真鶴 山廃仕込み 特別純米

まなつる やまはいしこみ とくべつじゅんまい

2026.06.14

力強さと清らかさを併せ持つ山廃仕込みの魅力

『真鶴 山廃仕込み 特別純米』は、宮城の地で長い歴史を重ねてきた田中酒造店が手がける、伝統的な山廃造りの魅力をしっかりと感じられる一本です。山廃仕込みならではの複雑で奥行きのある香味が特徴で、米の旨味を芯に据えながらも、酸の輪郭がはっきりとした力強い味わいを持っています。口に含むと、まずは落ち着いた香りがふわりと広がり、続いて濃厚な旨味とキレのある酸が調和し、飲みごたえのある印象を残します。

その味わいは、重たさだけでなく、後口にかけてすっと引いていく清らかさも併せ持ち、食中酒としても優秀です。特に、山廃の酸味と旨味が料理のコクを引き立てるため、焼き魚や煮物、味噌を使った料理など、和食との相性が抜群です。また、常温やぬる燗にすると味わいがより開き、米の深い旨味と山廃特有の複雑さが一層際立ちます。

伝統製法を守りながら丁寧に醸された「真鶴 山廃仕込み 特別純米」は、しっかりとした味わいを好む愛飲家にとって満足度の高い一本であり、ゆっくりと味わうほどにその奥深さが感じられる日本酒です。

■飲み方あれこれ!!

上燗(45℃):

山廃らしい酸と旨味のバランスが最も整い、香りがふくらむ温度帯です。口当たりは柔らかく、米のコクがしっかりと立ち上がり、後半にかけてキレの良さが際立ちます。味わいの厚みと透明感が同時に楽しめる、最もおすすめの飲み方です。

ぬる燗(40℃):

穏やかな香りと丸みのある旨味が引き出され、全体が調和した印象になります。山廃特有の酸が優しく広がり、食事との相性もさらに良くなります。落ち着いた味わいで、ゆっくりと飲み進めたくなる温度帯です。

常温(20℃):
香りと味わいのバランスが自然に感じられ、山廃仕込みの複雑さが素直に伝わります。酸の輪郭がはっきりとしつつも、重すぎず軽すぎない飲み心地で、食中酒としても扱いやすい印象です。

おすすめのマリアージュ

●焼きサバの塩焼き:

脂の乗ったサバの旨味と塩気に、山廃特有の力強い酸が心地よく寄り添います。後口のキレが魚の余韻をすっきりとまとめ、香ばしさをより引き立てます。

●豚の角煮:

濃厚な甘辛いタレと豚のコクに、酒の深い旨味と酸が調和し、重たさを感じさせずに味わいを引き締めます。温度を上げるとより一体感が増します。

●味噌田楽(こんにゃく・豆腐):

味噌の香ばしさとコクに、山廃の複雑な旨味が重なり、素朴な料理がぐっと奥行きのある味わいに変わります。常温やぬる燗で特に相性が良い組み合わせです。

●きのこのバター醤油炒め:

きのこの旨味とバターのコクに、酒の酸がアクセントとなり、全体を軽やかにまとめます。香りの広がりも相性を高めるポイントです。

●鶏もも肉の照り焼き:

甘辛いタレと鶏のジューシーさに、山廃の骨太な旨味がしっかりと寄り添います。後味のキレが料理の甘さを心地よく整え、食が進む組み合わせです。

▶「株式会社田中酒造店」のこと

「株式会社田中酒造店」は、宮城県加美町に根ざし、江戸時代の1789年(寛政元年)に創業した長い歴史を持つ酒蔵である。加美町は古くから良質な水に恵まれ、米どころとしても知られる地域であり、同社はその自然条件を最大限に活かしながら酒造りを続けてきた。創業以来、地域の人々に寄り添う地酒蔵として発展し、時代の変化に合わせて技術を磨きつつも、伝統的な手仕事を大切に守り続けている。

同社の酒造りの特徴は、まず「米の旨味を引き出す丁寧な造り」にある。原料米は地元産を中心に厳選し、精米から洗米、麹造りに至るまで細部にこだわることで、雑味のない透明感と深い旨味を両立させている。また、仕込み水には加美町の清らかな伏流水を使用しており、この柔らかく澄んだ水質が酒の味わいに繊細さとキレをもたらしている。

さらに、伝統的な山廃仕込み(※)や生酛系の技法にも積極的に取り組み、力強い酸と複雑な旨味を持つ酒を生み出している点も特徴的である。これらの酒は、食中酒として料理との相性が良く、特に和食の旨味を引き立てる存在として高い評価を受けている。近年では、伝統を守りながらも現代の嗜好に合わせた酒質の探求にも取り組み、幅広い層に親しまれる酒造りを展開している。

長い歴史と確かな技術、そして地域への深い愛情を背景に、「株式会社田中酒造店」は今もなお、加美町の風土を映し出す酒を丁寧に醸し続けている。

⇒伝統的な山廃仕込み(※)

〇「田中酒造店」には、創業以来受け継がれてきた山廃仕込みへの深いこだわりがある。手間と時間を要するこの製法をあえて守り続けることで、複雑な酸と旨味を併せ持つ骨太な酒質を実現してきた。効率化が進む時代にあっても、蔵人が手作業で麹や酒母を育てる姿勢は変わらず、伝統を守る蔵として高く評価されている。

▶「株式会社田中酒造店」の歴史(年表)

1789年(寛政元年):

加美町にて創業し、酒造業を開始する。地域の米と水を活かした地酒造りの基盤を築く。

19世紀後半(明治期):

近代化の流れの中で設備を整え、品質向上を図りながら地域の需要に応える体制を整える。

20世紀前半(大正〜昭和初期):

伝統的な手造りを守りつつ、麹造りや発酵管理の技術を高め、蔵の酒質が安定して評価されるようになる。

1940年代(昭和中期):

戦時下の原料不足や統制の影響を受けながらも、地域の酒蔵として事業を継続し、戦後の復興期に再び酒造りを本格化させる。

1960〜1970年代(昭和後期):

設備の更新や衛生管理の強化を進め、安定した酒造りを実現。地元で親しまれる銘柄として定着する。

1980〜1990年代(昭和末〜平成初期):

日本酒の嗜好が多様化する中、伝統製法の見直しや酒質の向上に取り組み、山廃仕込みなどの技法にも力を入れ始める。

2000年代(平成期):

地域の米や水を活かした酒造りをさらに深化させ、食中酒としてのバランスを重視した酒質設計を進める。

2010年代(平成後期):

伝統と現代的な感性を融合させた酒造りを展開し、山廃仕込みの純米酒など、個性ある銘柄が注目されるようになる。

2020年代(令和期):

地域の風土を映す酒造りを継続しつつ、品質向上と安定した生産体制を維持。伝統技法を守りながら現代の嗜好にも応える蔵として評価を高めている。

Data

生産者:株式会社田中酒造店

住所:宮城県加美郡加美町字西町88-1

創業:1789年(寛政元年)

TEL:0229-63-3005

URLhttps://www.manatsuru.co.jp (田中酒造店公式サイト・直接注文可)

特定名称:特別純米酒

原料米&精米歩合:麴米・掛米ともに宮城県産山田錦蔵の華60%

アルコール度数:15%

酵母:

日本酒度:+5

酸度:1.7

容量:

 

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