なるとたい じゅんまいだいぎんじょう ことぶき
2026.04.28
低温発酵が生む透明感と奥行きのある味わい
『鳴門鯛 純米大吟醸 寿』は、徳島県鳴門市に蔵を構える本家松浦酒造場が醸す純米大吟醸で、酒造好適米山田錦を100%使用し、精米歩合40%という非常に高い磨きで仕上げられています。醪を30日間じっくりと低温で発酵させることで、雑味を抑えながら香りと旨みを最大限に引き出す造りが特徴です。熟練の蔵人による丁寧な仕込みが、透明感のある味わいと奥行きを両立させています。
香りは青りんごやメロンを思わせるフルーティーで上品な吟醸香が立ち上がり、口に含むと瑞々しい甘みときめ細やかな酸味が広がります。後半にはまろやかな香ばしさが静かに残り、軽やかでありながら深みのある余韻を楽しめます。華やかさと繊細さが共存する味わいは、飲み進めるほどに表情が変わり、香りの変化も魅力のひとつです。
料理との相性は特に白身魚の刺身や繊細な和食と抜群で、鯛やヒラメなどの淡泊な魚介の旨みを引き立てます。また、バターソースを使ったフレンチの魚料理とも好相性で、香りの豊かさが料理の風味をより一層引き立てます。和洋問わず、素材の味を大切にする料理と合わせると、この酒の上品な香りと旨みが際立ちます。
さらに、「鳴門鯛 純米大吟醸 寿」は国内外で高い評価を受けており、Kura Master(フランスで開催される“フランス人によるフランス人のための日本酒コンクール)で複数回金賞を受賞するなど、国際的にも認められた実力派です。ワイングラスで楽しむ日本酒としても推奨され、香りの魅力を最大限に引き出す飲み方が合う一本です。
華やかでありながら上品、そして食事との調和にも優れた「鳴門鯛 純米大吟醸 寿」は、特別な日にも、ゆったりとした時間にも寄り添う、完成度の高い純米大吟醸といえます。
■飲み方あれこれ!!
花冷え(10℃):
華やかな吟醸香が最も美しく立ち上がり、青りんごやメロンのような香りがクリアに感じられる温度帯です。口当たりは瑞々しく、甘みと酸のバランスが整い、純米大吟醸らしい透明感が際立ちます。
涼冷え(15℃):
香りはやや落ち着き、味わいの輪郭がよりはっきりと感じられます。甘みが穏やかに広がり、後半のまろやかな余韻が心地よく続き、食中酒としての柔らかさが増します。
常温(20℃):
香りと旨みがふくらみ、酒の持つ奥行きが最も豊かに感じられる温度帯です。果実香に加えて穏やかな香ばしさが現れ、味わいに厚みが出て、ゆったりと楽しむのに向いています。
おすすめのマリアージュ:
●白身魚の刺身:
花冷えのフルーティーな香りと繊細な酸が、鯛やヒラメなど淡泊な魚の旨みを引き立て、後味をすっきりとまとめる。
●鯛の昆布締め:
涼冷えの柔らかな甘みが昆布の旨みと調和し、酒の上品な香りが素材の風味をさらに高める。
●天ぷら(白身魚・海老):
花冷え〜涼冷えのキレが油を軽やかにし、衣の香ばしさと酒の果実香が心地よく重なる。
●バターソースの魚料理:
常温のふくらむ旨みがバターのコクと調和し、香りの豊かさが料理の風味を引き立てる。
●出汁の効いた茶碗蒸し:
涼冷えの優しい甘みと酸が、出汁の旨みと卵の柔らかさに寄り添い、全体を上品にまとめる。
▶「株式会社本家松浦酒造場」のこと
「株式会社本家松浦酒造場」は、文化元年(1804年)に二代目・松浦直蔵によって創業された、徳島県鳴門市にある老舗酒蔵です。敷地には200年以上の歴史を持つ大屋敷や仕込蔵が残り、旧仕込蔵や精米所、長屋門は登録有形文化財にも指定されています。創業者の系譜をたどると、戦国期に活躍した水軍・肥前松浦党の流れを汲む家系であり、海運や商いに長けた一族が酒造りへと転じたことがわかります。
初代が生み出した酒銘「常盤」は、幕末期には阿波藩だけでなく大阪や堺へも回船で運ばれ、四代目の時代には朝鮮へも輸出されるなど、早くから広域流通を行っていました。1886年(明治19年)には県令・酒井明氏と五代目松浦九平によって「鳴門鯛」の商標(※)が誕生し、激流を泳ぐ鯛のように端麗で力強い酒を目指す象徴となりました。
⇒「鳴門鯛」の商標(※)
〇代表銘柄「鳴門鯛」には、激流を遡る鳴門海峡の鯛の力強さと優雅さを酒に重ね、「魚族の王・鯛のように端麗で優雅であれ」という願いが込められています。
「松浦酒造場」の酒造りの特徴は、代々受け継がれてきた理念「品質本意」と「温故知新」にあります。伝統技術を守りながらも、新しい技術を積極的に取り入れる姿勢が早くから見られ、大正期には発動機動力式精米機を導入し、現在も徳島県内で唯一の自家精米工場を持つ酒蔵(※2)として知られています。
⇒自家精米工場を持つ酒蔵(※2)
〇1915年(大正4年)、同社は発動機動力式精米機をいち早く導入し、現在まで徳島県内で唯一の自家精米工場を持つ酒蔵として知られています。米の選別から磨きまでを自社で行うことで、酒質の安定と向上を実現してきました。
また、女性向けの「すだち酒」(※3)や「にごり梅酒」を他蔵に先駆けて開発するなど、革新的な商品づくりにも積極的です。近年では、コウノトリが子育てする地域で育てた米を使うプロジェクトなど、地域と共生する酒造りにも取り組んでいます。
⇒「すだち酒」(※3)
〇1990年代後半、九代目・松浦一雄が開発した「すだち酒」は、徳島の特産品を活かした革新的なリキュールとして人気を博し、若者や女性層の支持を得て全国的なヒット商品となりました。
代表銘柄「鳴門鯛」は国内外で高く評価され、全米新酒歓評会やKura Masterなどで金賞・プラチナ賞を受賞するなど、国際的な評価も確立しています。創業から二百余年、「株式会社本家松浦酒造場」は、伝統と革新を両輪に、地域の風土と歴史を映す酒造りを続けている蔵元です。
▶「株式会社本家松浦酒造場」の歴史(年表)
1804年(文化元年):
二代目・松浦直蔵が酒造業を開始し、「株式会社本家松浦酒造場」の歴史が始まる。
1878年(明治11年):
渡部重松杜氏が就任し、五代目松浦九平とともに全国の先進酒造を視察する。
1886年(明治19年):
代表銘柄「鳴門鯛」の商標が申請・認可される。
1895年(明治28年):
第4回国内勧業博覧会で一等賞を受賞し、蔵の名が広く知られるようになる。
1907年(明治40年):
面栄一郎杜氏が就任する。
1908年(明治41年):
東宮殿下行啓の際に酒が買い上げられる。
1925年(大正14年):
清水電動精米機を設置し、精米技術を強化する。
1947年(昭和22年):
高松財務局(現・国税局)管内新酒鑑評会で優等賞を受賞する。
1953年(昭和28年):
全国新酒鑑評会で27位入賞し、その後も複数回100位以内に入賞する。
1965年(昭和40年):
近代的機械設備を備えた冷房仕込庫が完成する。
1971年(昭和46年):
鳴門税務署長より優良申告法人として表敬される。
1981年(昭和56年):
全国新酒鑑評会で金賞を受賞し、その後4年連続で受賞する。
1982年(昭和57年):
瓶詰工場建屋が落成する。
1987年(昭和62年):
アメリカ・香港への輸出を開始し、後にEC・マレーシア・シンガポールへも販路を拡大する。
1993年(平成5年):
「すだち酒」を発売し、後に人気商品となる。
1999年(平成11年):
新鋭工場「恭和蔵」が完成し、オーダーシステム「しゅムリエ」を開始する。
2002年(平成14年):
旧仕込蔵が有形文化財に登録される。
2011年(平成23年):
松浦素子が代表取締役に就任する。
2019年(平成31年):
三上康士が代表取締役社長に就任する。
Data
生産者:株式会社本家松浦酒造場
住所:徳島県鳴門市大麻町池谷字柳の本19
創業:1804年(文化元年)
TEL:088-689-1110
URL:https://narutotai.jp/ (松浦酒造場公式サイト・直接注文可)
特定名称:純米大吟醸酒
原料米&精米歩合:掛け米・麹米ともにあわいちば山田錦40%
アルコール度数:16%
酵母:―
日本酒度:+1
酸度:1.5〜1.7
容量: 720ml(瓶)、1800ml(瓶)
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