純米大吟醸 てづくり七福神

じゅんまいだいぎんじょう てづくりしちふくじん

2026.03.06

南部杜氏が受け継ぐてづくりの純米大吟醸

『純米大吟醸 てづくり七福神』は、岩手の風土と南部杜氏の伝統技が結晶した、端正で清らかな味わいを持つ純米大吟醸です。蔵元・菊の司酒造が長く大切にしてきた“てづくり”の精神をそのまま体現するように、米の選定から麹づくり、発酵管理に至るまで丁寧な手仕事が貫かれ、雑味のない透明感と、米本来の旨味が穏やかに広がる上質な酒質が特徴です。

香りは華やかさを控えめにした上品な吟醸香で、派手さよりも落ち着きと品格を重んじるスタイル。口に含むと、柔らかな甘みと繊細な旨味が静かに広がり、後味には清らかなキレが残り、飲み疲れしない軽やかさを備えています。淡麗でありながら奥行きがあり、食事と寄り添う食中酒としても優秀で、和食を中心に素材の味を生かした料理との相性が非常に良い一本です。

また、七福神という縁起の良い名を冠し、味わいも落ち着いた品格を備えていることから、贈り物や祝いの席にもふさわしい存在として親しまれています。伝統と誠実な酒造りを守りながら、岩手の米と水の魅力をまっすぐに表現したこの純米大吟醸は、菊の司酒造の技と哲学を象徴する、心に残る一本といえるでしょう。

■飲み方あれこれ!!

花冷え(10℃):

冷やすことで香りが引き締まり、吟ぎんが由来の清らかな香味が最も美しく立ち上がる温度帯です。雑味のない透明感が際立ち、淡麗本流らしいキレの良さが心地よく、食事と合わせても邪魔をしない上質なバランスが楽しめます。

涼冷え(15℃):

冷やしすぎず、香りと旨味のバランスが最も整う温度です。10℃よりも米の柔らかな旨味がふわりと広がり、後味の清らかなキレとの調和が美しく、純米大吟醸としての品格と飲みやすさが両立します。

常温(20℃):

穏やかな吟醸香と米の旨味が自然に開き、てづくりの丁寧な造りが最も素直に感じられる温度帯です。冷酒では感じにくい奥行きや柔らかさが現れ、落ち着いた味わいをじっくり楽しむのに向いています。

▶「菊の司酒造株式会社」のこと

「菊の司酒造株式会社」は、岩手県に現存する最古級の酒蔵として知られ、その起源は元和年間(1615〜1623年)に初代・平井六右エ門が伊勢松阪から岩手へ移住し、御宿を開いたことに始まります。その後、安永年間の1772年に六代目が酒造業を開始したことで本格的な清酒蔵としての歴史が動き出し、以降250年以上にわたり岩手の風土とともに酒造りを続けてきました。

明治期には盛岡への拠点拡大、1927年には盛岡市紺屋町への工場移転、戦後の統合や合併を経て規模を拡大し、1968年に現在の社名へ改称するなど、地域の酒造文化とともに歩みを重ねてきました。近年では2021年に株式会社公楽のグループ傘下となり、翌2022年には老朽化した盛岡の工場から自然豊かな雫石町へ本社・工場を全面移転(※)し、伝統と現代的な醸造設備を融合させた新たな体制へと進化しています。

⇒老朽化した盛岡の工場から自然豊かな雫石町へ本社・工場を全面移転(※)

〇2021年、蔵は経営不振により廃業の危機に直面しました。創業家である平井家は事業から離れ、蔵は株式会社公楽の傘下に入ります。この時点で「岩手最古の酒蔵が消えるかもしれない」と地元でも大きな話題になりました。 しかし、この転換が結果的に蔵の再生につながります。新体制のもとで若い世代が経営に参画し、マーケティングやブランド戦略を刷新。特に27歳の女性が中心となって改革を進めたことは、業界内外で大きな注目を集めました。

酒造りの特徴としてまず挙げられるのが、岩手の自然環境を最大限に生かした仕込みです。岩手山麓の澄んだ伏流水は軟水で、雑味のない透明感ある酒質を生み出す基盤となり、菊の司の味わいの本質を支えています。また、地元・雫石で栽培される酒造好適米「結の香」「吟ぎんが」「ぎんおとめ」などを積極的に採用し、地域の農家と連携しながら“雫石テロワール”を表現する酒造りを行っています。これらの米は香りの高さと繊細な旨味を引き出すのに適しており、丁寧な精米と低温発酵によってその個性が最大限に引き出されています。

さらに、「菊の司酒造株式会社」は活性炭を使わない無濾過の造りにこだわり、素材本来の風味やコクをそのまま楽しめる純粋な味わいを追求しています。これは“自然のままの味を大切にする”という蔵の哲学を象徴するもので、米の旨味が素直に感じられる酒質を生み出しています。また、伝統的な南部杜氏の技術を継承しつつ、最新の設備を導入した温度管理や発酵制御を行うことで、手仕事の繊細さと現代的な品質安定を両立させています。

代表銘柄には、歴史ある「菊の司」や「七福神」があり、近年ではフレッシュで現代的な味わいを追求した「innocent」シリーズも展開され、伝統と革新の両軸を持つ蔵として国内外で高い評価を受けています。長い歴史の中で培われた技と、雫石の自然環境、そして新たな醸造インフラが融合することで、「菊の司酒造株式会社」は今もなお進化を続ける独自の存在感を放つ酒蔵となっています。

▶「菊の司酒造株式会社」の歴史(年表)

1615〜1623年(元和年間):

初代・平井六右エ門が伊勢松阪から陸中郡山(現・岩手県紫波町日詰)へ移住し、御宿(旅籠)を開業したのが蔵の起源となる。

1772年(安永元年):

六代目六右エ門が酒造業を開始し、清酒蔵としての歴史が本格的に始まる。

明治初頭:

盛岡に支店を開設し、事業を拡大していく。

1927年(昭和2年):

酒造工場を盛岡市紺屋町4-20へ移転し、都市部での生産体制を整える。

1929年(昭和4年):

平六商店株式会社を設立し、企業としての基盤を強化する。

太平洋戦争中(昭和期):

戦時統制により盛岡酒造へ統合される。

1954年(昭和29年):

盛岡酒造から分離独立し、再び自社としての酒造体制を取り戻す。

1955年(昭和30年):

酒造を再開し、小野寺酒造店(現・八幡平市)、平長酒造店(紫波町)などと合併して規模を拡大する。

1968年(昭和43年):

社名を現在の「菊の司酒造」に改称し、ブランドとしての方向性を明確にする。

1975年(昭和50年):

箱庄酒造店(現・花巻市石鳥谷町)と合併し、後に主力銘柄となる「七福神」を引き継ぐ。

2021年(令和3年):

経営不振などを理由に、岩手県を中心に事業を展開する株式会社公楽へ事業譲渡され、グループ傘下に入る。

2022年(令和4年):

雫石町と立地協定を締結し、11月に本社・工場を雫石町へ全面移転。老朽化した盛岡工場から自然豊かな環境へ拠点を移し、新たな酒造りの体制を整える。

Data

生産者:菊の司酒造株式会社

住所:岩手県岩手郡雫石町長山狼沢11-1

創業:1772年(安永元年)

TEL:019-652-7195(本社・盛岡市)

URLhttps://www.kikunotsukasa.jp (菊の司酒造公式サイト・直接注文可)

特定名称:純米大吟醸

原料米&精米歩合:掛米、麹米ともに吟ぎんが50%

アルコール度数:15%

酵母:

日本酒度:+3

酸度:1.3

容量: 720ml(瓶)、 1800ml(瓶)

 

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