SPRING VALLEY Hōjun496
2026.01.16
クラフトの粋を極めた贅沢な一杯
『SPRING VALLEY 豊潤496』は、キリンがクラフトビールの精神を本格的に体現するために立ち上げた「SPRING VALLEY BREWERY」ブランドを象徴するフラッグシップビールであり、日本の大手メーカーがつくる“クラフト品質”の代表格とも言える存在だ。名前の「496」は、試行錯誤を重ねた496回目の試験醸造から生まれたことに由来し、徹底したこだわりと情熱の結晶として誕生した。
最大の特徴は、飲んだ瞬間に広がる圧倒的な豊潤さと、複層的な香りの広がりだ。麦芽を贅沢に使用し、深みのあるコクと甘みをしっかりと感じさせながら、後味は驚くほどクリア。重たさを残さず、飲みごたえと飲みやすさを高い次元で両立している。ホップは複数種を組み合わせ、柑橘やトロピカルを思わせるアロマがふわりと立ち上がる。香りの華やかさと麦芽の厚みが共存するバランスは、一般的なラガーともIPAとも異なる独自の領域に位置している。
製法面でもこだわりが際立つ。豊潤496は、ホップの香りを最大限に引き出すためにディップホップ製法を採用。これはホップを低温で麦汁に浸すことで、苦味を抑えつつ香りだけを豊かに抽出する技術で、クラフトビールのようなアロマの立ち方を実現している。また、麦芽の旨味をしっかり引き出すための丁寧な仕込みと、雑味を抑える発酵管理により、複雑でありながら透明感のある味わいが生まれている。
デザインやブランドストーリーも、クラフト文化への敬意を感じさせる。「SPRING VALLEY」は、キリンの前身であるジャパン・ブルワリー・カンパニーがかつて横浜・山手に構えていた醸造所の名に由来し、歴史と革新をつなぐ象徴として再解釈されている。豊潤496は、その精神を現代に蘇らせた“新しいクラフトの形”として、多くのビールファンから支持を集めている。
「SPRING VALLEY 豊潤496」は、香り・コク・余韻のすべてが高いレベルで調和した、プレミアムクラフトラガーとも呼べる一本だ。大手メーカーの技術力とクラフトの自由な発想が融合した、唯一無二のビールと言える。
■飲み方あれこれ!!
飲み頃温度:
7~10℃位で。「PRING VALLEY 豊潤496」は、麦芽の厚み・ホップの華やかさ・クリアな後味という複数の要素が重なった“多層的なビール”。その複雑さをしっかり感じるには、一般的なラガーより少し高めの温度が最適です。柑橘・トロピカル・フローラルといった複数のホップアロマは、温度が上がるほど立ち上がりやすくなり、7〜10℃は香りの広がりが最も豊かに感じられるゾーンといえます。
おすすめのマリアージュ:
●ローストチキン・グリル料理:
麦芽のコクとロースト香が重なり、香ばしさが一段深くなる。
●サーモン・ホタテ:
魚介の旨味とホップの華やかさが調和し、余韻が長く続く。
●クリーム系パスタ・グラタン:
濃厚なソースに負けないコクがあり、ビールの甘みと乳製品のコクが美しく溶け合う。
●カレー、タンドリーチキン:
ホップのアロマがスパイスの香りと共鳴し、味わいが立体的に。
●チーズ(チェダー、コンテ、カマンベール):
豊潤なコクとチーズの旨味が相乗し、ワイン的なペアリング感覚も楽しめる。
▶「キリンビール 株式会社」のこと
「キリンビール株式会社」の歴史は、日本のビール産業そのものの発展と深く結びついており、130年以上にわたって日本のビール文化を牽引してきた歩みである。その起源は1885年、横浜で創業した「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」にさかのぼる。同社は外国人技師の指導のもと本格的なビール醸造を開始し、1888年に「キリンビール」を発売。ラベルに描かれた麒麟の意匠(※)とともに、その品質の高さが評判を呼び、国内外で高い評価を得た。1907年には日本資本による「麒麟麦酒株式会社」が設立され、ここから現在につながるキリンビールの歴史が本格的に始まる。
⇒麒麟の意匠(※)
〇1888年の発売時から使われている麒麟のラベルは、日本のビールブランドとして極めて象徴的な存在。神獣・麒麟は「幸運」「繁栄」を象徴し、ブランドイメージを強く支えてきた。デザインは時代ごとに微調整されつつも、基本構図は130年以上変わらない。
戦前・戦中は国内のビール需要が急増し、キリンは大日本麦酒と並ぶ大手メーカーとして成長した。戦後は統制経済の解除とともに市場競争が再開し、キリンは品質向上と設備投資を積極的に進める。1950年代から60年代にかけては高度経済成長とともにビール需要が爆発的に伸び、キリンは「キリンビール=日本のビール」というイメージを確立し、長く市場シェア1位を維持した。特に1960年代後半から80年代にかけては圧倒的な強さを誇り、“キリン王国”と呼ばれる時代を築いた。
しかし1980年代後半、「アサヒスーパードライ」の登場により市場構造が大きく変化。キリンは伝統的な味わいを守りつつも、新たな価値を模索する必要に迫られた。その中で1990年に発売された「一番搾り」は、麦汁の最初に流れ出る“一番搾り麦汁”だけを使う独自製法を採用し、キリンの新たな代表ブランドとして定着した。また、クラシックな味わいを継承する「ラガービール」や、地域限定の「クラシック」など、多様なラインナップを展開し、伝統と革新の両立を図っている。
ビール造りの特徴としてまず挙げられるのは、原料と製法への徹底したこだわりである。特に一番搾り製法は、麦芽本来の旨味を引き出し、雑味のないクリアな味わいを実現するキリン独自の技術として広く知られている。また、ホップの選定にも強いこだわりがあり、アロマホップとビターホップを適切に組み合わせることで、香りと苦味のバランスを緻密に設計している。
さらに、「キリンビール」は長年にわたり酵母研究の先駆者としても知られ、発酵管理技術の高さは国内トップクラスである。酵母の特性を最大限に引き出すことで、ブランドごとに異なる個性を明確に表現している点は、「キリン」のビール造りを語るうえで欠かせない要素だ。
「キリンビール」は、伝統を守りながらも革新を続ける姿勢を貫き、日本のビール文化を支えてきた企業である。歴史の重みと技術力の高さが生み出す味わいは、今なお多くの人々に愛され続けている。
▶「キリンビール 株式会社」の歴史(年表)
1885年(明治18年):
横浜に「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」が設立される。外国人技師の指導のもと、本格的なビール醸造が始まる。
1888年(明治21年):
「キリンビール」が発売される。ラベルに描かれた“麒麟”の意匠と高品質な味わいが話題となり、国内外で評価を得る。
1907年(明治40年):
日本資本による「麒麟麦酒株式会社」が設立される。ここから現在につながるキリンビールの企業としての歴史が本格的に始まる。
1920年代(大正期):
ビール需要の拡大に伴い、全国に工場を増設。キリンは大日本麦酒と並ぶ大手メーカーとして存在感を高める。
1943年(昭和18年):
戦時統制下で企業活動が制限されるが、ビール生産を継続し、戦後復興の基盤を維持する。
1949年(昭和24年):
統制経済が解除され、市場競争が再開。キリンは品質向上と設備投資を進め、戦後の再成長期に入る。
1950〜1960年代(昭和期):
高度経済成長とともにビール需要が急増。キリンは市場シェアを拡大し、「キリンビール=日本のビール」というイメージを確立する。
1960年代後半〜1980年代(昭和期):
圧倒的なシェアを誇り、“キリン王国”と呼ばれる時代を築く。国内ビール市場のトップブランドとして君臨する。
1990年(平成2年):
独自の「一番搾り製法」を採用した「キリン一番搾り」が発売(※2)される。キリンの新たな代表ブランドとして定着する。
⇒「キリン一番搾り」が発売(※2)
〇1990年に誕生した「一番搾り」は、麦汁の最初に流れ出る“一番搾り麦汁”だけを使うという革新的な製法を採用。この技術はキリンの象徴となり、ブランドの個性を決定づけた。“雑味のないクリアな味わい”という価値を確立した点で、技術史的にも重要。
2007年(平成19年):
創業120周年を迎え、歴史的ブランドとしての地位を再確認。品質と技術革新を軸に事業を強化する。
2013年(平成25年):
キリンビール株式会社がキリンホールディングスの事業会社として再編され、より柔軟な経営体制へ移行する。
2020年代(令和期):
クラフトビール文化の広がりや多様な嗜好に対応し、地域限定商品や新ジャンル、ノンアルコールなど幅広いラインナップを展開。伝統と革新を両立するブランドとして進化を続けている。
Data
製造元:キリンビール 株式会社
スタイル: IPL(インディア・ペールラガー:下面発酵)
原料: 麦芽(外国製造または国内製造、通常の1.5倍使用)、ホップ(「ブラヴォー」など複数使用)、糖類
アルコール度数:6.0%
内容量:350ml(缶)、 500ml(缶)
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