グレンファークラス15年

Glenfarclas 15 Years Old

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リッチで濃厚100%シェリー樽熟成の極み

『グレンファークラス15年』は、シェリー樽由来の濃厚な甘みと深い余韻が楽しめるシングルモルト。ドライフルーツやビターチョコレートを思わせる豊かな香りが特徴で、複雑ながらもバランスの取れた味わいが魅力。蒸留所の特徴でもある100%シェリー樽熟成により、濃厚でまろやかな口当たりと甘いレーズンのような味わい。スパイシーな風味が程よくマッチし、長く心地よくフィニッシュが続く。苦みが少ないため、甘口のウイスキーがお好きな方にオススメである。

蒸溜所周辺の清らかな水を仕込みに使い、丁寧な発酵で、ニューメイクスピリットに豊かなフルーティーさが加えられる。多くの蒸溜所が間接加熱に移行する中、グレンファークラスでは大型のポットスチルによる伝統的な直火炊きの手法を守り続けている。この手法はオイリーでコクのある風味を生むのに一役買っている。

飲み方としては、

ストレートなら、シェリー樽由来の濃厚な香りと味わいを最大限に楽しめる。飲む前にゆっくりとグラスを回して香りを堪能すると、より味わい深い。ロックにすることで、フルーティーさとビターな甘味が穏やかに引き立つ。

ハーフロックは、少量の水を加えてアルコール感を和らげつつ、より深い風味を楽しむ方法。香りがぐんと広がる。ハイボールでは爽やかな飲み心地に。重すぎず、リフレッシュしながらウイスキーの深さを感じられる飲み方。さらにデザートペアリングに、ダークチョコレートやドライフルーツと合わせると、味わいが驚くほど引き立ちます。

尚、ラベルに赤い文字で描かれた「Glenfarclas」は、初代ジョン・グラントの手書きによるものだ。

 

 

・グレンファークラス蒸留所のこと

グレンファークラス蒸留所は、スペイサイドのスペイ川中流域、クライゲラキとグランタウン・オン・スペイの中間地点に位置する。グレンファークラスとはゲール語で「緑の草原の谷間」という意味。その名の通り、この地域は自然豊かで広々とした草原が続き、眼下にはスペイ川の谷を望むことができる。

蒸留所の背後には、ベンリネス山に向かってヒースの丘が広がり、仕込水にはそこから湧き出る川の清冽な水を使用している。これは雪解け水が、ヘザーと花崗岩の大地を通った良質な軟水だという。

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■グレンファークラス蒸留所

創業は1836年、ロバート・ヘイにより設立された。しかし、1790年代に同じ地に既に蒸留所があり蒸留が行われていたという記録も残っている。

1865年、ジョン・グラントとその息子ジョージが蒸留所を購入する。彼らはすぐにジョン・スミスに蒸留所をリースし、実質的な運営を委任してしまう。ジョン・スミスは、グレンリベット蒸留所の創始者ジョージ・スミスの息子で、グレンリベットの他マッカランやなどの運営にも携わっていた。1870年、ジョン・スミスは自ら設立したクラガンモア蒸留所の運営に専念するため、グレンファークラスの経営から手を引き、グラント親子が「J&Gグラント社」を組織して蒸留所の直接運営を始める。

1891年にはジョン・グラントが、翌年にジョージ・グラントが相次いで死去すると、蒸留所の名義はジョージの妻のエルシーのものとなったが、運営は彼女の2人の息子(ジョンとジョージ)に引き継がれた。

1898年にパティソン・エルダー社(※)が倒産。このことでグレンファークラスも深刻な資金難に直面したが、在庫のウイスキーを売却したり、抵当に入れたりして何とか破産という最悪の事態は免れることができた。

1960年にポットスチルを2基増設して計4基に、1968年にはスコットランドの蒸留所で初めてカスクストレングスのボトルを発売する。さらに1976年には、ポットスチルを2基増設し計6基する。2002年には、ジョン・L・S・グラントが後継者となり、現在もグラント家による経営が続いている。

現在の仕込みはワンバッチ麦芽16.5トン。新しいマッカラン蒸留所ができるまスコッチ最大を誇っていた(新マッカランは17t)。原料となるモルトはピートを一切焚かないノンピートモルトを使用。蒸留は、スペイサイドで最大級のポットスチルを使い、現在でも北海油田の天然ガスを使ったバーナーによる昔ながらの直火焚き蒸留を行い、グレンファークラスならでは個性を与えている。

熟成は全て、ヨーロピアンオークのオロロソのシェリー酒を開けた良質な樽を使用。そのためにグレンファークラスでは、1980年代にスペインのボデガであるホセ・ミゲル・マルティン社と提携し、全てのシェリー樽の供給を受けている。

グレンファークラスは40を超える熟成庫を使用しているが、どの熟成庫もダンネージ式で最高3樽までしか積み上げられていない。 他の蒸留所では、ファーストフィルとセカンドフィルしか使わないが、グレンファーストではフォースフィルまで4回にわたって樽を使い回している。また、グレンファークラス蒸留所はベンネリス山からの風の影響もあり、年間の蒸散量 (エンジェル・シュア:天使の分け前)が一般的には2~3%のところ、0.05%と非常にゆっくりと熟成が進んでいく珍しい場所でもある。

 

・パティソン・エルダー社(※)

19世紀末のスコットランドで活動していたウイスキー会社。過激なマーケティングと宣伝手法で知られていた。グレーン・スピリッツに極少量のモルトをブレンドしただけの商品を「ハイランド・モルト」として販売するなど、業界での悪名は知れ渡っていた。

しかし、その過激なマーケティングと金使いの荒さが祟り、1898年に倒産。この倒産により提携していた多くの会社に影響を及ぼし、共倒れした会社は10社以上に及んだと言われている。

グレンファークラス蒸留所も提携会社のひとつで、共同出資してグレンファークラス-グレンリベット・ディスティラリーを立ち上げていたために窮地に立たされたが、何とか倒産の難は回避することができた。

 

Data

所有者:J&G・グラント社

所在地:Ballindalloch,Banffshire

URL:https://glenfarclas.com/landing-page/

創業年:1836年

蒸留器:初×3基、再×3基(ボール型)

アルコール度数:46度

容量:700ml

 

 

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