常盤5年古酒

ときわ5ねんくーす

2025.12.06

熟成が生むまろやかさと余韻の美学

沖縄県伊是名島にある伊是名酒造所が手がける『常盤5年古酒』は、5年以上の歳月をかけてじっくりと熟成された泡盛で、アルコール度数は40度と高めながらも、まろやかで芳醇な味わいが特徴です。原料にはタイ産米を使用し、伊是名島の豊かな自然が育んだ良質な天然水で仕込まれています。この島特有の潮風と温暖な気候が、泡盛の熟成に絶妙な影響を与え、深みのある風味とコクを生み出しています。

口に含むと、まず感じられるのは、熟成によって引き出された豊かな香りと、ほのかに漂う潮の香り。辛口ながらも角の取れた味わいで、ストレートやロックで飲むと、その奥深い旨味と余韻をじっくりと堪能できます。水割りやお湯割りにしても、しっかりとした骨格が崩れることなく、料理との相性も抜群です。

また、「常盤5年古酒」は瓶熟成によってさらに風味が増し、飲むたびに異なる表情を見せてくれるのも魅力の一つ。伝統的な製法を守りながらも、現代の嗜好に寄り添った味わいは、泡盛初心者から愛好家まで幅広い層に支持されています。

■飲み方あれこれ!!

ロック:

氷を入れたグラスに注ぐことで、アルコールの角が取れ、5年熟成ならではのまろやかさと深いコクが際立ちます。口に含んだ瞬間に広がる芳醇な香りと、ゆっくりと変化する味わいのグラデーションが楽しめ、じっくりと味わいたい夜にぴったりです。

お湯割り:

温かいお湯で割ることで、古酒特有の香りがふわりと立ち上り、より一層豊かな風味を感じられます。まるで南国の風景が広がるような、優しく包み込まれるような味わいで、寒い季節やリラックスしたいときにおすすめです。

前割り:

あらかじめ水で割って数日寝かせることで、酒と水がなじみ、より一体感のあるまろやかな口当たりに仕上がります。角が取れた柔らかな味わいは、食事との相性も良く、日常の晩酌に最適なスタイルです。

▶「合資会社伊是名酒造所」のこと

「合資会社伊是名酒造所」は、1949年(昭和24年)に創業した伊是名島唯一の泡盛酒造所です。伊是名島は、琉球王国第二尚氏の始祖・尚円王(しょうえんおう)の生誕地としても知られ、歴史と自然が色濃く残る島です。この地で生まれた酒造所は、創業以来、島民に愛され続け、地域とともに歩んできました。

創業当初からの理念は「丁寧な手仕事による酒造り」。現在は三代目・仲田輝仁氏が代表を務め、家族経営を中心に、わずか8名ほどのスタッフで運営されています。大量生産は行わず、仕込みから瓶詰め、ラベル貼りに至るまで、すべての工程を手作業で行うというこだわりを貫いています。

焼酎造りにおいて特筆すべきは、原料と水への徹底したこだわりです。主に使用されるのは、硬質で麹菌が付きやすく、コクのある味わいを生むタイ産米。そして、年に一度だけ地元の「島米(国産米)」を使った仕込みも行われており、こちらはすっきりとした味わいが特徴です。さらに、伊是名島の豊富な地下水を活用し、洗米・仕込み・割水と、工程ごとに異なる性質の水を使い分けることで、繊細で奥深い味わいを実現しています。

また、麹造りには「老麹(ひねこうじ)」と呼ばれる、通常よりも長く育てた麹を多く使用。これにより、香り高く、濃厚で重厚な味わいの泡盛が生まれます。代表銘柄「常盤」や「金丸」は、こうした製法の結晶であり、泡盛通からは「濃くて重みのある酒」として高く評価されています。

さらに、伊是名島出身の著名な版画家・名嘉睦稔氏によるラベルデザインや、地元の書道家とのコラボレーションなど、地域文化との結びつきも大切にしています。商品開発やイベントでは、地域住民とともに試飲を重ね、意見を取り入れながら改良を重ねるなど、地域密着型の酒造りを実践しています。

「伊是名酒造所」は、時代の変化に応じて新たな挑戦をしながらも、伝統を守り続ける姿勢を貫いています。小さな島の小さな蔵元だからこそできる、心のこもった焼酎造り。その一滴一滴には、伊是名島の風土と人々の想いが凝縮されています。

▶「合資会社伊是名酒造所」の歴史(年表)

1949年(昭和24年):

沖縄県伊是名島にて「合資会社伊是名酒造所」が創業。伊是名島唯一の泡盛酒造所として、島の人々に親しまれる存在となる。創業当初から「手作業による丁寧な酒造り」を信条とし、地域に根ざした酒造りを開始する。

1970年代(昭和40年代後半):

代表銘柄「常盤」が地元で広く認知されるようになり、伊是名島の名産品として定着。島の天然水と伝統的な製法による泡盛が、観光客にも人気を集め始める。

1990年代(平成初期):

古酒(クース)への注目が高まり、「常盤」シリーズの熟成酒が泡盛ファンの間で評価される。泡盛の熟成技術と貯蔵管理に力を入れ、品質向上を図る。

2000年代(平成中期):

伊是名島出身の版画家・名嘉睦稔氏とのコラボレーションにより、ラベルデザインに芸術性を取り入れる。これにより、視覚的にも印象的な商品展開が始まる。

2010年代(平成後期):

三代目・仲田輝仁氏が代表に就任。家族経営を中心とした少人数体制を維持しながらも、品質と個性を追求した泡盛造りを継続。老麹(ひねこうじ)を多く使う製法が特徴となり、「濃くて重厚な味わい」がブランドの代名詞となる。

2020年代(令和):

島米を使った限定仕込みや、女性や初心者向けのマイルドな泡盛の開発など、新たな挑戦を展開。地域住民との連携を深め、試飲会やイベントを通じて商品開発を行うなど、地域密着型の酒造所としての存在感を高めている。

Data

生産者:合資会社伊是名酒造所

住所:沖縄県島尻郡伊是名村字伊是名736(伊是名島)

創業:1949年(昭和24年)

TEL:0980-45-2089

URLhttps://www.izenasyuzousyo.com/ (伊是名酒造所公式サイト:直接注文可)

原料:タイ産、米麹(黒)

蒸留方式: 常圧蒸留

アルコール度数: 40度

容量: 720ml(瓶)、1800ml(瓶)

 

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