ガッフェル ケルシュ

Gaffel Kölsch

2025.08.04

100年以上愛され続けるケルシュの正統派

『ガッフェル ケルシュ』は、ドイツ・ケルンを代表する伝統的なケルシュスタイルのビールで、1908年創業の「ガッフェル・ブラウアライ醸造所」によって醸造されています。ケルシュは淡色の上面発酵ビールでありながら、ラガーのように低温で熟成される独特な製法を持ち、エールのフルーティーさとラガーの爽快感を併せ持つ“いいとこ取り”のスタイルとして知られています。

「ガッフェル ケルシュ」は、淡い黄金色のクリアな液体に、青りんごを思わせる爽やかな香りが広がり、麦芽の優しい甘みとホップのほどよい苦味が絶妙に調和。アルコール度数は約4.8%で、軽やかで飲みやすく、食事との相性も抜群です。特にソーセージやザワークラウト、唐揚げなどの料理と合わせると、ビールの爽快感が脂や塩気を中和し、味わいを引き立てます。

ケルンでは「シュタンゲ」と呼ばれる細長いグラスで提供されるのが一般的で、冷えた状態でテンポよく飲むのが最も美味しいとされています。ガッフェル ケルシュは、ケルンのビール文化と職人の情熱が詰まった一本であり、地元はもちろん世界中のビールファンからも高い評価を受けています。

■飲み頃温度

〇「ガッフェル ケルシュ」の飲み頃温度は4〜6℃が理想。飲む直前まで冷蔵庫でしっかり冷やしておき、グラスも冷やしておくと、爽快感がさらにアップします。ケルン伝統の細長いグラス「シュタンゲ」(約200ml)で飲むのが本場流。小さめのグラスでテンポよく飲むことで、香りと炭酸の鮮度を保てます。ケルシュはフレッシュさが命。開けたらすぐに注ぎ、ゆっくりよりもテンポよく飲み切るのがおすすめです。

 

▶「ガッフェル・ブラウアライ醸造所」のこと

「ガッフェル・ブラウアライ醸造所」(正式名称:Privatbrauerei Gaffel Becker & Co. OHG)は、ドイツ・ケルンに拠点を置く伝統ある醸造所で、その起源は1302年まで遡ることができます。ケルンはドイツ西部のノルトライン=ヴェストファーレン州に位置し、ケルシュスタイルの発祥地として知られています。ガッフェルはこの地域のビール文化を牽引する存在であり、1908年に現在の形で再編されて以来、ケルシュの正統派として高い評価を受け続けています。

■シュタンゲ・グラス

「ガッフェル・ブラウアライ醸造所」は「ケルシュ協約」に調印している数少ない醸造所(※)のひとつで、この協約は1986年に締結され、ケルシュの品質と伝統を守るための厳格な規定を設けています。原産地や製法だけでなく、提供方法やグラスの形状(細長い「シュタンゲ(200ml)」)まで定められており、ガッフェルはそのすべてを忠実に守っています。

ビール造りの特徴として、ガッフェル ケルシュは上面発酵酵母を使用しながらも、下面発酵のような低温熟成を行うことで、エールの華やかさとラガーの爽快感を両立させています。淡い黄金色の液体は、きめ細かい泡立ちと青りんごのようなフルーティな香りを持ち、後味には心地よいほのかな苦味が残ります。アルコール度数は4.8%、IBUは24と、バランスの取れた味わいが特徴です。

また、ガッフェルはケルシュ以外にも「ヴィース(Wiess)」という無濾過タイプのケルシュを復刻しており、これはケルシュ協約以前に存在していた酵母入りのレシピを再現したもの。華やかでフローラルな香りとマイルドな口当たりが魅力で、伝統と革新の両面を体現する製品となっています。
さらに、ガッフェルのビールの約70%以上が樽詰めで提供されており、鮮度と品質へのこだわりが伺えます。ケルンのビアホールでは、空になったグラスに次々と新しいケルシュが注がれる「クランツ」スタイルで提供され、地元の人々にとっては日常の一部として親しまれています。

■「ケルシュ協約」に調印している数少ない醸造所(※)

〇ケルシュ協約とは、ドイツ・ケルンで醸造される「ケルシュ」スタイルのビールに関する品質・原産地・提供方法などを定めた公式な規約です。ケルン近郊の醸造所が調印しており、以下のような特徴があります。

主な内容と特徴:

・地理的表示保護制度(g.g.A.)に基づき、「ケルシュ」を名乗れるのはケルン市内および近郊の認定醸造所のみ。
・上面発酵酵母を使用し、低温熟成する独特な製法が求められる。
・提供グラスは「シュタンゲ(Stange)」と呼ばれる円柱型の細長いグラス(200ml)であること。
・16の条項により、原材料、製法、提供方法、グラスの形状まで細かく規定。
・協約に調印していない醸造所のビールは「ケルシュ風」としか名乗れない。

この協約は、ケルシュのアイデンティティを守るための文化的・技術的な枠組みであり、ケルンの人々にとっては誇りでもあります。まるでワインのAOCや日本酒の地理的表示のように、地域と品質を結びつける制度なんです。

■「ヴィース(Wiess)」の復刻(※2)

〇かつてケルンで主流だった無濾過のケルシュ「ヴィース(Wiess)」は、ケルシュ協約の制定後に姿を消しました。しかしガッフェルは、失われたレシピを復刻し「Gaffel Wiess」として再び市場に登場させました。これはケルンのビール文化を再評価する動きの一環であり、伝統への敬意と革新への挑戦が融合した象徴的なプロジェクトです。

Data

製造元:ガッフェル・ブラウアライ醸造所

スタイル: ケルシュ(上面発酵)

原料: 大麦麦芽・小麦麦芽、ホップ、酵母

アルコール度数:4.8%

内容量:330ml

 

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