ザ・マッカラン シェリーオーク12年

The Macallan Sherry Oak 12 Years Old

2025.10.08

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シェリー樽が生み出す芳醇な香り

『ザ・マッカラン シェリーオーク12年』は、スコットランド・スペイサイド地方にある名門蒸溜所「ザ・マッカラン」が誇るシングルモルトウイスキーの代表的な一本です。1824年創業以来、マッカランは品質への徹底したこだわりと革新を重ね、世界中のウイスキー愛好家から「シングルモルトのロールスロイス」と称されるほどの評価を得ています。

「ザ・マッカラン シェリーオーク12年」は、スペイン・ヘレス産のオロロソシェリー酒で風味づけされたヨーロピアンオーク樽で12年間熟成されており、マッカランの伝統的なスタイルを色濃く反映しています。樽へのこだわりは尋常ではなく、マッカランは樽の製造工程にまで関与し、ウイスキーに与える影響を最大限に引き出すための管理を徹底しています。

その味わいは、ドライフルーツやナツメグ、ジンジャーといったスパイスの香りが複雑に絡み合い、シルクのように滑らかな口当たりが特徴です。口に含むと、濃厚な黄金色の液体が広がり、ウッドスパイスの深みとともに、まろやかな余韻が長く続きます。人工的な着色は一切行われておらず、すべてが樽由来の自然な色合いである点も、マッカランの誇りといえるでしょう。

「ザ・マッカラン シェリーオーク12年」は、初心者から上級者まで幅広い層に支持される一本であり、贈り物や特別な日の一杯としても最適です。その洗練された味わいは、まるで時を超える感覚的な旅へと誘うかのようで、ウイスキーの奥深さと芸術性を存分に堪能できる逸品です。

■飲み方あれこれ!!

〇どの飲み方でも、このウイスキーの魅力はしっかりと感じられます。気分やシーンに合わせて、ぜひいろいろ試してみてください。

ストレート:

ウイスキー本来の香りと味わいをダイレクトに楽しめる飲み方です。シェリー樽由来のドライフルーツやバニラの香りが際立ち、深いコクと長い余韻を堪能できます。常温でゆっくりと味わうのがおすすめです。

少量加水:

ほんの少しの水を加えることで香りが開き、味わいがまろやかになります。隠れていたフルーティーさやスパイス感が引き立ち、より複雑な風味を楽しめます。香りを重視する方に最適です。

トワイスアップ:

ウイスキーと同量の水を加える飲み方です。アルコールの刺激が和らぎ、初心者でも飲みやすくなります。シェリー樽の甘みとスパイシーさがバランスよく広がり、穏やかな口当たりが魅力です。

オン・ザ・ロック:

氷を加えることで冷却され、香りが落ち着きます。時間とともに加水が進み、味の変化を楽しめるのが特徴です。カラメルやナッツのような香ばしさが感じられ、食後の一杯にぴったりです。

ハイボール:

炭酸水で割ることで爽快感が増し、華やかな香りが広がります。シェリー樽由来の甘みが軽やかに感じられ、食事との相性も良好です。特にチーズやナッツとのペアリングがおすすめです。

 

▶「ザ・マッカラン蒸留所」のこと

ザ・マッカラン蒸溜所は、1824年にスコットランド・スペイサイド地方で創業された、世界的に名高いシングルモルトウイスキーの蒸溜所です。政府公認の蒸溜所として登録された初期の存在であり、創業者アレクサンダー・リードによって設立されました。当初は小規模な農家による蒸溜から始まりましたが、品質への徹底したこだわりと革新性により、次第に世界中のウイスキー愛好家から注目を集める存在となりました。

■ザ・マッカラン蒸留所

マッカランのウイスキー造りの最大の特徴は、原料・蒸溜・熟成のすべてにおいて妥協のない姿勢です。まず、原料には指定農家から仕入れた高品質な大麦麦芽を使用し、仕込み水には蒸溜所近くの泉から湧き出る清らかな水を用いています。これらの自然素材が、マッカランの豊かな風味の基盤となっています。

蒸溜工程では、スペイサイドで最も小型の銅製ポットスチルを使用。これにより、濃密で香り高いスピリッツが抽出されます。さらに「ファイネストカット」と呼ばれる工程では、蒸溜されたスピリッツの中でも最も品質の高い中心部分、わずか16%のみを厳選して使用するという徹底ぶり。この厳格な選別が、マッカランのウイスキーに深みと複雑さを与えています。

■ずらりと居並ぶポットスチルはまさに壮観

熟成に使用される樽にも、マッカランならではのこだわりがあります。特にスペイン産のオロロソシェリー樽を中心に、アメリカンオークとヨーロピアンオークの2種類の樽を使用。これらの樽は自社で管理する森林から木材を調達し、スペインでシェリー酒を詰めて熟成させた後にウイスキーの熟成に使用されるという、非常に手間のかかる工程を経ています。樽づくりに約6年もの歳月をかけることもあり、マッカランの風味に大きな影響を与える重要な要素となっています。

また、マッカランでは着色料を一切使用せず、すべて樽由来の自然な色味を採用しています。これにより、ウイスキーの色合いにも深みと個性が生まれます。ボトリングに至るまで、熟練の職人が熟成具合を見極め、最適なタイミングで製品化するという伝統的な手法が守られています。

2018年には、革新的な建築デザインを取り入れた新蒸溜所が完成。草屋根を持つ環境配慮型の施設は、伝統と未来を融合させた象徴的な存在として世界中から注目を集めています。

▶「ザ・マッカラン蒸溜所」の歴史(年表)

1824年:

アレクサンダー・リードが政府公認の蒸溜所としてザ・マッカランを創設。スペイサイド地方の8エーカーの土地を借り、小規模ながらも品質重視のウイスキー造りを開始した。

1892年:

ロデリック・ケンプが蒸溜所を買収。スペイン産シェリー樽による熟成スタイルを確立し、マッカランの品質とブランド力を高めた。彼は近代マッカランの礎を築いた人物とされている。

1909年:

ロデリック・ケンプが死去。蒸溜所の経営はケンプ財団に引き継がれ、1990年代までその影響力が続いた。

1961年:

マッカランが370エーカーのエステートを購入。敷地内には現在の象徴的な建物「イースター・エルキース・ハウス」も含まれており、後にレセプションセンターとして修復された。

1965年:

蒸溜釜の数を6基から12基に増設。生産能力の拡大が進み、世界市場への供給体制が強化された。

1968年:

蒸溜所の拡張と原酒の増加に伴い、資金調達のため株式を公開。シングルモルトとしてのブランド展開が本格化する契機となった。

1974年:

さらに6基の蒸溜釜を追加し、合計18基に。翌年には21基に達し、モルト蒸溜所として有数の規模となった。

1996年:

ハイランド・ディスティラーズ社がサントリー以外の全株式を取得し、マッカランの経営権を獲得。国際的な展開が加速した。

1999年:

ハイランド・ディスティラーズ社がエドリントン・グループ傘下の「The 1887 Company」に統合され、マッカランは新たな体制で運営されるようになる。

2018年:

6年の歳月と約200億円の費用をかけて新蒸溜所が完成(※)。革新的な草屋根の建築デザインと最新設備を備え、伝統と未来を融合させた施設として世界中から注目を集めた。

■6年の歳月と約200億円の費用をかけて新蒸溜所が完成(※)

〇2018年に完成した新蒸溜所は、自然と調和する草屋根を持つ革新的な建築。約210億円を投じて設計されたこの施設は、環境への配慮と美しさを兼ね備え、世界中のウイスキーファンから注目を集めました。

Data

所有者:ザ・マッカラン蒸溜所(エドリントン社)

所在地:Craigellachie,Banffshire

URL:  https://www.suntory.co.jp/whisky/macallan/(サントリー公式HP)

創業年:1824年

蒸留器:ストレートネック型(初溜×12基、再溜×24基)

アルコール度数:40度

容量: 700ml

 

 

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