Duvel Moortgat Vedett Extra White
2025.08.09

すっきりさわやかホワイトエール
ベルギーの老舗醸造所「デュベル・モルトガット」が手がける『ヴェデット・エクストラ・ホワイト』は、伝統と革新が融合したホワイトビールの逸品です。スタイルとしてはベルジャンスタイル・ホワイトエールに分類され、オレンジピールやコリアンダー(※)を使用した爽やかな香りと、軽快な飲み口が特徴。無濾過で仕上げられているため、自然な濁りと酵母の旨みがそのまま残り、口当たりに奥行きを与えています。
アルコール度数は4.7%と控えめで、暑い季節や食事とのペアリングにも最適。特に魚介類やサラダ、軽めのチーズとの相性が良く、食中酒としても優秀です。香りはフルーティでスパイシー、味わいは柔らかく、後味にほんのりとした酸味が残るため、飲み疲れしにくいのも魅力のひとつです。
また、ヴェデットシリーズはそのスタイリッシュなボトルデザインでも知られており、ポップなラベルと洗練されたロゴが若年層やクラフトビールファンの心をつかんでいます。伝統的なベルギービールの技術をベースにしながらも、現代的な感性で再構築されたこのホワイトビールは、クラシックな味わいに新しい風を吹き込んでいます。
「ヴェデット・エクストラ・ホワイト」は、ただの爽やか系ビールではなく、香り・味・デザインの三位一体で楽しめる、個性派ホワイトビール。日常のひとときに彩りを添える一杯として、ぜひ手に取ってみてほしい一本です。
■コリアンダー(※)とは?
〇コリアンダー(学名:Coriandrum sativum)は、セリ科の一年草で、地中海沿岸を原産とする香味植物です。日本では「コリアンダー」のほか、タイ語由来の「パクチー」、中国語由来の「シャンツァイ(香菜)」、そして古くはポルトガル語由来の「コエンドロ」とも呼ばれています。「ベルジャン・ホワイト」などのビアスタイルでは、コリアンダーの種子がスパイスとして使用されます。「ヴェデット・エクストラ・ホワイト」にも使われており、爽やかな柑橘香とスパイシーなアクセントを加える重要な要素となっています。
■飲み頃温度
〇飲み頃は4〜6℃がベスト。冷やしすぎると香りが閉じてしまうため、冷蔵庫から出して少し置くのが理想。爽快感と香りのバランスが取れる温度帯で、柑橘やスパイスのニュアンスが際立ちます。香りを閉じ込めつつ広げる形状が理想的なので、チューリップ型 or ワイングラスがおすすめ。泡立ちも美しく、見た目の楽しさもアップ。無濾過の濁りを楽しむため、注ぎ方はゆっくりと。
▶「デュベル・モルトガット社」のこと
ベルギーのクラフトビール文化を牽引する存在として知られる「デュベル・モルトガット社」は、1871年にヤン=レオナルド・モルトガットによって創業されました。場所はベルギー北部のブレンドンクという小さな町。創業当初は地元向けの伝統的なビールを造っていましたが、20世紀初頭に転機が訪れます。
第一次世界大戦後、英国スタイルのエールに着想を得た同社は、独自のレシピで高発酵・高炭酸のゴールデン・エールを開発。これが後に「デュベル(Duvel)」と名付けられ、世界的な評価を得ることになります。「デュベル」とはフラマン語で「悪魔」を意味し、その名は試飲した地元の人が「まるで悪魔のように強烈だ」と評したことに由来します。アルコール度数は8.5%と高めながら、驚くほど滑らかでフルーティな飲み口を持ち、ベルギービールの新たなスタイルを確立しました。

デュベル・モルトガット社のビール造りの特徴は、何よりも「発酵」に対する徹底したこだわりにあります。自社培養の酵母を使い、瓶内二次発酵を行うことで、複雑で奥深い香味を生み出します。また、長期熟成によって味の丸みとバランスを整える手法も同社の代名詞。炭酸のきめ細かさや泡立ちの美しさも、こうした技術の賜物です。
さらに、同社は伝統を守るだけでなく、革新にも積極的です。2000年代以降はクラフトビール市場の拡大に伴い、若年層や国際市場を意識したブランド展開を強化。その代表が「ヴェデット(Vedett)」シリーズです。ヴェデットは1950年代に誕生したブランドですが、2003年にリブランディングされ、ポップなデザインとモダンな味わいで再注目を集めました。特に「ヴェデット・エクストラ・ホワイト」は、ベルジャン・ホワイトの伝統を踏まえつつ、爽快で軽やかな飲み口に仕上げられており、クラシックとモダンの融合を体現しています。
現在では、デュベル・モルトガット社はベルギー国内のみならず、アメリカやオランダ、イタリアなどにも拠点を持ち、複数のブランドを展開する国際的な醸造グループへと成長しました。それでもなお、創業以来の「品質第一」「発酵へのこだわり」「伝統と革新の両立」という哲学は変わらず、世界中のビールファンから高い信頼を得ています。
▶「デュベル・モルトガット社」の歴史(年表)
1871年:
ヤン=レオナルド・モルトガットがベルギー・ブレンドンクにて醸造所を創業。
1923年:
英国スタイルのエールを参考にした「デュベル」の原型となるビールを開発。
1930年:
ビール名を「Duvel(悪魔)」と正式に命名。高アルコール・高発酵のゴールデン・エールとして確立。
1950年代:
ヴェデット(Vedett)ブランドが誕生。地元向けのピルスナーとして展開。
1970年代:
瓶内二次発酵や長期熟成など、品質重視の製法を確立。クラフト志向が強まる。
1990年代:
輸出を本格化。ヨーロッパ各国やアメリカ市場へ進出。
2003年:
ヴェデット・ブランドをリブランディング。ポップなデザインと若年層向けの展開が始まる。
2007年:
アメリカのオムニポロ醸造所と提携し、国際展開を加速。
2010年:
オランダのブリュワリー「ブリュ・デ・モーレン」を買収。
2015年:
イタリアの「Birrificio del Ducato」と提携。南欧市場へ進出。
2020年:
サステナビリティと環境配慮を強化。再生可能エネルギー導入などを推進。
現在:
デュベル、ヴェデット、ラ・シュフ、デ・コーニンクなど複数ブランドを展開する国際的醸造グループとして活動中。
Data
製造元:デュベル・モルトガット社
スタイル: ベルジャンスタイル・ホワイトエール(上面発酵)
原料: 大麦麦芽、小麦麦芽、ホップ、コリアンダー、オレンジピール、糖類
アルコール度数: 4.7%
内容量:330ml
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