Old Crow

リーズナブルでありながら深みのある味わい
『オールド クロウ』は、アメリカ・ケンタッキー州で生まれた歴史あるクラシックなバーボンウイスキー。75~80%の高いコーン比率による優しい甘みと、ホワイトオーク樽熟成によるフルーティーでまろやかな味わいが特徴。ホワイトオーク樽で熟成された香ばしい樽の香り、フルーティで酸味のある爽やかな風味は、軽やかで飲みやすくハイボールやロックで楽しむのに最適です。
医師で化学者のジェームズ・クロウによって考案された、革新的技術「サワーマッシュ製法」を初めて採用。その結果、ウイスキーの品質が安定し、深みのある豊かな風味が実現しました。現在では、バーボンやテネシーウイスキーで一般的によく使われる製法ですが、ジェームズ・クロウが考案した革命的技術として知られています。
ラベルに描かれるカラス(クロウ)は、ジェームズ・クロウの名前にちなんでおり、また、その優雅さと力強さを象徴しています。価格も手頃で、昭和の名優・松田優作が愛飲したことで日本でも親しみやすいバーボンとして知られています。
■飲み方あれこれ!!
〇「オールドクロウ」は、フルーティーな香りとスパイシーな風味が特徴のバーボンウイスキーです。
ハイボール:
⇒軽やかな炭酸がフルーティーな風味を引き立てます。夏の夜には特にピッタリ!
ロック:
⇒氷で少し冷やして飲むことで、熟成された樽の香ばしさと酸味をじっくり堪能できます。
ストレート:
⇒クラシックな味わいをじっくり堪能できる飲み方。ただ、少し強いので、お好みで水をほんの少し足して香りを引き立てるのもおすすめ。
コーラ割り:
⇒初心者やリラックスしたい時に最適な飲み方。甘さと酸味のバランスが絶妙です。
オールド・ファッションド:
⇒シンプルなカクテルスタイルで、オールドクロウをしっかり味わうことができます。
どれも美味しいので、気分やシーンに合わせてお試しください。
▶オールド クロウ蒸溜所のこと
ジェームズ・クロウは、スコットランド出身の医師であり化学者。1820年代に、スコットランドからケンタッキー州へ移住し、医師として働く傍ら、ウイスキーの蒸留所に興味を持ち始めました。当時のウイスキー製造では職人の経験と勘に頼ることが多く、味にばらつきがありました。そこでジェームズ・クロウは、科学的な視点から品質を安定させ、さらに美味しいバーボンを作る方法を追求しました。
彼は「サワーマッシュ製法」を考案し、ウイスキー造りに革命を起こしました。「サワーマッシュ製法」とは、前回の蒸溜時に残った「スティレージ」(発酵液の上澄み)を新しいマッシュ(穀物と水の混合物)に加えます。この工程を経ることで、発酵が安定化し品質が均一に保たれるようになりした。「サワーマッシュ製法」は、現在でもバーボン製造の基本技術として広く採用されています。
その他にも、発酵過程の管理を精密にするためにリトマス試験紙を用いる技術も導入。これにより、発酵の酸度を測定し、製造プロセスを科学的に管理することが可能になりました。これらの技術革新によって、バーボンの品質は大幅に向上し、現在でもウイスキー製造の基本的な手法として広く活用されています。
ジェームズ・クロウは、1830年代にケンタッキー州のオールド・オスカー・ペッパー蒸留所(現ウッドフォード・リザーヴ蒸溜所)で働きながら、「サワーマッシュ製法」を実践し、高品質なバーボンを生み出しました。また、当時まだ一般的ではなかった熟成の重要性にも着目し、内側を焦がしたホワイトオーク樽に原酒を詰めることで、甘みと香ばしさ、さらにフルーティーな酸味が引き立つ味わいを実現しました。
伝統のレシピはコーンの比率が高く75~80%、ライ麦8~10%、大麦麦芽12~15%を使用し、軽やかで親しみやすい風味を提供。このバーボンはさわやかな香りと深みを持ち、飽きの来ない味わいが特徴でした。
蒸留所の経営者オスカー・ペッパーは、このバーボンの完成度に感動し、1835年に「オールド クロウ」というブランド名で発売。その名声はすぐに広がり、19世紀にはアメリカの代表的なバーボンとして知られるようになり、政治家や軍人などの名だたる人物たちにも愛飲される存在となりました。
しかし、1856年にジェームズ・クロウが亡くなるとオリジナルのレシピは失われ、経営者オスカー・ペッパーの死後は、経営がゲインズ・ベリー&カンパニーに引き継がれることになります。その後、助手ウィリアム・ミッチェルがオリジナルに近い味の再現に成功し、1870年には新たにオールド
クロウ蒸溜所が設立されました。
「オールド クロウ」は誕生後の100年以上もの間、アメリカのバーボン産業を支える中心的存在として黄金期を迎えましたが、1960年代の蒸溜所改修時にタンクや発酵槽のサイズが誤っ設備が導入され、分量や配合に問題が生じ味が徐々に低下してしまったのです。
1980年代には売上が急減し、蒸溜所の所有者だったナショナルディスティラーズ社は1987年にジムビーム社に買収され、オールド クロウ蒸溜所は閉鎖されました。その製造はビーム社のクレアモント蒸溜所に引き継がれています。2014年、そのジムビーム社もサントリーに約1兆7,000億円で買収され、大きな話題を呼びました。
閉鎖された蒸溜所は一時的に放棄されましたが、2013年に新しい所有者によって買い取られ、今もその歴史を物語る場所として知られています。現在「オールド
クロウ」のレシピは当時のものではなく、ジム・ビームと同じマッシュ・ビルを用い、3年熟成のバーボンとして製造されています。
Data
蒸留所:クレアモント蒸溜所(サントリーグローバルスピリッツ)
所在地:Clermont,Kentucky
URL:https://www.suntory.co.jp/whisky/products/0000000071/0000003193.html (サントリー公式HP)
創業年:1835年
アルコール度数:40度
容量:700ml
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