サン・フーヤン セゾン

St.Feuillien Saison

2025.09.27

黄金色に輝く伝統のセゾンビール

『サン・フーヤン セゾン』は、南ベルギーの伝統と風土を色濃く反映したセゾンスタイルの上面発酵ビールです。もともとセゾンビールは、農家が夏の農作業の合間に喉の渇きを癒すために造られていたもので、爽快な飲み口としっかりしたホップの苦味が特徴です。「サン・フーヤン セゾン」はその伝統を受け継ぎながらも、現代的な洗練を加えた逸品として高く評価されています。

グラスに注ぐと、輝きのあるゴールドの液色が目を引き、無濾過ならではの自然な濁りが豊かな味わいを予感させます。香りはオレンジやレモン、桃、洋なしなどのフルーティーなアロマに加え、コショウのようなスパイシーなニュアンスが広がり、複雑で奥深い印象を与えます。口に含むと、麦芽の旨みとホップの苦味が絶妙に調和し、ミディアムボディながらも軽快な飲み心地を楽しめます。アルコール度数は6.5%とやや高めで、飲みごたえも十分です。

「サン・フーヤン セゾン」を造るサンフーヤン醸造所は、1873年に創業された歴史ある醸造所で、修道院の伝統を受け継ぎながら革新を続けています。「サン・フーヤン セゾン」は2009年のワールド・ビア・アワードで“ワールド・ベスト・セゾン”に選ばれた実績もあり、世界中のビールファンから高い評価を得ています。

まさに“テロワール”を体現する一杯。南ベルギーの豊かな土地の味わいを、グラスの中で感じることができる、クラフトビール愛好家必飲のセゾンビールです。

■飲み方あれこれ!!

〇セゾンビールらしい爽快感と奥深さを持つ「サン・フーヤン セゾン」は、ゆったりとした時間にじっくり味わうのが最高です。

適温:

飲み頃は6〜8℃位で。 冷やしすぎず、香りが立つ温度で。冷蔵庫から出して少し置くとベスト。
専用グラスまたはチューリップ型グラス で、香りを閉じ込めつつ、泡立ちを美しく見せる形状がおすすめです。

香りを楽しむ:

グラスに注いだら、まずは香りをじっくり堪能。 オレンジやレモンの柑橘系、コショウのようなスパイス香が広がります。

ペアリング:

白身魚のグリル、シーフード、ハーブチキンなど、爽やかな料理と相性抜群。山羊チーズやウォッシュ系チーズとも好相性。 ビールのスパイシーさがチーズのコクを引き立てます。

 

▶「サン・フーヤン醸造所」のこと

ベルギー南部エノー州の小さな町ル・ルゥに位置する「サン・フーヤン醸造所」は、1873年にステファニー・フリアーによって創業された家族経営のブルワリーです。その名は、7世紀にこの地で殉教したアイルランドの修道士フーヤンに由来し、かつて存在したプレモントレ派修道院の伝統を受け継ぐ“アビイ・ビール”の精神を体現しています。

創業当初は「フリアー醸造所」として知られていましたが、2000年に主力ブランドである「サン・フーヤン」に名称を変更。1977年から約11年間の休止期間を経て、1988年に醸造を再開し、現在は4代目のブノワ・フリアー氏とドミニク・フリアー氏が経営を担っています。この家族経営のスタイルは、品質と伝統を守りながらも革新を取り入れる柔軟性を持ち、世界30か国以上に輸出される国際的な評価を得るまでに成長しました。

サン・フーヤン醸造所のビール造りの特徴は、まずその水にあります。地下65メートルから汲み上げた鉄分を含む硬水を使用し、これがビールに独特のミネラル感と深みを与えています。また、醸造には自家培養のハウスイースト(酵母)を使用し、瓶内二次発酵によって自然な炭酸と複雑な香りを生み出しています。この伝統的な手法に加え、最新設備を導入した新醸造所では、より安定した品質管理と効率的な生産が可能となっています。

代表的な銘柄には「サン・フーヤン セゾン」、「ブロンド」、「トリペル」、「ブリュン」、「グリゼット」などがあり、それぞれが異なるスタイルと味わいを持ちながらも、共通して芳醇な香りとバランスの取れた味わいが特徴です。特に「セゾン」は、農家の夏の作業中に飲まれていた伝統的なスタイルを現代的に再解釈したもので、フルーティーでスパイシーな香りと爽快な飲み口が人気です。

さらに、「サン・フーヤン醸造所」は伝統にとどまらず、アメリカのクラフトブルワリー「Green Flash Brewing」とのコラボレーションなど、国際的な取り組みにも積極的です。これにより、ベルギーの伝統的なビール文化と現代のクラフトビールの革新性が融合した、新しい味わいの創造にも挑戦しています。

「サン・フーヤン醸造所」は、歴史・伝統・革新が見事に調和したブルワリーであり、ベルギービールの奥深さと魅力を世界に発信し続けています。その一杯には、修道士の精神と家族の情熱、そして土地の恵みが詰まっているのです。

▶「サン・フーヤン醸造所」の歴史(年表)

655年:

アイルランドの修道士フーヤンがベルギー・ル・ルゥの地で殉教 。

1125年:

プレモントレ派修道院がル・ルゥに設立され、修道士によるビール醸造が始まる 。

1796年:

フランス革命の影響で修道院が破壊(※)され、醸造活動が停止 。

1873年:

ステファニー・フリアー夫妻が修道院の伝統を継承し、フリアー醸造所を創業 。

1920年:

旧醸造所から現在の場所へ移転 。

1950年:

サン・フーヤンブランドのビール醸造を開始 。

1977年:

醸造所が一時閉鎖(約11年間の休止期間) 。

1988年:

醸造再開(※2)、フリアー家による運営が継続 。

2000年:

醸造所名を「サン・フーヤン醸造所」に正式変更 (※3)

2013年:

旧醸造所の隣に新設備を導入した新醸造所が稼働開始 。

現在:

4代目のブノワ・フリアー氏とドミニク・フリアー氏が経営。世界30か国以上に輸出される国際的ブルワリーへと成長。

■フランス革命の影響で修道院が破壊(※)

〇1796年、フランス革命の影響でプレモントレ派修道院が破壊され、修道士による醸造活動は途絶えました。しかしその精神は、後にフリアー家によって復活します。

■醸造再開(※2)

〇1977年に一時醸造を停止しましたが、1988年に再開。11年の空白を経て、家族の情熱によって再びビール造りが始まりました。

■醸造所名を「サン・フーヤン醸造所」に正式変更 (※3)

〇サン・フーヤン醸造所の名前は、655年にベルギー・ル・ルゥの地で殉教したアイルランドの修道士「聖フーヤン」に由来します。彼の名を冠した修道院が後に建てられ、そこではビール造りも行われていました。

Data

製造元:サン・フーヤン醸造所

スタイル:セゾン(上面発酵)

原料: 麦芽、ホップ、スパイス、糖類、酵母

アルコール度数: 6.5%

内容量:330ml

 

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