船尾瀧 本醸造 辛口

 

 

若水の風味を生かした丁寧な造りの本醸造

『船尾瀧 本醸造・辛口』は、群馬県の老舗蔵・柴崎酒造が手がける定番酒で、長年地域に親しまれてきたシリーズの中でも特に日常的に楽しめる一本として位置づけられています。味わいの最大の特徴は、すっきりとした口当たりとキレの良い後味で、飲み飽きしない軽快さを備えています。辛口でありながら角が立たず、米の旨味をほどよく残したバランスの良い仕上がりが魅力です。

原料米には群馬県産の若水が使用され、精米歩合は70%。本醸造らしい軽快さと透明感を持ちながら、米の風味も感じられる構成になっています。アルコール度数は15%前後で、飲み心地は軽やか。日本酒度は+3と穏やかな辛口で、酸度も1.3前後と控えめなため、全体として柔らかく飲みやすい印象を与えます。

温度帯の幅広さもこの酒の魅力です。冷や(15℃前後)から常温、ぬる燗(40℃前後)まで対応し、温度によって表情が変わります。冷やではシャープなキレが際立ち、常温では米の旨味がふくらみ、ぬる燗にすると柔らかく穏やかな甘旨が感じられます。食事に寄り添うタイプの酒質のため、料理との相性も非常に良好です。

合わせる料理としては、和食全般はもちろん、特に鍋料理や煮物、焼き魚など、素材の味を生かした料理と好相性です。辛口のキレが脂や旨味をすっきりと流し、食事をより引き立ててくれます。また、クセが強すぎないため、日常の晩酌酒としても優秀で、食卓に自然に溶け込む一本といえます。

総じて、船尾瀧〈本醸造・辛口〉は、「毎日飲める辛口の良酒」という言葉がよく似合う日本酒です。派手さはないものの、丁寧な造りと誠実な味わいが感じられ、どんな場面でも安心して楽しめる一本としておすすめできます。

■飲み方あれこれ!!

ぬる燗(40℃):

柔らかな旨味がふくらみ、辛口のキレがほどよく丸く感じられる飲み方です。米の風味が最もバランスよく立ち上がり、落ち着いた余韻が心地よく続きます。

常温(20℃):

軽快な辛口らしさと、若水由来の穏やかな旨味が自然に広がります。香りは控えめで、食事に寄り添う落ち着いた印象が際立ち、日常酒としての魅力がよく伝わります。

涼冷え(15℃):

すっきりとしたキレが際立ち、爽やかな辛口の表情が楽しめます。冷やすことで雑味が引き締まり、飲み口が軽やかになり、食中酒として非常に扱いやすい印象になります。

おすすめのマリアージュ

●焼き魚(サバ、サンマなど):

辛口のキレが脂をすっきり流し、魚の旨味を引き立てるため相性が良い。

●鍋料理(寄せ鍋・湯豆腐):

穏やかな旨味が出汁の風味と調和し、温度帯を変えても楽しめる柔軟さがあります。

●煮物(肉じゃが・筑前煮):

常温やぬる燗の丸みが、甘辛い味付けと自然に馴染み、料理のコクを引き立てます。

●天ぷら(白身魚・野菜):

涼冷えのシャープなキレが油を軽やかにし、素材の味を際立たせます。

▶「柴崎酒造株式会社」のこと

「柴崎酒造株式会社」は、群馬県北群馬郡吉岡町に位置し、その歴史は大正4年(1915年)にまで遡ります。創業のきっかけは、当時この地域を治めていた森田総本家から酒造権を譲り受けたことであり、これを機に酒造りが本格的に始まりました。さらに大正10年(1921年)には現在の場所で事業を開始し、以来100年以上にわたり地元に根差した酒造りを続けています。

同社の酒造りの根幹を支えるのは、榛名山系の伏流水です。榛名湖を水源とする清らかな水は、蛍が棲むほどの透明度を誇り、天然のミネラルを含む柔らかな水質が特徴です。この水が酒の味わいに大きく寄与し、すっきりとした飲み口と優しい旨味を生み出しています。

また、酒造りの姿勢として「柴崎酒造」が大切にしているのは、伝統的な手造りの技法です。麹造りをはじめとする工程を機械に頼らず、すべて人の手で行うというこだわりを守り続けています。これは江戸時代から続く造り酒屋の技を受け継ぐものであり、質と味わいを重んじる姿勢が今も息づいています。

杜氏の系譜にも特徴があります。かつては新潟の越後杜氏のもとで酒造りを行っていましたが、現在は地元出身の自社杜氏がその技を受け継ぎつつ、新たな挑戦にも取り組んでいます。伝統を守りながらも、国産原料にこだわった大吟醸の開発など、革新的な試みを進めている点も同社の魅力です。

代表銘柄である「船尾瀧」は、榛名湖を水源とする名滝に由来し、地元に愛される酒として長年親しまれてきました。すっきりとした飲み口の吟醸系から、ふくよかな原酒タイプまで幅広いラインナップを展開し、料理との相性の良さや飲みやすさを追求した味わいが特徴です。

「柴崎酒造株式会社」は、清冽な水・伝統の技・地域への深い根ざしを柱に、時代に合わせた進化も取り入れながら酒造りを続ける蔵元です。その姿勢は、地元のみならず全国の日本酒ファンからも高く評価されています。

▶「柴崎酒造株式会社」の歴史(年表)

1915年(大正4年):

吉岡町一帯を治めていた森田総本家から酒造権を得て酒造りを開始する。創業の起点とされる年であり、蔵の歴史がここから始まる。

1921年(大正10年):

現在の群馬県北群馬郡吉岡町下野田の地に移転し、本格的に酒造業を開始する。蔵の基盤が確立され、地域に根ざした酒造りが本格化する。

1916年(大正4年)創業の別記録:

一部資料では創業年を1916年とする記述もあり、1915〜1916年の間に酒造業が確立されたと推測される。

昭和期〜平成期(年不詳):

江戸時代から続く伝統的な麹造りの技法を継承し、機械に頼らずすべて手作業で麹を造る姿勢を維持。杜氏の技と手間を重んじる酒造りが続けられる。

平成27年(2015年):

長年酒造りを担ってきた越後杜氏から、地元出身の自社杜氏へと体制を移行。伝統を守りつつ、新たな酒造りへの挑戦が始まる。

令和3年(2021年):

大吟醸酒のリニューアルを計画。従来の外国産原料による醸造アルコールから、国産山田錦を原料とした醸造アルコールへ切り替え、“原料からオール国産”の大吟醸を発売予定とする。

2020年代(現在):

代表銘柄「船尾瀧」や「霧の榛名」を中心に多彩な日本酒を展開。榛名山系の伏流水を用いた酒造りと伝統技法を守りながら、若い世代や県外への発信にも力を入れている。

Data

生産者:柴崎酒造株式会社

住所:群馬県北群馬郡吉岡町下野田649-1

創業:1915年(大正4年)

TEL:0279-55-1141

URLhttp://www.funaotaki.com/ (柴崎酒造公式サイト・直接注文不可)

特定名称:本醸造酒

原料米&精米歩合:掛け米・麹米ともに若水70%

アルコール度数:15%

酵母: 群馬KAZE酵母

日本酒度:+3

酸度:1.3

容量: 720ml(瓶)、1800ml(瓶)

 

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