クラガンモア12年

Cragganmore 12 Years Old

whisky-cragganmore

スペイサイドを代表する複雑でスイートな味わいの銘酒

『クラガンモア12年』は、ディアジオ社のクラシック・モルト・シリーズにおいて、スペイサイドを代表する銘酒。甘いフローラルな芳香、そしてハチミツとバニラといった複雑な香りが感じられる。ライトからミディアムボディで、力強いモルトの味わいにほのかに甘いウッドスモークと白檀の香り。フィニッシュは、モルトの感じよりも軽いスモーキーな味が強く、ほんのりとした甘さも感じられる。最初から最後までソフトで飲みやすい。

仕込み水には、クラガンモアの丘から湧き出るピュアを使い、発酵にはオレゴンパイン製の発酵槽し、原料の特性を最大限に引き出している。再蒸溜に使用されるポットスチルがL字型のユニークなデザインになっていて、この形状は蒸留プロセス中の再循環を促し、非常に純度の高いスピリッツを生成するのに役立っている。スピリッツの冷却には伝統的なワームタブを使用。これがクラガンモアのバランスの良い軽やかな風味をつくり出す一因となっている。

また、熟成には主にバーボン樽を使を使って約12年間ゆっくりと熟成。麦芽のまろやかな風味が引き立ち、フルーティーなニュアンスとほのかなスモークが調和してゆく。紅茶の茶葉やナッツのようなニュアンスが楽しめるとも言われている。

飲み方としては、

ストレートでは、この繊細で複雑な香りを存分に堪能できる。飲む前にグラスを温めると、より豊かな香りが広がる。ロックにすると、「クラガンモア」のフルーティさとほんのりスモーキーな風味がまろやかに際立つ。ハイボールでは、爽やかさが引き立ちつつも、ウイスキーの奥深い味わいが残る。

 

・ディアジオ社のクラシック・モルト・シリーズ

・ダルウィニー(北ハイランド)
・オーバン(西ハイランド)
クラガンモア(スペイサイド)
・グレンキンチー(ローランド)
・タリスカー(アイランズ)
・ラガヴーリン(アイラ)

クラガンモアの年間生産量は220万リットル前後と少なく、そのほとんどが日本でもお馴染みの「オールドパー」のキーモルトとして使われるため、6銘柄の中でシングルモルトとしての出荷量が最も少ない。

 

 

 

・クラガンモア蒸留所のこと

クラガンモア蒸留所は、スコットランドの北東に位置するスペイサイド地方のスペイ川中流域、エイボン川とスペイ川の合流点であるバリンダロッホという町にある。クラガンモアとはゲール語で「大きな岩」という意味。スペイサイド地方は大麦の産地であり、燃料となる泥炭 (ピート)も豊富で付近には清冽な水が湧き出るなど、ウイスキー造りに最適な地である。蒸留所の敷地面積は約12,000㎡、蒸留所背後には海抜約487mのクラガンモアの丘がある。

■クラガンモア蒸留所

創設は1869年、ジョン・スミスによって設立された。ジョンは、36歳にしてすでにマッカランやグレンリベット、グレンファークラスといった蒸留所のマネージャーを歴任、グレンリベット蒸留所の創業者ジョージ・スミス氏の私生児だったとも言われている。ジョンは、スペイ川沿い走るできたばかりのストラススペイ鉄道を、蒸留所に直接線を引き込み大量輸送を可能にし、これが後の大きな発展の礎となった。

1886年、ジョンが亡くなり蒸留所は息子のドナルドに引き継がれたが、1923年には、マッキー社(現ホワイト・ホース)とジョージ・マクファーソン・ グラント5世が共同設立した「クラガンモア・グレンリベットディスティラリー社」が蒸留所を買収、スミス家による経営が終わりました。

1927年にはホワイトホースがDCL(現ディアジオ社)の傘下に入ったため、必然的にクラガンモア蒸留所もDCL傘下となった。1941年には、第二次世界大戦により原料不足となり生産が一時ストップするが戦後再開。1964年には、ポットスチルを4基に増設する。

1965年、マクファーソン・グラント家が所有している株をDCLが取得、蒸留所は共同経営から完全にDCL傘下となる。2002年には、見学者用のビジターセンターも開設され、世界中からスコッチファンが訪れている。

仕込みはワンバッチ麦芽6.8トン。使用する麦芽は、軽くピートを効かせたディアジオの中央モルティングから運び使用している。仕込水には、蒸留所の隣にあるクラガンバーンのミネラル豊富な硬水を使用、クラガンモアモルトに欠かせないものとなっている。糖化槽(マッシュタン)は容量7tのものを使用。発酵槽(ウォッシュバック)はダグラス社製のオレゴンパイン製のものが6基(容量:全て30,000リットル)。ポットスチルは初溜2基(容量:8,725リットル)、再溜が2基(容量:6,600リットル)の合計4基。

特徴的なのが、再溜釜の蒸気が上がっていくネックの部分が、一般的なスワンネック型ではなく、クラガンモアでは途中でスパッと切ったような平らなT字型になっていること。創業者のジョン・スミスのオリジナルデザインで、この部分が平らにすることにより、回収される香味成分に影響を与え、クラガンモアのスイートで複雑、香り高く繊細な味わいを生み出しているといわれている。

冷却装置は屋外ワームタブ方式。この屋外ワームタブ長さは通常の3分の1(15~16m)ほどしかなく、蒸留スピードが速いのが特徴で、それがややサルファリー(テイスティング用語で硫黄臭のするウイスキーを指す)で複雑なコクを生み出しているという。熟成樽にはバーボン樽、シェリー樽、ポートワイン樽と、さまざまなものを使用している。

 

Data

所有者: ディアジオ社

所在地:Ballindalloch,Banffshire

URL:https://www.malts.com/en-row/brands/cragganmore

創業年:1869年

蒸留器:初×2、再×2(ランタン型、ボール型:T字シェイプ)

アルコール度数:40度

容量:700ml

 

 

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