Asahi Super Dry
2026.01.16
飲むたびにリセットされる爽快感
『アサヒスーパードライ』は、1987年にアサヒビールが発売した、日本のビール文化を大きく変えた革新的なラガービールです。最大の特徴は「辛口(ドライ)」という明確なコンセプトで、従来の日本のビールに多かった重厚な苦味や甘味を抑え、飲んだ瞬間に感じる鋭いキレと、後味の残らないクリアな余韻を追求しています。このスタイルは発売当時としては非常に斬新で、ビール市場に“ドライ戦争”と呼ばれるブームを巻き起こし、日本のビールの嗜好を一変させました。
原材料には麦芽・ホップに加えて、米・コーン・スターチといった副原料を使用し、雑味のない軽快な飲み口を実現しています。アルコール度数は5%で、香りは控えめながら発酵由来のすっきりとしたアロマがあり、味わいはシャープでクリスプ。飲みごたえを感じさせつつも、後味は驚くほど速やかに消えていくため、次のひと口を自然と誘う設計になっています。
また、「スーパードライ」は「冷やすほど感動的にうまくなる」というブランドメッセージを掲げ、低温で飲むことでキレがより際立つ点も特徴です。世界的にも評価が高く、英国の酒類専門誌『Drinks
International』のブランドレポートでは、ビールカテゴリーで「BEST SELLING」「TOP TRENDING」の両部門において最高賞を獲得するなど、国際的な存在感も確立しています。
総じて「アサヒスーパードライ」は、軽快さと鋭いキレを極限まで磨き上げた、日本を代表する“辛口ラガー”の象徴的存在です。飲む瞬間の爽快感と、後味の潔さを求める人々に長く愛され続けています。
■飲み方あれこれ!!
飲み頃温度:
3〜5℃位で。この温度帯は、同ビールの最大の特徴である「キレ」「辛口(カラクリ)」「クリアな後味」を最も鮮明に感じられる温度域です。低温にすることで甘味や雑味が抑えられ、スーパードライ特有のシャープな飲み口がよりクリアに感じられます。
おすすめのマリアージュ:
● 天ぷら、唐揚げ、とんかつ:
油の重さをキレの良さが洗い流し、次のひと口を軽くしてくれます。
● 焼き鳥〈塩〉、枝豆、塩辛:
スーパードライの淡麗さが塩味を引き立てつつ、後味をすっきり整えます。
● 餃子、麻婆豆腐、カレー:
辛味の熱を冷たいドライビールが心地よくリセットしてくれます。
● 刺身、寿司、焼き魚:
香りが控えめで雑味が少ないため、繊細な魚介の風味を邪魔しません。
▶「アサヒビール株式会社」のこと
「アサヒビール株式会社」の歴史は、日本のビール産業の発展と重なりながら130年以上にわたり続いてきた歩みである。その起源は1889年、大阪麦酒会社の設立にさかのぼり、1891年には吹田村醸造所が竣工、翌1892年には「アサヒビール」が発売された。創業期から品質への強いこだわりを掲げ、1893年のコロンブス世界博覧会では最優等賞を受賞するなど、早くから国際的評価を獲得している。
1906年には大阪麦酒、日本麦酒、札幌麦酒の3社が合同し大日本麦酒株式会社が誕生、同社は戦前・戦中を通じて日本最大のビールメーカーとして成長した。しかし1949年、過度経済力集中排除法により大日本麦酒は分割され、朝日麦酒株式会社(のちのアサヒビール株式会社)が発足し、ここから同社は再出発を迎える。
戦後は技術革新を積極的に進め、1958年には日本初の缶ビール「アサヒゴールド」を発売、1965年には世界初の屋外発酵貯酒タンクを開発するなど、品質管理と生産効率の両立を実現した。こうした技術志向の姿勢は後の大きな転機につながり、1987年には「アサヒスーパードライ」を発売(※)。従来の濃厚な味わいが主流だった日本のビール市場において、「辛口」「キレ」「クリアな後味」という革新的なコンセプトを打ち出し、消費者の嗜好を一変させた。この成功によりアサヒビールは1990年代後半に国内シェア1位を獲得し、日本のビール文化に新たな潮流を生み出した。
⇒1987年には「アサヒスーパードライ」を発売(※)
〇1980年代前半、アサヒビールは業界最下位に沈み、市場シェアは約10%台まで低迷。まさに倒産寸前の危機にありました。そこで同社は大規模な市場調査を実施し、「キレがあり、すっきり飲めるビール」を求める声が強いことを発見します。この結果をもとに1987年に発売されたのが
「アサヒスーパードライ」。発売直後から爆発的ヒットとなり、生産が追いつかず店頭から消える“スーパードライショック”が起きました。この成功によりアサヒは一気に業界トップクラスへ返り咲き、日本のビール文化そのものを変える存在となりました。
ビール造りの特徴としては、まず創業以来一貫する「最高の品質」へのこだわりが挙げられる。原料選定から醸造、貯蔵、出荷までの徹底した管理体制を整え、常に安定した味わいを提供してきた。
また技術革新を恐れず、新しい製法や設備を積極的に導入する姿勢も同社の大きな強みである。さらにスーパードライに象徴されるように、雑味を抑えたクリアな味わいと鋭いキレを追求するスタイルを確立し、軽快で飲み飽きないビールを生み出してきた。
近年では発泡酒や新ジャンル、ノンアルコールなど多様な商品展開を進め、時代のニーズに応える柔軟な開発姿勢も特徴的である。こうしてアサヒビール株式会社は、品質と革新を軸に日本のビール文化を牽引し続ける存在として、今なお進化を続けている。
▶「アサヒビール株式会社」の歴史(年表)
1889年(明治22年):
大阪麦酒会社が設立され、アサヒビールの歴史が始まる。日本のビール産業が本格的に発展し始めた時期であり、同社はその中心的存在となった。
1891年(明治24年):
吹田村醸造所(現・アサヒビール吹田工場)が竣工し、本格的なビール醸造体制が整う。
1892年(明治25年):
「アサヒビール」が発売され、ブランドとしての歩みが始まる。発売直後から品質の高さが評価され、国内での認知が広がった。
1893年(明治26年):
コロンブス世界博覧会で「アサヒビール」が最優等賞を受賞し、国際的評価を獲得する。
1906年(明治39年):
大阪麦酒、日本麦酒、札幌麦酒の3社が合同し、大日本麦酒株式会社が設立される。アサヒブランドはこの巨大企業の一部として成長を続けた。
1937年(昭和12年):
大日本麦酒の社長に高橋龍太郎が就任し、戦前のビール産業を牽引する体制が整う。
1949年(昭和24年):
過度経済力集中排除法により大日本麦酒が分割され、朝日麦酒株式会社(のちのアサヒビール株式会社)が設立される。ここから「第二の創業期」ともいえる再出発が始まる。
1958年(昭和33年):
日本初の缶ビール「アサヒゴールド」を発売し、パッケージ技術の革新をリードする。
1965年(昭和40年):
世界初の屋外発酵貯酒タンクを開発し、西宮・吾妻橋・博多の各工場に導入。生産効率と品質管理の両立を実現する技術革新となった。
1987年(昭和62年):
「アサヒスーパードライ」を発売。辛口・キレ・クリアな後味という革新的コンセプトが市場を席巻し、日本のビール文化を大きく変える。
1998年(平成10年):
アサヒ飲料株式会社が設立され、飲料事業の多角化が進む。
2009年(平成21年):
アサヒビール株式会社が持株会社制へ移行し、アサヒグループホールディングス株式会社が設立される。グローバル展開を強化する体制が整う。
2011年(平成23年):
カルピス株式会社を買収し、飲料事業の幅を大きく拡大する。
2016年(平成28年):
欧州のビール事業を買収し、国際市場での存在感を強化する。
2020年(令和2年):
オーストラリアのビール事業を買収し、グローバルブランドとしての地位をさらに確固たるものにする。
Data
製造元:アサヒビール株式会社
スタイル: ピルスナー(下面発酵)
原料:麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ
アルコール度数:5.0%
内容量:633ml(瓶)、500ml(瓶)(缶)、334ml(瓶)、350ml(缶)、250ml(缶)、135ml(缶)、340ml(生ジョッキ缶)、485ml(生ジョッキ缶)
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