Bruichladdich The Classic Laddie
2023.06.30
柔らかな甘みとミネラル感が調和する上質な余韻
『ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ』は、アイラ島の伝統と革新を併せ持つブルックラディ蒸留所が造る、ノンピート仕様のシングルモルトで、透明感のある味わいと大麦本来の個性を前面に押し出した一本です。
グラスに注ぐと鮮やかなアクアブルーのボトルを思わせるような軽やかな香りが立ち上がり、まず感じられるのは麦の甘みとフローラルなニュアンス。アイラモルトに典型的なスモークやヨードはほとんどなく、代わりにレモンピール、青リンゴ、洋梨のようなフレッシュな果実香が広がります。
口当たりは柔らかく、クリーミーで、バニラや蜂蜜、麦芽の甘さが層を成し、樽由来のスパイスが控えめに寄り添います。アルコール度数50度ながら刺激は穏やかで、加水によって香りが一層開き、穀物の旨みがより明確に感じられます。フィニッシュはクリーンで長く、ほのかなミネラル感と甘い余韻が心地よく続きます。
テロワールを重視するブルックラディらしく、使用する大麦の産地や農家、樽構成などを徹底的に公開しており、その透明性と哲学が味わいにも反映された、現代的でピュアなアイラモルトです。
■飲み方あれこれ!!
ロック:
冷却によって甘みとフルーティさが引き締まり、ノンピートの透明感がより際立つ印象です。アルコールの角が取れ、クリーミーさとミネラル感が静かに広がり、余韻はクリーンで心地よく続きます。
トワイスアップ:
1:1で加水すると香りが一気に開き、大麦の甘さやレモンピール、青リンゴのような爽やかなアロマが鮮明になります。味わいは柔らかく、穀物の旨みがより立体的に感じられ、クラシック・ラディらしいピュアさが際立ちます。
ソーダ割り:
軽快な泡がフルーティな香りを押し上げ、爽やかで飲み疲れしないスタイルになります。甘みとミネラル感がバランスよく広がり、アイラ島の海風を思わせる軽やかな余韻が長く続きます。
▶「ブルックラディ蒸留所」のこと
「ブルックラディ蒸留所」は、1881年にハーヴェイ兄弟によってアイラ島西部のブルックラディ地区に創設された歴史ある蒸留所で、創業当初から革新的な設備と設計思想を持ち込んだことで知られています。石造りの建物とヴィクトリア時代の構造をそのまま残しつつ、蒸留設備には当時としては珍しい細身で背の高いスチルを採用し、軽やかでクリーンな酒質を生み出すことを目指しました。
20世紀後半には閉鎖と再開を繰り返す不遇の時期もありましたが、2001年に独立系の技術者チームが蒸留所を買収し、伝統を守りながらも透明性とテロワールを重視する新たな哲学を掲げて再出発しました。その後、2012年に「レミー・コアントロー」が蒸留所を取得し、現在の体制が整えられています。
ウイスキー造りの特徴としてまず挙げられるのは、原料である大麦への徹底したこだわりです。使用する大麦はすべてスコットランド産で、産地や農家、品種まで公開する姿勢を貫き、アイラ島産大麦の比率も年々高めています。また、ノンピートからヘビリーピーテッドまで幅広いスタイルを造り分けますが、「クラシック・ラディ」に代表されるノンピートの酒質は特に評価が高く、アイラモルトのイメージを覆すピュアでフルーティな味わいを実現しています。
蒸留は昔ながらのゆっくりとした加熱とロングランの蒸留工程を守り、軽やかでエレガントなスピリッツを得ることを重視しています。熟成においてもバーボン樽、ワイン樽、シェリー樽など多様な樽を使い分け、樽ごとの個性を丁寧に引き出す手法を採用しています。
さらに特徴的なのは、製造工程の透明性を徹底し、ボトルごとに使用した大麦の産地、蒸留日、樽構成などを公開する姿勢です。これは「ブルックラディ蒸留所」が掲げる“テロワールをウイスキーに反映させる”という理念の象徴であり、スコッチ業界でも異例の取り組みとして注目されています。
伝統的な設備を維持しながらも、現代的な価値観を取り入れた革新的な造りを続けることで、アイラ島における独自の存在感を確立している蒸留所です。
▶「ブルックラディ蒸留所」の歴史(年表)
1881年:
ハーベイ兄弟(ウィリアム、ジョン、ロバート)によってアイラ島ロッホ・インダール西岸に蒸留所が創業される。近代的な設計で建てられ、軽やかな酒質を生む背の高いスチルが特徴となった。
1907〜1918年:
第一次世界大戦期の影響などにより蒸留所がモスボール(休止)状態となる。
1929年:
ジョセフ・ホップスに買収され、後にASD(アソシエイテッド・スコティッシュ・ディスティラリーズ:AssociatedScottishDistilleries)に統合される。
1933年:
4月8日に火災が発生し、創業家のウィリアム・ハーベイがその後の1936年に死去。ハーベイ家による運営が終焉を迎える。
1936年:
ウィリアム・ハーベイの死去により、創業家の時代が完全に終わる。
1938年:
蒸留所が米国のジョセフ・ホップス氏により再び買収される。
1952〜1967年:
所有者が頻繁に変わり、Ross&Coulter→DCL→A.B.Grantへと移り変わる。
1968年:
インバーゴードン・ディスティラーズ社が蒸留所を買収する。
1975年:
蒸留所拡張に伴い、ポットスチルが2基から4基に増設される。
1980年:
ウイスキー不況により操業が週1回程度の低稼働となる。
1993年:
ホワイト&マッカイ社に買収されるが、不況の影響でほぼ休止状態となる。
1994年:
業界の供給過多により蒸留所が完全にモスボールされ、生産が停止する。
1995年:
以降5年間の閉鎖が正式に決定される。
2000年:
マーク・レイニェー率いるマレーマクダビッド社と、ジム・マッキーワンら投資家グループが蒸留所を買収する。
2001年:
蒸留所が再稼働し、ヘビリーピーテッド「ポートシャーロット10年」が発売される。また、ヴィクトリア朝時代の設備を維持しつつ“ProgressiveHebrideanDistillers”として再出発する。
2002年:
スーパーヘビリーピーテッド「オクトモア」が発売される。
2012年:
レミー・コアントロー社が蒸留所を買収し、テロワール重視の哲学を維持しつつ設備投資を進める。
2023年:
ローモンドスチルの導入や熟成庫の拡張など近代化が進み、使用する大麦の約40%がアイラ島産となる。
Data
蒸留所:ブルックラディ蒸留所(レミー コアントロー社)
所在地:Bruichladdich, Isle of Islay, Argyll & Bute, Scotland
URL:https://www.bruichladdich.com/ (ブルックラディ蒸留所公式サイト)
創業年:1881年
蒸留器:初×2基、再×2基 ※ストレートヘッド型
アルコール度数:50度
容量:700ml(瓶)
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