松藤限定古酒

まつふじげんていくーす

2025.12.02

熟成の時が育む深い余韻

『松藤限定古酒』は、沖縄県金武町にある老舗「崎山酒造廠」が手がける逸品で、3年以上熟成させた古酒(クース)を100%使用した本格的な長期熟成泡盛です。製造には、三日間かけて丁寧に仕込まれる「三日麹」と、恩納岳の伏流水という軟水を使用。これにより、まろやかで甘みのある味わいが生まれ、泡盛特有の力強さと繊細な香りが絶妙に調和しています。

蒸留には常圧蒸留法を採用し、原料の風味をしっかりと引き出すことで、深みのある味わいを実現。アルコール度数は43度と高めながらも、口当たりは柔らかく、ストレートやロックで飲んでも角が立たず、じっくりと楽しめる仕上がりです。特に、芳醇で濃厚な香りと、長い余韻を持つ味わいは、泡盛ファンから高い評価を受けています。

「松藤限定古酒」はその品質の高さから、全国酒類コンクール泡盛部門で複数回のグランプリを受賞しており、2014年春季・秋季、2015年春季には3連覇を達成するなど、名実ともにトップクラスの泡盛として知られています。

また、美しい青いガラス瓶に詰められた外観も印象的(※)で、贈答用としても人気が高く、特別な日の一杯や大切な人への贈り物としても最適です。限定生産のため希少価値も高く、泡盛の奥深さを知るにはうってつけの一本です。

⇒美しい青いガラス瓶に詰められた外観も印象的(※)

〇崎山酒造廠では、陶芸家ポール・ロマリー氏が手がける重厚な酒甕を使用しており、古酒の熟成に独特の深みを与えています。また、陶眞窯の華やかな絵柄の甕も採用しており、見た目にも美しい酒造りを追求しています。

■飲み方あれこれ!!

ロック:

氷を入れたグラスに注ぐことで、古酒ならではの芳醇な香りと深いコクが際立ちます。口当たりはまろやかで、余韻の長さをじっくりと楽しめる飲み方です。

お湯割り:

温めることで香りがふわりと立ち上がり、黒麹由来の旨味と甘みがより一層引き立ちます。寒い季節やリラックスしたい夜にぴったりの、心まで温まる一杯です。

前割り:

あらかじめ水で割って一晩寝かせることで、アルコールの角が取れ、味わいがよりまろやかになります。食中酒としても楽しめ、料理との相性も抜群です。

▶「崎山酒造廠」のこと

「崎山酒造廠」は、沖縄の泡盛文化を支え続けてきた老舗蔵元であり、創業から120年を超える歴史と、独自の酒造りへのこだわりが光る酒造所です。1905年(明治38年)、首里赤田町にて創業者・崎山オトによって酒造業が始まりました。

当時、女性が酒造りに関わることは珍しく、オトは病弱な夫に代わって酒造業を切り盛りし、3人の子どもを育てながら泡盛造りに情熱を注ぎました。戦後の混乱期には、米軍の施政権下で酒造業が民政府の管理下に置かれ、崎山酒造廠は官営酒造工場「伊芸酒造廠」として再出発。その後、民営化されて現在の「崎山酒造廠」となり、沖縄県金武町伊芸に拠点を構えています。

「崎山酒造廠」の代表銘柄である「松藤」は、二代目・崎山起松とその妻・藤子の名前から一文字ずつ取って命名されたもの。夫婦二人三脚で酒造業を支え、泡盛の品質向上と普及に尽力しました。起松は市議会議員や石川市長を歴任し、藤子は杜氏として酒造りを担い、蔵を守り続けました。この夫婦の絆と情熱が「松藤」という銘柄に込められています。

酒造りの特徴としては、まず「三日麹」と呼ばれる独自の麹造りが挙げられます。通常よりも長い三日間かけて麹を育てることで、深みのある香りと旨味を引き出します。また、仕込みには恩納岳の伏流水を使用(※2)しており、軟水ならではのまろやかな味わいを実現。発酵には約28日間をかけ、じっくりと旨味を引き出す長期仕込みを行っています。

⇒仕込みには恩納岳の伏流水を使用(※2)

〇崎山酒造廠が位置する金武町伊芸地区は、恩納岳から流れる軟水の伏流水が得られる希少な地域。この水は米軍基地内の自然保護区域から湧き出ており、手つかずの自然が酒造りに最適な環境を提供しています。

蒸留には横型定圧蒸留機を使用し、泡盛の風味を損なわずにしっかりと抽出。熟成にはタイル張りの地下タンクや甕貯蔵を用い、長期熟成によって古酒ならではの芳醇な香りとコクを育てています。これらの工程はすべて手作業で丁寧に行われており、蔵人たちの技と情熱が詰まった泡盛が生まれています。

現在では、三代目の兄弟がそれぞれ経営・営業・製造を担い、家族経営の温かみを残しながらも、伝統と革新を融合させた酒造りを続けています。「崎山酒造廠」は、沖縄の泡盛文化を未来へとつなぐ、誇り高き蔵元です。

▶「崎山酒造廠」の歴史(年表)

1905年(明治38年):

創業者・崎山オトが沖縄県首里赤田町にて酒造業を開始。女性が酒造業を営むことが珍しかった時代に、家族を支えるために自ら酒造りに取り組む。

1945年(昭和20年):

沖縄戦の影響により、酒造業が一時中断。戦後、米軍統治下での混乱の中、酒造業の再建を模索する。

1949年(昭和24年):

米軍民政府の管理下で「伊芸酒造廠」として再出発。官営の酒造工場として泡盛の製造を再開する。

1952年(昭和27年):

民営化に伴い、現在の「崎山酒造廠」として再スタート。沖縄本島北部・金武町伊芸に本拠地を構える。

1960年代:

二代目・崎山起松とその妻・藤子が酒造業を継承。「松藤」の銘柄名は、夫妻の名前から一文字ずつ取って命名される。

1990年代:

「松藤」ブランドの確立とともに、県内外での販路を拡大。泡盛の品質向上とブランド力強化に注力する。

2000年代:

三代目兄弟が経営・製造・営業を分担し、家族経営の体制を維持しながらも、現代的な経営手法を導入。

2014年(平成26年):

「松藤 限定三年古酒」が全国酒類コンクール泡盛部門でグランプリを受賞。以後、3連覇を達成し、品質の高さが全国的に認知される。

Data

生産者:崎山酒造廠(さきやましゅぞうしょう)

住所: 沖縄県国頭郡金武町字金武4348-2

創業:1905年(明治38年)

TEL:098-968-2417

URLhttps://sakiyamashuzo.jp/ (崎山酒造廠公式サイト:直接注文可)

原料:タイ米、米麹(三日麹)

蒸留方式:常圧蒸留

アルコール度数: 43度

容量: 500ml(瓶)

 

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