」を完成させ、焼酎業界に革新をもたらしました。さらに1990年には「音楽仕込み」の技術を開発。クラシック音楽を発酵タンクに流すことで、焼酎の分子構造に変化を与え、まろやかで角のない味わいを実現するという独自の製法です。
「田苑酒造」の焼酎造りの特徴は、伝統と革新の融合にあります。原料には鹿児島県産のさつま芋や麦、米を使用し、白麹や黒麹を使い分けながら、常圧蒸留によって素材の個性を引き出します。さらに、長期貯蔵による熟成や樽による風味付け、音楽仕込みによるまろやかさの追求など、他にはない独自性を持っています。
現在では、国内外で高い評価を受ける焼酎ブランドとして、「田苑ゴールド」「田苑金ラベル」「田苑芋」など多彩なラインアップを展開。焼酎の可能性を広げる挑戦を続ける田苑酒造は、まさに薩摩焼酎の伝統を未来へとつなぐ存在です。
▶「田苑酒造株式会社」の歴史(年表)
1890年(明治23年):
塚田祐介が鹿児島県薩摩川内市塔之原天神地区にて「塚田醸造場」を創業。玄米と黄麹を用いた焼酎「つかだ」の製造を開始し、伝統の味にこだわった酒造りを始める。
1902年(明治35年):
第一回薩摩郡焼酎品評会にて一等賞を受賞。玄米焼酎「つかだ」は「3倍に薄めても売れる」と評判になる。
1941年(昭和16年):
第二次世界大戦の影響により、米の規制が強化され、塚田醸造場はやむなく休業に追い込まれる。
1947年(昭和22年):
戦後、米の入手が困難な中、4代目塚田定清が芋焼酎の製造を再開。鹿児島では好評を得るが、東京では厳しい評価を受け、品質改善を決意する。
1956年(昭和31年):
塚田定清が本格焼酎の樽貯蔵の研究を開始。焼酎の熟成による品質向上を目指し、鹿児島に戻って研究を進める。
1970年(昭和45年):
玄米焼酎の製造を復活。すぐに完売するも原料価格の高騰により経営が厳しくなる。
1979年(昭和54年):
薩摩酒造の支援を受けて「田苑酒造株式会社」として再出発。社名は周囲の田園風景に感銘を受けたことに由来する。
1982年(昭和57年):
日本初の長期樽貯蔵麦焼酎を完成。26年にわたる研究の成果として誕生。
1985年(昭和60年):
東京・大阪に拠点を設けて営業を開始。樽貯蔵麦焼酎「田苑 金ラベル」を発売。
1986年(昭和61年):
日本初の焼酎資料館をオープン(※)。酒造りの歴史や道具を展示。
1987年(昭和62年):
樽貯蔵麦焼酎「田苑 ゴールド」を発売。
1990年(平成2年):
「音楽仕込み」の技術を開発。タンクに音楽を聴かせながら醸造する独自製法を確立。
1992年(平成4年):
「田苑酒蔵サロンコンサート」をスタート(※2)。クラシック音楽などの演奏会を開催。
2005年(平成17年):
「メセナアワード」メセナ大賞部門地域文化賞を受賞。地域文化への貢献が評価される。
2014年(平成26年):
地域団体への楽器寄贈活動を開始。音楽文化の支援を継続。
2018年(平成30年):
樽貯蔵芋焼酎『田苑 ENVELHECIDA』を発売。ポルトガル語で「貯蔵」を意味する名を冠する。
2019年(令和元年):
樽貯蔵芋焼酎『田苑 芋 金ラベル』を発売。
2020年(令和2年):
香り系焼酎『DEN-EN FLAVOR』シリーズを発売。新たな焼酎の可能性を追求。
2022年(令和4年):
公式通販サイトを開設。全国への販売体制を強化。
■日本初の焼酎資料館をオープン(※)
〇本社敷地内には、江戸時代に建てられた酒蔵を活用した「焼酎資料館」があり、日本初の焼酎専門資料館として知られています。創業当時の酒造道具や民具など約1400点が展示されており、焼酎文化の継承に貢献しています。
■「田苑酒蔵サロンコンサート」をスタート(※2)
〇春と秋の年2回、「田苑酒蔵サロンコンサート」を開催。酒蔵という空間でクラシック音楽を楽しむという文化的イベントで、地域住民や音楽ファンに親しまれています。
Data
生産者:田苑酒造株式会社
住所: 鹿児島県薩摩川内市樋脇町塔之原11356-1
創業:1890年(明治23年)
TEL:0996-38-0345
URL:https://www.denen-shuzo.co.jp/ (田園酒造公式サイト:直接注文可)
原料:さつまいも(鹿児島県産黄金千貫)、米麹(白)
蒸留方式: 常圧蒸留
アルコール度数: 25度
容量: 200ml(ペットボトル)、900ml(瓶、紙パック)、1800ml(瓶、紙パック)
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