信濃錦 純米大吟醸 酌

しなのにしき じゅんまいだいぎんじょう しゃく

2026.10.18

信州伊那谷の自然と契約栽培米が織りなす繊細で上品な純米大吟醸

『信濃錦 純米大吟醸 酌』は、長野県伊那市の宮島酒店が醸す純米大吟醸です。蔵元は「信州の大自然を表現する酒造り」を理念に掲げ、地元伊那谷で契約栽培された酒米のみを使用した純米酒造りに取り組んでいます。

原料米には、長野県飯島町産の契約栽培「美山錦」を全量使用し、精米歩合50%まで丁寧に磨いて醸されています。さらに、栽培期間中に農薬を使用しない米を採用するなど、原料への強いこだわりが特徴です。

味わいは純米大吟醸らしい上品さを備えながら、華やかな香りと繊細な旨みが調和した端正な仕上がりです。口当たりはやわらかく、透明感のある酒質の中に美山錦由来の穏やかな甘みとふくらみが感じられ、後味はすっきりと切れます。冷酒から常温で楽しめ、白身魚の刺身や繊細な和食との相性も良好です。信州の風土と契約栽培米の個性を素直に映し出した、食事に寄り添う純米大吟醸といえるでしょう。

■飲み方あれこれ!!

雪冷え(5℃):

華やかで上品な香りが最も引き立ち、透明感のある酒質と美山錦の繊細な旨みを爽やかに楽しめます。後味もすっきりとしており、純米大吟醸らしい優雅さを感じられます。

花冷え(10℃):

冷たさの中にも米のやわらかな甘みと旨みが広がり、香りと味わいのバランスが良くなります。食事にも合わせやすく、上品な余韻をじっくり味わえます。

涼冷え(15℃):

温度が少し上がることで米本来のふくらみや旨みが現れ、まろやかな口当たりになります。穏やかな香りと優しい味わいが調和し、食中酒としての魅力をより感じられます。

おすすめのマリアージュ

●刺身(白身魚):

淡麗で透明感のある酒質が白身魚の繊細な旨みを引き立てます。魚の上品な甘みと酒のやわらかな旨みが重なり、爽やかで洗練された味わいになります。

●天ぷら:

軽やかな飲み口とすっきりした後味が、天ぷらの香ばしさや油分を心地よく流します。素材の風味を損なわず、口中をさっぱりと整えてくれます。

●鶏肉の塩焼き:

美山錦由来の穏やかな旨みが鶏肉のジューシーな味わいと調和します。塩味によって酒のふくらみが際立ち、素材本来の旨みをより深く楽しめます。

●湯豆腐:

やさしい口当たりと上品な香りが豆腐の繊細な風味によく合います。控えめながら奥行きのある旨み同士が寄り添い、穏やかで上質な余韻を生み出します。

▶「合資会社宮島酒店」のこと

「合資会社宮島酒店」は、長野県伊那市に蔵を構える1911年(明治44年)創業の酒蔵です。創業以前から米穀商を営んでいた歴史を持ち、その経験を生かして地元産米にこだわった酒造りを続けてきました。代表銘柄は「信濃錦」で、信州伊那谷の自然や風土を酒に表現することを理念としています。

蔵の大きな特徴は、「美味と安心」を追求してきた姿勢にあります。1967年には当時一般的だった防腐剤に頼らない酒造法の確立に挑戦し、1972年には防腐剤無添加酒の製法特許を取得しました。その理念は現在も受け継がれ、安全で高品質な酒造りの礎となっています。

また、「土着の蔵」として地元伊那谷との結び付きを重視しており、使用する酒造米はすべて地元農家との契約栽培米です。農薬を使わない、または使用を抑えた米を採用し、中央アルプスの伏流水とともに醸造しています。1982年には原料米を地元産の美山錦へ切り替え、1991年からは契約栽培を本格化させるなど、地域とともに歩む酒造りを発展させてきました。

酒質面では、米の持ち味を生かすため、あえて過度な高精白に頼らず、甘味・酸味・辛味・苦味・渋味という日本酒の五味を豊かに表現する純米醸造を重視しています。さらに酒粕を肥料として再利用する循環型の取り組みにも力を注ぎ、環境への配慮と持続可能な酒造りを実践しています。「信濃錦」は、伊那谷の米、水、人の営みが一体となって生み出される、地域色豊かな日本酒として多くの愛飲家に親しまれています。

Data

生産者:合資会社宮島酒店

住所:長野県伊那市荒井3629-1

創業:1911年(明治44年)

TEL:0265-78-3008

URL:https://www.miyajima.net/ (宮島酒店公式サイト・直接注文不可)

特定名称:純米吟醸酒

原料米&精米歩合:麹米・掛け米ともに長野県飯島町産50%

アルコール度数:

酵母:15~15.5%

日本酒度:-3

酸度:1.9

容量:720ml(瓶)

 

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