大吟醸酒 国士無双

だいぎんじょうしゅ こくしむそう

2025.07.29

旭川発極上の大吟醸

北海道旭川市の老舗・髙砂酒造が誇る『大吟醸酒 国士無双』は、名の通り“天下に二つとない”風格を備えた逸品です。1975年の誕生以来、男性的で爽快な辛口の味わいが高く評価され、甘口主流だった当時の日本酒市場に新風を巻き起こしました。

この酒は、北海道の厳しい寒さと清らかな雪解け水を活かした醸造環境のもと、選び抜かれた酒造好適米「彗星」(※)を40%まで磨き、低温でじっくりと発酵させることで、芳醇な香りとキレのある味わいを実現しています。

⇒酒造好適米「彗星」(※)

〇「彗星(空育酒170号)」は、1996(平成8)年に酒造好適米「初雫北海(278号)」と同じく酒造好適米「吟風(空育158号)」の交配により誕生した、北海道独自の酒造好適米。特徴としては、良質な酒米の条件であるタンパク値が低く、千粒重が重く収量が高い。どちらかというと、穏やかな香りと味わいになるため、淡麗辛口の日本酒に仕上がる傾向にある。

その名は、中国の史記に登場する将軍・韓信を「国士無双(※2)(天下に二人といない傑出した人材)」と称えた逸話に由来し、四代目蔵元が「後世に語り継がれる酒に」との願いを込めて命名しました。この精神は、酒造りの技術と哲学に今も息づいており、一本一本に蔵人の誇りと情熱が宿っています。

⇒国士無双(※2)

〇「国士」とは、天下で優れた人のことをいい、「無双」とはふたつとして並ぶ者がいないことをいう。約2200年前の中国において、「漢」の宰相・蕭何(しょうか)が、後に軍の指揮官として漢王朝の成立に大功をあげた韓信(かんしん)を評して、「諸将(しょしょう)は得やすきのみ、信の如きに至りては、国の士に双つと無きなり」と、漢の高祖・劉邦(りゅうほう)に推薦した際の言葉といわれる。

贈答品としても人気が高く、北海道限定のバリエーションは特別感と地域性を兼ね備えたプレミアムな存在。フルーティーな香りとスッキリした飲み口は、和食との相性も抜群で、特に鮭や天ぷらなどの魚介料理と好相性です。「国士無双」は、北海道の自然と伝統、そして革新が融合した、まさに“無双”の名にふさわしい日本酒です。

■飲み方あれこれ!!

涼冷え(15℃):

「大吟醸酒 国士無双」の特徴である華やかすぎない上品な吟醸香と、キレの良い淡麗な味わいが最もバランスよく感じられる温度帯である。冷やすことで香りが締まり、雑味のないクリアな飲み口が際立つ。口に含むと米の旨味が静かに広がり、後味はスッと切れていく。食中酒としての万能さが最も発揮され、刺身や軽い塩味の料理と合わせると互いの良さが引き立つ。

花冷え(10℃):

よりシャープな印象を楽しみたい場合に適した温度帯で、香りは控えめながらも吟醸酒らしい清涼感が際立つ。口当たりは軽快で、透明感のある味わいが一層強調される。冷たさによって酸が引き締まり、キレの良さが増すため、揚げ物や脂のある魚料理と合わせても重くならない。大吟醸の繊細さと爽やかさをストレートに感じられる飲み方である。

常温(20℃):

温度が上がることで、冷酒では抑えられていた米のふくらみや穏やかな香りが自然に開き、柔らかく落ち着いた味わいになる。大吟醸らしい上品さはそのままに、旨味が丸みを帯びて感じられ、飲み口に奥行きが出る。冷酒とは異なる表情が楽しめ、料理との馴染みも良い。特に白身魚の焼き物や出汁を使った料理と合わせると、酒の旨味が料理の輪郭を優しく支える。

おすすめのマリアージュ

●白身魚の刺身(タイ・ヒラメ):

大吟醸の繊細な吟醸香と澄んだ味わいが、白身魚の淡い旨味と非常に調和する。口に含むと、酒の清涼感が魚の甘みを引き立て、後味はスッと切れていく。特に涼冷え〜花冷えで合わせると、香りが締まり、素材の繊細さを壊さずに寄り添う。

●帆立のバター焼き:

帆立の甘みとバターのコクに対し、「国士無双」のキレの良さが絶妙に働き、余韻を重くさせない。大吟醸の上品な香りが帆立の甘い香りと重なり、ふくよかさと爽やかさが同時に楽しめる。常温で合わせると旨味のふくらみが増し、より調和が深まる。

●天ぷら(キス・舞茸・アスパラ):

揚げ物の軽い油分を、大吟醸のシャープなキレがすっと流し、食べ進めても重くならない。特にキスの天ぷらは、淡い旨味とサクッとした衣が酒の透明感とよく合う。花冷え〜涼冷えで合わせると、香りとキレのバランスが最も良い。

●塩味の焼き鳥(ささみ・むね):

淡白な肉質と塩の旨味が、大吟醸の控えめな香りと綺麗な飲み口に寄り添う。タレではなく塩を選ぶことで、酒の繊細さを損なわず、旨味の重なりが心地よい。常温で合わせると、酒の丸みが増してより柔らかい印象になる。

●出汁料理(茶碗蒸し・お吸い物):

出汁の旨味と大吟醸の上品な香りは非常に相性が良い。酒の透明感が出汁の繊細な旨味を引き立て、互いの味わいを壊さない。温度は常温が最も自然で、料理との一体感が生まれる。

▶「高砂酒造株式会社」のこと

北海道旭川市に蔵を構える「髙砂酒造株式会社」は、1899年に小檜山鐵三郎によって創業された老舗酒蔵です。鐵三郎は福島県若松市の商家出身で、札幌で乾物商を営んだ後、旭川の地に可能性を見出し、酒造業へと転身しました。創業当初は「小檜山酒造店」としてスタートし、旭川では4番目の酒蔵でしたが、やがて「北海の灘」と称されるほど酒造が盛んな地域へと発展していきます。

髙砂酒造の酒造りは、旭川の厳寒な気候と豊富な伏流水を活かした寒造りが特徴です。特に忠別川流域の地下水は鉄分が少なく、軟水でクセがなく、酒造りに理想的な水質を誇ります。また、北海道産の酒造好適米「吟風」「彗星」「きたしずく」などを積極的に採用し、地元の素材を活かした酒造りに力を入れています。現在では、道産米の使用比率は80%を超え、地域との連携による「農家の酒プロジェクト」や「旭農高日本酒プロジェクト」なども展開しています。

代表銘柄「国士無双」は1975年に誕生し、当時主流だった甘口酒に対して、男性的で爽快な辛口酒として注目を集めました。銘柄名は中国の史記に登場する将軍・韓信の逸話に由来し、「天下に二つとない酒」としての誇りが込められています。また、雪中貯蔵や氷温熟成など、北海道ならではの自然環境を活かした貯蔵技術も髙砂酒造の大きな魅力です。

近年では、酒粕を活用した加工品やリキュールの開発にも力を入れ、地域資源を活かした商品展開を進めています。創業から120年以上を経た今も、髙砂酒造は「ここにしかないモノ」を造り続ける姿勢を貫き、旭川の地酒文化を牽引する存在として高い評価を得ています。

▶「高砂酒造株式会社」の歴史(年表)

1899年(明治32年):

小檜山鐵三郎が旭川で「小檜山酒造店」を創業。

1909年(明治42年):

髙砂明治酒蔵(現在の製造工場)を竣工。

1916年(大正5年):

「旭髙砂」の銘柄を使用開始。

1926年(大正15年):

全国鑑評会で北海道初の一等賞を受賞。

1929年(昭和4年):

鉄筋コンクリート造の製造工場を新設。

1935年(昭和10年):

瓶詰工場を増設。

1943年(昭和18年):

戦時統制下で旭川酒類工業㈱に統合。

1949年(昭和24年):

統合から分離し、醸造を再開。

1953年(昭和28年):

法人化し「小檜山酒造株式会社」に。

1965年(昭和40年):

石崎酒造と合併し「髙砂酒造株式会社」に社名変更。

1975年(昭和50年):

代表銘柄「国士無双」を発売。

1990年(平成2年):

アイスドーム搾り大吟醸「一夜雫」発売。

1997年(平成9年):

雪中貯蔵を開始、全国鑑評会金賞受賞。

2004年(平成16年):

民事再生法を申請。

2005年(平成17年):

日本清酒株式会社の子会社となる。

2007年(平成19年):

民事再生手続が終結。

2008〜2010年(平成20〜22年):

「国士無双」が全国新酒鑑評会で3年連続金賞受賞。

2017年(平成29年):

「一夜雫」販売終了、氷温貯蔵「旭神威」販売開始。

Data

生産者:高砂酒造株式会社

住所:北海度旭川市宮下通17

創業:1899(明治32)年

TEL:0166-23-2251

URLhttp://www.takasagoshuzo.com/index.html (直接注文可)

特定名称:大吟醸酒

原料米&精米歩合:麹米・掛米ともに彗星(北海道産酒造好適米)40%

アルコール度数:15.0~16%

酵母:

日本酒度:+4

酸度:1.2

容量:720ml(瓶)、1800ml(瓶)

 

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