Ardbeg 10 Years Old
2025.08.07

荒々しくも美しいアイラの本格派
『アードベッグ10年』は、スコットランド・アイラ島に位置するアードベッグ蒸留所が誇るシングルモルトウイスキーであり、世界中のウイスキー愛好家から高い評価を受ける一本です。アイラモルトの中でも特にスモーキーでピーティな個性を持ち、力強くも繊細な味わいが特徴です。
その最大の魅力は、深く豊かなピート香と潮風を思わせるミネラル感。グラスに注いだ瞬間、燻した土や海藻、スモークベーコンのような香りが立ち上がり、アイラ島の荒々しい自然を感じさせます。口に含むと、スモーキーさの奥に麦芽の甘み、レモンピールのような爽やかさ、ブラックペッパーのスパイスが広がり、複雑でバランスの取れた味わいが楽しめます。余韻にはほのかな塩気とスモークが長く残り、飲み手を魅了します。
「アードベッグ10年」はノンチルフィルター製法を採用しており、冷却ろ過を行わないことで、原酒本来の風味やオイル分をそのままボトルに閉じ込めています。この製法により、より濃厚で滑らかな口当たりが実現されており、ウイスキーの自然な個性を存分に味わうことができます。
10年という熟成期間は、ピートの力強さと樽由来のまろやかさが絶妙に調和する黄金比とも言えるバランスを生み出しています。アイラモルトの入門としても、スモーキーウイスキーの王道としても申し分ない完成度を誇り、初心者から通まで幅広い層に支持されています(※)。
「アードベッグ10年」は、ただのウイスキーではなく、アイラ島の風土と職人の情熱が詰まった芸術品とも言える存在です。スモーキーな世界への扉を開く一本として、ぜひじっくりと味わってみてください。
■飲み方あれこれ!!
〇「アードベッグ10年」はスモーキーな個性が際立つアイラモルトで、いくつかの飲み方が楽しめます。その強い個性をじっくり味わいながら、ぜひ自分に合ったスタイルを見つけてみてください!
ストレート :
⇒その独特な香りと風味をダイレクトに味わえる方法。ピートスモークの強さや微妙な甘さ、海藻のようなミネラル感を存分に楽しめます。
ロック :
⇒氷を加えることでスモーキーさが柔らぎ、フルーティーな酸味が引き立ちます。アイラモルトの繊細さを体感できる飲み方です。
ハイボール :
⇒炭酸水で割ることで爽やかさが増し、飲みやすくなります。肉料理との相性も抜群です。
▶アードベッグ蒸留所のこと
スコットランド・アイラ島の南岸に位置する「アードベッグ蒸留所」は、1815年にジョン・マクドゥーガルによって正式に創業されました。アイラ島はピート(泥炭)層が豊富で、潮風が吹きつける厳しい自然環境に囲まれた土地。その風土が、アードベッグのウイスキーに独特のスモーキーさと海のニュアンスを与えています。
創業当初から「アードベッグ蒸留所」は、アイラモルトの中でも特にピートの効いた力強い味わいを追求してきました。19世紀には地元の農家や漁師たちに親しまれ、20世紀初頭には世界中に輸出されるようになります。しかし、1980年代から1990年代にかけてウイスキー業界全体が低迷し、「アードベッグ蒸留所」も一時閉鎖を余儀なくされました。1997年、グレンモーレンジ社(現在はLVMH傘下)によって再建され、設備の刷新とブランド戦略の見直しを経て、世界的な評価を獲得するに至ります。
「アードベッグ蒸留所」のウイスキー造りの最大の特徴は、強烈なピート香と複雑な味わいのバランスです。使用する麦芽はフェノール値が高く、アイラ島のピートをふんだんに焚いて乾燥させたもの。これにより、燻した土や海藻、スモークベーコンのような香りが生まれます。仕込み水には、蒸留所近くのウーギダール湖の水を使用。ミネラル分を多く含み、ウイスキーに独特の深みを与えています。
また、「アードベッグ蒸留所」は「ノンチルフィルター製法」を採用しており、冷却ろ過を行わないことで原酒本来のオイル分や風味をそのままボトルに閉じ込めています。これにより、より濃厚で滑らかな口当たりが実現され、飲み手に豊かな余韻を残します。
熟成には主にバーボン樽を使用し、ピートの力強さと樽由来のバニラやスパイスのニュアンスが絶妙に調和します。代表的な「アードベッグ10年」はその完成度の高さから、スモーキーウイスキーの入門としても、玄人向けの一本としても世界中で愛されています。
さらに、アードベッグ蒸留所は革新にも積極的で、「ウーガダール」「コリーヴレッカン」「アードベッグ・アンオー」など、個性的なラインナップを展開。それぞれ異なる熟成方法や樽構成を用いながら、アードベッグらしいスモーキーさと複雑さを追求しています。
「アードベッグ蒸留所」は、アイラ島の自然と伝統、そして革新の精神が融合した場所。そのウイスキーは、ただの酒ではなく、土地と人の物語を味わう体験そのものです。
▶「アードベッグ蒸留所」の歴史(年表)
1794年頃:
非公式な蒸留活動が始まっていたとされる。密造酒の時代。
1815年:
ジョン・マクドゥーガルが正式に蒸留所を設立。アードベッグ蒸留所の創業年。
1838年:
マクドゥーガル家が蒸留所の所有権を取得し、家族経営が本格化。
1853年:
アレクサンダー・マクドゥーガルの死後、蒸留所は法人化される。
1922年:
マクドゥーガル家の経営が終了。蒸留所は他社の手に渡る。
1959年:
スコットランドの大手ブレンダー、ヘイグ社が経営に関与。
1977年:
アードベッグがヒューム・ブレンドの原酒として注目される。
1981年:
生産量が大幅に縮小。蒸留所は事実上の休止状態に。
1989年:
アライド・ライオンズ社が蒸留所を買収。限定的に操業再開。
1996年:
蒸留所が完全閉鎖される。ブランド存続の危機。
1997年:
グレンモーレンジ社(現LVMH傘下)が蒸留所を買収。設備を刷新し、操業再開。
1998年:
「アードベッグ10年」がリリースされ、世界的な評価を獲得。
2008年:
「ウーガダール」がワールド・ウイスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
2011年:
宇宙実験プロジェクト「Ardbeg in Space」が開始。熟成に関する研究を国際宇宙ステーションで実施。
2014年:
宇宙実験のサンプルが地球に帰還。話題性と革新性をアピール。
2019年:
蒸留所に新しい蒸留器が導入され、生産能力を拡大。
2021年:
マスターブレンダーのビル・ラムズデンが新たな限定品を監修。革新路線が加速。
Data
蒸留所:アードベッグ蒸留所( LVMH:モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)
所在地:Port Ellen,Islay
URL:https://www.ardbegjapan.com/ (日本語オフィシャルサイト)
創業年:1815年
蒸留器:ランタン型
アルコール度数:46度
容量:700ml
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