Hitachino Nest Beer White Ale
2025.08.07

フクロウが導くベルジャンホワイトの世界
『常陸野ネストビール ホワイトエール』は、茨城県那珂市の老舗酒造・木内酒造が手がけるクラフトビールで、ベルギーの伝統的なスタイル「ベルジャンホワイト」をベースにした白濁系の小麦ビールです。1996年の発売以来、世界30か国以上で愛され、数々の国際的なビールコンテストで金賞を受賞するなど、その品質と個性は高く評価されています。
「常陸野ネストビール ホワイトエール」の最大の特徴は、爽やかな柑橘系の香りとスパイスの効いた複雑な味わい。原材料には、大麦麦芽・小麦麦芽・小麦・ホップに加え、オレンジ果汁、オレンジピール、コリアンダーシード、ナツメグなどが使用されており、口に含むとふわりと広がるフルーティーな香りと、スパイシーな余韻が絶妙なバランスで調和します。アルコール度数は5.5%で、飲みごたえがありながらも、のどごしはすっきりとしていて、ビール初心者にも親しみやすい一本です。
見た目は白濁した淡い黄金色で、グラスに注ぐと泡立ちも美しく、視覚的にも楽しめます。缶タイプ(350mL)と瓶タイプ(330mL)があり、シーンに応じて選べるのも嬉しいポイント。フクロウのラベルデザインは、ブランドの象徴として親しまれており、ギフトにも人気です。
伝統と革新が融合したこのホワイトエールは、食事とのペアリングにも優れ、特に魚介類やサラダ、軽めのチーズなどと好相性。クラフトビールの奥深さと日本の酒造技術が見事に融合した、まさに“世界が認めた日本の白”といえる逸品です。
■飲み頃温度
〇「常陸野ネストビール ホワイトエール」の適温は6〜8℃位で。冷やしすぎると香りが閉じてしまうため、冷蔵庫から出して少し置いてから飲むのがベスト。柑橘系の香りとスパイスの風味がふわっと広がります。缶や瓶から直接飲むよりも、グラスに注ぐことでアロマが立ち上がり、ホワイトエール特有の爽やかな香りがより感じられます。おすすめはチューリップ型やヴァイツェングラス。そして、一気に飲むよりも少しずつ口に含みながら、オレンジピールやコリアンダーのスパイシーな余韻を楽しむのが良。飲み進めるごとに味の変化も感じられます。
▶「木内酒造株式会社」のこと
茨城県那珂市に本社を構える「木内酒造株式会社」は、1823年(文政6年)に庄屋・木内儀兵衛によって創業された老舗酒造です。創業以来200年以上にわたり、清酒「菊盛」を中心に日本酒造りに取り組み、地域に根差した酒造りを続けてきました。伝統を守りながらも革新を恐れず、1996年にはクラフトビール事業に参入し、「常陸野ネストビール」ブランドを立ち上げました。
当時、日本では酒税法の規制により、大手以外のビール製造は困難でしたが、規制緩和を機に木内酒造は自社でのビール醸造を決意。しかし、技術も設備もゼロからのスタートでした。カナダのDME社から醸造機械を導入し、社員自らが蔵の一部を改造してビール工場を設置。英語のマニュアルや規格の違いに苦労しながらも、独自の設備を完成させ、1996年9月に初の仕込みを開始。翌月には「常陸野ネストビール」が誕生しました。
「木内酒造」のビール造りの特徴は、伝統的なエールタイプ(上面発酵)をベースに、英国産麦芽やホップ、地元産の素材を活かしたレシピにあります。たとえば、ホワイトエールにはオレンジピールやコリアンダーなどのスパイスを使用し、爽やかで複雑な香りを表現。極端な味に走らず、バランスの取れた味わいを重視している点も特徴です。
また、「木内酒造」は地域との共生を大切にしており、地元産の麦を使った製麦事業や、ビール製造時に出る麦芽カスを家畜の飼料として再利用するなど、サステナブルな酒造りにも力を入れています。震災やコロナ禍などの困難を乗り越えながらも、国内外への輸出を拡大し、現在ではビールの約半数が海外で販売されるまでに成長しました。
フクロウのラベルで知られる(※)「常陸野ネストビール」は、木内酒造のクラフト精神と地域愛、そして挑戦の歴史が詰まったブランドです。伝統と革新が融合したその味わいは、世界中のビールファンを魅了し続けています。
■フクロウのラベルで知られる(※)
〇「常陸野ネストビール」のラベルに描かれたフクロウは、地元・鴻巣の地名に由来する象徴的なデザインです。この親しみやすいアイコンが、海外のバイヤーの目に留まり、2000年頃からアメリカをはじめとする海外市場への輸出が本格化。特にホワイトエールは、世界のビアコンペで金賞を受賞し、木内酒造の名を国際的に知らしめるきっかけとなりました。
▶「木内酒造株式会社」の歴史(年表)
1823年(文政6年)
:木内儀兵衛が常陸国那珂郡鴻巣村にて酒造業を創業。清酒「菊盛」の製造を開始。
1996年:
酒税法の規制緩和を受け、クラフトビール事業に着手。カナダDME社の醸造設備を導入し、蔵の一部を改装してビール工場を設立。
1997年:
「常陸野ネストビール」ブランドが誕生。初仕込みの「アンバーエール」がインターナショナル・ビア・サミットで金賞を受賞。
2000年:
ワールド・ビア・カップで「ホワイトエール」がハーブ&スパイス部門で第1位を獲得。海外輸出が本格化。
2007年:
額田醸造所を新設し、ビール製造設備を拡張。
2011年:
東日本大震災の影響を受けるも、補助金を活用して工場拡張を継続。
2016年:
ウイスキー製造免許を取得。蒸留酒事業に参入。
2019年:
常陸野ハイボール」を発売。ビール輸出は40か国以上に拡大。
2022年:
木内酒造合資会社を「株式会社木内酒造1823」に組織変更。「日の丸ウイスキー」「日の丸ジン」を発売。石岡駅前に「日の丸ウイスキー Tasting
Room」を開業。
2023年:
創業200周年を迎える。農林水産大臣賞を受賞し、クラフトビール輸出事業者として表彰。
Data
製造元:木内酒造株式会社
住所:茨城県那珂市南酒出808
創業:1823年(文政6年)
TEL:029-212-5111
URL:https://kodawari.cc/info/company.html(木内酒造株式会社、通販可)
スタイル:ベルジャンスタイル・ホワイトエール(上面発酵)
原料:大麦麦芽、小麦麦芽、小麦、ホップ、オレンジ果汁、オレンジピール、コリアンダーシード、ナツメグ
アルコール度数:5.5%
内容量:330mL(瓶)、350mL(缶)
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