純米大吟醸 はくろすいしゅ 出羽燦々39

じゅんまいだいぎんじょう はくろすいしゅ でわさんさん39

2026.03.07

研ぎ澄まされた米の純度が光る一滴

『純米大吟醸 はくろすいしゅ 出羽燦々39』は、山形県鶴岡市・竹の露酒造場が手がける白露垂珠シリーズの中でも、特に繊細さと透明感を極めた一本である。原料米には羽黒地区で契約栽培された酒米・出羽燦々を100%使用し、39%まで磨き上げることで、米の中心部に宿る純粋な旨味だけを引き出している。精米歩合39%という数字は、単なるスペックではなく、雑味を徹底的に排し、米の美しさを最大限に表現するための蔵の哲学を象徴している。

竹の露酒造場は、出羽三山の御神酒を醸してきた歴史を持ち、蔵付酵母を大切に継承している。この酒に用いられる「出羽三山御神酒酵母」は、華やかさよりも清らかさと柔らかさを重視した香味を生み出し、白露垂珠らしい“やさしい酒質”を形づくる重要な要素となっている。香りは穏やかで、白い花や若い果実を思わせる上品な立ち上がり。口に含むと、柔らかな甘みと澄んだ旨味が静かに広がり、余韻は水のように清らかで、心をほどくような優しい印象を残す。

また、「純米大吟醸 はくろすいしゅ 出羽燦々39」は食との相性にも優れ、素材の味を大切にした料理と寄り添うように調和する。派手さではなく、丁寧に磨かれた透明感と、羽黒の風土を映す穏やかな旨味。白露垂珠シリーズの中でも、特に“癒し”と“品格”を兼ね備えた純米大吟醸といえる。

■飲み方あれこれ!!

雪冷え(5℃):

香りは静かに佇み、透明感のある味わいがすっと舌に寄り添う。出羽燦々の柔らかな甘みが雑味なく広がり、雫取りならではの清らかな余韻が長く続く。最も純度の高い表情を楽しめる温度帯。

花冷え(10℃):

香りがふわりと開き、白い花や若い果実を思わせる上品な吟醸香が立ち上がる。味わいは丸みを帯び、米の旨味が静かに広がりながらも、後味は軽やかで清らか。食中酒としても美しく寄り添う。

涼冷え(15℃):

香り・旨味・余韻のバランスが最も整い、白露垂珠らしい“やさしい酒質”が立体的に感じられる。柔らかな甘みと穏やかな酸が調和し、羽黒の風土を映す落ち着いた味わいが際立つ。

おすすめのマリアージュ

●鯛の薄造り:

清らかな旨味が重なり、酒の透明感がさらに引き立つ。

●白身魚の昆布締め:

出羽燦々の柔らかい甘みと旨味が美しく調和。

●帆立のレア焼き:

貝の甘みと酒のやさしい香味が寄り添う。

●塩のみで味わう天ぷら(キス・舞茸など):

油のコクを軽やかに流しつつ、旨味を引き上げる。

●フレッシュチーズ(リコッタ・モッツァレラ):

乳のまろやかさと酒の柔らかい甘みが心地よく重なる。

▶「竹の露酒造場」のこと

「竹の露酒造場」は、1858年(安政5年)に創業した山形県鶴岡市の老舗酒蔵であり、出羽三山信仰の中心地・羽黒山の麓で酒造りを続けてきた蔵である。創業当初から、羽黒山の神事に用いられる御神酒を醸す役割を担い、神仏習合の文化が色濃く残る地域に根ざした酒造りを行ってきた。出羽三山は古来より修験道の聖地として知られ、厳しい自然と祈りの文化が息づく土地であるが、その環境は酒造りにも大きな恩恵をもたらした。豊富な伏流水、冷涼な気候、そして山麓の清らかな空気が、蔵の酒質を形づくる基盤となっている。

「竹の露酒造場」の酒造りの特徴としてまず挙げられるのが、蔵付酵母の継承である。出羽三山の御神酒造りを通じて育まれた酵母は、華やかさよりも清らかさと柔らかさを重視した香味を生み出し、同蔵の代表ブランド「白露垂珠(はくろすいしゅ)」に象徴される“やさしい酒質”を支えている。特に純米大吟醸のラインでは、この酵母の個性が繊細に表れ、穏やかな香りと透明感のある旨味が調和した味わいが特徴となっている。

また、同蔵は山形県産酒米へのこだわりが強く、羽黒地区で契約栽培される出羽燦々や雪女神を積極的に採用している。これらの酒米を高度に磨き、低温でじっくりと発酵させることで、雑味のない純度の高い酒を生み出している。特に「純米大吟醸 はくろすいしゅ 出羽燦々39」のような雫取り(袋吊り)による酒は、手間と時間を惜しまない伝統技法の象徴であり、滑らかで清らかな味わいが高く評価されている。

さらに、「竹の露酒造場」は地域文化との結びつきが強く、羽黒山の祭礼や伝統行事との関わりを大切にしてきた。蔵の酒は単なる嗜好品ではなく、地域の祈りや暮らしとともに歩んできた存在であり、その精神性が酒質にも静かに息づいている。近年は国際的なコンペティションでも受賞を重ね、伝統と革新を両立させた酒造りが国内外で評価されている。

「竹の露酒造場」は、出羽三山の自然と信仰文化に育まれた独自の酒造りを守りながら、現代の技術も柔軟に取り入れ、清らかでやさしい味わいを追求し続ける蔵である。その精神は、一本一本の酒に静かに宿り、飲む者の心に寄り添うような余韻を残している。

▶「竹の露酒造場」の歴史(年表)

1858年(安政5年):

羽黒山の麓・山形県鶴岡市にて創業。出羽三山の御神酒を醸す蔵として地域の信仰文化と深く結びついた酒造りを始める。

明治時代(1868〜1912年):

近代化の流れの中で酒造設備を整備し、羽黒の伏流水と地元米を活かした清らかな酒質を確立する。地域の祭礼や神事に欠かせない酒蔵としての地位を固める。

大正時代(1912〜1926年):

蔵付酵母の管理技術が進み、出羽三山の御神酒造りで培われた酵母が蔵の個性として定着する。柔らかく清らかな香味を特徴とする酒質が形成される。

昭和初期(1926〜1945年):

戦時下の原料不足に苦しみながらも、伝統技法を守り続ける。羽黒山の信仰文化とともに歩む蔵として、地域の生活と密接に関わり続ける。

1950年代(昭和中期):

戦後の復興期に酒造設備を再整備し、純米酒・吟醸酒の品質向上に取り組む。蔵付酵母を活かした“やさしい酒質”が評価され始める。

1970〜1980年代(昭和後期):

吟醸酒ブームの中で高度精米技術を導入し、純米大吟醸造りに本格的に着手。袋吊り(雫取り)などの手作業中心の技法を継承し、繊細な酒造りを深化させる。

1990年代(平成):

山形県産酒米「出羽燦々」の契約栽培を開始し、地元米を活かした酒造りを強化。白露垂珠ブランドの基盤が確立され、蔵の代表的な銘柄として成長する。

2000年代(平成後期):

山形県の高級酒米「雪女神」の開発に合わせて純米大吟醸の新たなラインを展開。国際的なコンペティションでも受賞を重ね、品質の高さが世界的に認められる。

2010年代(平成〜令和):

出羽三山御神酒酵母を活かした独自の酒造りが注目され、白露垂珠シリーズが国内外で高い評価を獲得。伝統と革新を両立した蔵として存在感を高める。

2020年代(令和):

創業160年以上の歴史を背景に、地域文化との連携や観光事業を強化。羽黒の自然と信仰文化に根ざした“清らかでやさしい酒”を追求し続けている。

Data

生産者:竹の露酒造場

住所:山形県鶴岡市湯田川字大荒田27

創業:1858年(安政5年)

TEL:0235-35-2039

URLhttp://www.takenotsuyu.com/ (竹の露酒造場公式サイト・直接注文可)

特定名称:純米大吟醸

原料米&精米歩合:掛米、麹米ともに出羽燦々(羽黒産)39%

アルコール度数:16〜17%

酵母: 蔵付酵母(出羽三山御神酒酵母)

日本酒度:±0

酸度:0.9

容量:720ml(瓶)、1800ml(瓶)

 

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