まんさくのはな じゅんまいしゅ
2026.06.11
じんわりと旨味が広がるバランスの整った飲み心地
『まんさくの花 純米酒』は、秋田県横手市の老舗蔵・日の丸醸造が手がける、丁寧な酒造りの精神がそのまま味わいに表れた一本です。派手さを求めず、米の旨味と清らかな飲み口を大切にした“まんさくの花”シリーズの中でも、純米酒らしい素直な魅力が際立つ仕上がりになっています。
「まんさくの花 純米酒」の第一印象は、穏やかで落ち着いた香りです。華やかに香りが立つタイプではなく、米のやさしい甘みとほのかな吟醸香がふわりと漂う程度で、食事の邪魔をしない控えめな佇まいが特徴です。口に含むと、米の旨味がじんわりと広がり、ほどよい酸が全体を引き締め、後味にはすっきりとしたキレが残ります。甘味・旨味・酸味のバランスがよく、飲み疲れしない“食中酒”としての完成度が高い点が魅力です。
また、温度帯によって表情が変わるのもこの酒の楽しさです。冷酒では爽やかさと軽快さが際立ち、常温では米のふくらみと柔らかい旨味がより豊かに感じられます。ぬる燗にすると、味わいが丸くまとまり、穏やかな甘みが心地よく広がるため、季節を問わず楽しめる一本といえます。
料理との相性も幅広く、特に和食との組み合わせは抜群です。刺身や焼き魚、煮物など、素材の味を生かした料理と合わせると、酒の清らかさと旨味が料理を引き立て、互いの良さを高め合います。日常の食卓に寄り添いながら、飲むほどに蔵の誠実な姿勢が伝わる、穏やかで上質な純米酒です。
■飲み方あれこれ!!
涼冷え(15℃):
冷やすことで香りが穏やかにまとまり、米の旨味がすっきりと広がります。軽快さとキレが際立ち、食事の味を邪魔しない心地よい飲み口になります。特に魚料理や淡い味わいの料理と合わせると、清らかな旨味がより引き立ちます。
常温(20℃):
温度が上がることで米のふくらみと柔らかな甘みが感じられ、味わいに奥行きが生まれます。香りも穏やかに広がり、全体のバランスが最も自然に整う印象です。落ち着いた旨味がじんわりと続き、ゆっくり味わいたくなる飲み心地です。
ぬる燗(40℃):
温めることで旨味が丸く広がり、酸がやさしく立ち上がって全体を包み込みます。口当たりは柔らかく、後味は穏やかに引いていくため、食中酒として非常に優秀です。温度が上がるほどに米の滋味が深まり、心がほどけるような温かみを感じます。
おすすめのマリアージュ
●刺身(白身魚):
まんさくの花 純米酒の穏やかな香りと澄んだ旨味が、白身魚の繊細な甘みを邪魔せず引き立てます。すっきりしたキレが後味を整え、素材の清らかさがより際立ちます。
●焼き魚(サバ・サンマなど):
米の旨味とほどよい酸が、脂の乗った魚のコクを受け止めつつ、後味を軽やかにまとめます。燗にすると旨味がふくらみ、香ばしさとの相性がさらに良くなります。
●だし系の煮物(肉じゃが・筑前煮):
控えめな香りと柔らかな甘みが、だしの旨味と自然に調和します。常温やぬる燗にすると味わいが丸くなり、煮物のほっこりした甘さと寄り添います。
●天ぷら(野菜・白身魚):
軽快な飲み口が油の重さを和らげ、素材の甘みを引き立てます。涼冷えで合わせると、衣の香ばしさと酒のキレが心地よく調和します。
●冷奴・湯豆腐:
豆腐のやさしい旨味と酒の穏やかな味わいが重なり、非常に自然な組み合わせになります。特に常温は、双方の柔らかい甘みがふくらみ、落ち着いた余韻が楽しめます。
▶「日の丸醸造株式会社」のこと
「日の丸醸造株式会社」は、秋田県横手市増田町で創業した歴史ある酒蔵で、その起源は江戸時代の1689年(元禄2年)にまでさかのぼります。増田町は古くから良質な米と清冽な水に恵まれた土地で、同社はその自然環境を生かしながら、地域に根ざした酒造り(※)を続けてきました。創業以来、時代の変化に合わせて技術革新を取り入れつつも、手仕事を重んじる姿勢を守り続けており、伝統と革新が調和した蔵として知られています。
⇒地域に根ざした酒造り(※)
〇増田町は“内蔵の町”として知られ、同社の敷地にも歴史的価値の高い内蔵が残されています。これらは酒造りの歴史を物語る貴重な建築物であり、蔵の歩みを今に伝える存在です。文化財としての価値も高く、地域の歴史と酒造りが密接に結びついていることを象徴しています。
同社の酒造りの特徴としてまず挙げられるのは、丁寧な原料処理と小仕込みによる品質重視の姿勢です。米は酒造好適米を中心に厳選し、精米から洗米、浸漬、蒸しに至るまで細やかな管理を徹底しています。特に麹造りには強いこだわりがあり、温度や湿度を繊細に調整しながら、酒の骨格を決める麹の質を高めることに注力しています。これにより、米の旨味をしっかりと引き出しつつ、雑味のない透明感のある味わいを実現しています。
また、「日の丸醸造」は多様な酒質を生み出す挑戦的な姿勢でも評価されています。代表銘柄「まんさくの花」シリーズでは、同じ米・同じ精米歩合でも酵母や仕込み方法を変えて複数のタイプを造るなど、酒造りの可能性を探求する取り組みを積極的に行っています。これにより、飲み比べの楽しさや、米・酵母・造りの違いが生む個性を消費者に伝える独自のスタイルを確立しています。
さらに、季節限定酒や実験的な仕込みにも積極的で、伝統的な純米酒から華やかな香りの吟醸酒、熟成による深みを持つ酒まで幅広いラインナップを展開しています。いずれも共通しているのは、派手さよりも調和と飲み心地を重視した造りであり、食事と寄り添う“秋田の酒”としての魅力を大切にしている点です。
長い歴史の中で培われた技と、現代的な感性を融合させながら、地域の風土を映し出す酒を追求し続ける「日の丸醸造株式会社」。その姿勢は、時代が変わっても変わらない誠実な酒造りの精神として、多くの日本酒ファンから支持されています。
▶「日の丸醸造株式会社」の歴史(年表)
1689年(元禄2年):
「日の丸醸造株式会社」の起源となる酒造業が、現在の秋田県横手市増田町で創業される。良質な米と清冽な水に恵まれた土地で、地域に根ざした酒造りが始まる。
江戸後期(1800年代):
増田町の発展とともに酒造業も拡大し、地域の需要に応える形で生産量を増やす。伝統的な手造りの技術が磨かれ、蔵の基盤が固まる。
明治時代(1868〜1912年):
酒造技術の近代化が進む中、蔵でも設備の改良や技術導入を行い、品質向上に努める。地域の代表的な酒蔵としての地位を確立する。
大正時代(1912〜1926年):
酒造りの安定化とともに、原料米の選定や麹造りの精度が高まり、蔵の酒質がさらに向上する。地域内外での評価が高まる。
昭和前期(1926〜1945年):
戦時下の統制により酒造りが制限されるが、蔵は伝統技術を守りながら生産を継続。酒造りの精神を次世代へつなぐ。
昭和後期(1945〜1989年):
戦後の需要回復とともに生産体制を整え、品質重視の酒造りへと舵を切る。後に代表銘柄となる「まんさくの花」シリーズの基盤が築かれる。
1990年代(平成初期):
「まんさくの花」ブランドが本格展開され、全国的に知られるようになる。同じ米・同じ精米歩合でも酵母や仕込みを変える独自の挑戦が始まり、蔵の個性が確立される。
2000年代(平成中期):
季節限定酒や実験的な仕込みが増え、多様な酒質を生み出す蔵として評価が高まる。伝統と革新を両立させる姿勢が注目される。
2010年代(平成後期):
全国の日本酒ファンから支持を集め、飲み比べの楽しさを提供する蔵として存在感を強める。品質管理の徹底と小仕込みの姿勢がさらに深化する。
2020年代(令和):
伝統的な手造りと現代的な技術を融合させ、地域の風土を映す酒造りを継続。国内外での評価が高まり、秋田を代表する酒蔵としての地位を確固たるものにしている。
Data
生産者:日の丸醸造株式会社
住所:秋田県横手市増田町増田字七日町114-2
創業:1689年(元禄2年)
TEL:0182-45-2005
URL:https://hinomaru-sake.com (日の丸醸造公式サイト・直接注文可)
特定名称:純米酒
原料米&精米歩合:麴米・掛米ともに秋田県産酒造好適米等70%
アルコール度数:15%
酵母: 協会10号
日本酒度:+2
酸度:1.7
容量: 720ml(瓶)、1800ml(瓶)
【広告】楽天/日本酒通販
【広告】Amazon/日本酒通販
・ご指定以外の商品も表示されます。
・お酒は二十歳になってから。