きんりょう くすがみ とくべつじゅんまいしゅ
2026.04.28
御神木由来の酵母が生む神秘的な味わい
『金陵 楠神 特別純米酒』は、香川県・琴平にそびえる樹齢約900年の大楠(おおくす:御神木)から採取した天然酵母を使って醸される、非常に個性的な日本酒です。酒米には香川県産オオセトを100%使用し、精米歩合は55%。蔵元・西野金陵が長年培ってきた技と、土地の恵みが融合した一本で、自然の息吹を感じさせる味わいが魅力です。
この大楠酵母は扱いが難しく、発酵のコントロールに苦労する“じゃじゃ馬”のような存在と蔵人は語っています。しかし、その手間をかけて育て上げた酒は、酸味と旨みの調和が美しい、存在感のある味わいへと仕上がります。
味わいは、落ち着いた果実香とともに、やわらかな旨みが広がり、後口はすっきりと軽やか。香りは控えめで、米のふくらみを感じさせる穏やかな印象です。冷酒では清らかなキレが際立ち、常温〜ぬる燗では旨みがふくらむため、温度帯によって表情が変わるのも魅力です。また、旨みのある酸味が心地よく、飲み飽きしないバランスの良さが高く評価されています。食事と寄り添う“食中酒の名手”として知られ、日常の晩酌にも贈り物にも適した万能型の一本です。
刺身、焼き魚、煮魚、天ぷらなどの魚介料理はもちろん、焼き鳥や鍋物、煮物など和食全般と好相性。味の濃い料理にも負けず、素材の旨みを引き立ててくれます。特に刺身や白身魚の天ぷらとは相性抜群で、酒の酸味と旨みが料理の味をより豊かにします。
「金陵 楠神 特別純米酒」は、御神木由来の酵母が生む神聖さと、香川県の風土が育んだ米の旨みが調和した特別な日本酒です。穏やかな香りとすっきりした後味、そして食事を引き立てる柔らかな旨み。日々の食卓に寄り添いながらも、どこか神秘的な存在感を放つ一本といえるでしょう。
■飲み方あれこれ!!
ぬる燗(40℃):
旨みが最もふくらみ、御神木酵母由来の穏やかな酸がやさしく広がる温度帯です。香りは落ち着き、米の甘みと旨みが調和し、食中酒としての魅力が際立ちます。
常温(20℃):
香りと味わいのバランスが自然に整い、酒本来の個性が素直に感じられます。落ち着いた香りとすっきりした後味が共存し、飲み飽きしない軽やかさが楽しめます。
涼冷え(15℃):
冷やすことでキレが増し、後味が引き締まります。香りは控えめになり、爽やかな酸が際立ち、料理の邪魔をしないクリアな印象が魅力です。
おすすめのマリアージュ
●白身魚の煮付け:
ぬる燗のふくらむ旨みが、煮付けの甘みと調和し、魚の繊細な味を引き立てる。
●刺身(白身・青魚)
常温の穏やかな酸味が魚介の旨みを引き立て、後味のすっきり感が生臭みを抑える。
●天ぷら
涼冷えのシャープなキレが油を軽やかにし、衣の香ばしさと酒の爽やかさが心地よく重なる。
●だし巻き卵
ぬる燗のやわらかな甘みが、卵の旨みとだしの風味を優しく包み込む。
●冷奴
涼冷えの清涼感が豆腐の淡泊さと相性よく、薬味の香りを引き立てるため。
▶「西野金陵株式会社」のこと
「西野金陵株式会社」は、1658年(万治元年)に初代・西野嘉右衛門が阿波藍(あわあい:徳島県で作られる天然藍染料「すくも」およびそれを使った藍染めの総称)の取り扱いを始めたことを起源とし、その後1779年(安永8年)に酒造業を併営、1789年(寛政元年)には讃岐琴平で本格的に酒造りを開始した歴史ある蔵元です。琴平での酒造りは、八代目嘉右衛門が水と米に恵まれた土地に魅力を感じ、酒造株を買い受けたことに始まります。この地で醸された酒は、やがて金刀比羅宮の御神酒(※)として供され、「讃岐のこんぴら酒」として全国に名を広めました。
⇒金刀比羅宮の御神酒(※)
〇「西野金陵株式会社」の酒が金刀比羅宮の御神酒となったのは、1789年(寛政元年)に八代目嘉右衛門が讃岐琴平で酒造業を開始したことがきっかけです。琴平の地は水に恵まれ、酒造りに適した環境であったため、ここで醸された酒はやがて金刀比羅宮の御神酒として認められ、全国に名を広める存在となりました。この「御神酒を造る蔵」という格式は、現在も同社のブランド価値を支える大きな柱となっています。
「西野金陵」は時代の変化に合わせて組織を拡大し、1918年(大正7年)に「株式会社金陵西野商店」へ改組、1982年に現在の社名へ変更しています。現在は琴平本店のほか、多度津町にも蔵を構え、香川の地で酒造りを続けています。多度津蔵は1969年(昭和44年)に建設され、良質な水を求めて選ばれた地であり、後に八幡蔵も同地に新設されました。これら複数の蔵が互いに切磋琢磨し、2012年(平成24年)には三蔵すべてが全国新酒鑑評会で金賞を受賞するという快挙も成し遂げています。
日本酒造りの特徴としてまず挙げられるのは、水への強いこだわりです。琴平蔵では象頭山から湧き出る「昭和井戸」の軟水、多度津蔵と八幡蔵では葛原八幡神社の御神水「八幡の恩湧」を使用しており、いずれも地域の自然が育んだ名水です。これらの水は酒の味わいに大きく影響し、金陵の酒に清らかでのびやかな風味をもたらしています。
また、米へのこだわりも深く、兵庫県産「山田錦」に加え、香川県産の「オオセト」や「さぬきよいまい」など地元米を積極的に使用しています。特に「オオセト」は、すっきりとした酸とまろやかな香りを生む良米として多くの銘柄に採用されています。
さらに、「西野金陵」では伝統を守りつつも革新を恐れず、ワイン酵母やオリーブ酵母、低アルコール酒など新しい挑戦にも積極的です。これは現代の多様な嗜好に応えるためであり、食事との相性を重視した商品展開が進められています。
「西野金陵株式会社」の酒造りは、「酒造りは人の和、蔵浄ければ自ずと酒清し」(※2)という精神のもと、丁寧な麹造りと最適なタイミングでの瓶詰め、低温貯蔵など、品質を守るための細やかな工程管理が徹底されています。香川の風土と人の技が融合した酒は、今もなお“こんぴら酒”として多くの人に親しまれています。
⇒「酒造りは人の和、蔵浄ければ自ずと酒清し」(※2)
〇「酒造りは造る人の心のあり方、酒造りは人の和、蔵浄ければ自ずと酒清し」これは、蔵が清らかであれば酒も自然と良くなるという考えで、人の和と丁寧な麹造りを重んじる酒造哲学として現在まで受け継がれています。
▶「西野金陵株式会社」の歴史(年表)
1658年(万治元年):
初代・西野嘉右衛門が阿波藍(染料)の取り扱いを開始し、家業の基礎が築かれる。
1768年(明和5年):
江戸店(現・東京支店)を小網町に開設し、商圏を拡大する。
1779年(安永8年):
七代目嘉右衛門が阿波芝生にて酒造業を併営し、酒造への本格的な参入が始まる。
1789年(寛政元年):
八代目嘉右衛門が讃岐琴平で酒造業を開始し、金刀比羅宮の御神酒として「金陵」(※3)が供されるようになる。
⇒「金陵」(※3)
〇「金陵」という酒名は、儒学者・頼山陽(らい さんよう:江戸後期の歴史家・漢詩人で、『日本外史』の著者として知られる。)が琴平を訪れた際、この地が中国の古都・金陵(現在の南京)を思わせると語ったことに由来します。この言葉がきっかけとなり、酒名として「金陵」が採用され、今日まで続くブランド名となりました。
1918年(大正7年):
十五代目嘉右衛門が「株式会社金陵西野商店」へ改組し、企業としての体制を整える。
1919年(大正8年):
瓶詰工場を改築(※4)し、当時としては最新鋭の大能力工場として評価される。
⇒瓶詰工場を改築(※4)
〇1919年(大正8年)、同社は当時としては画期的な最新式の大能力瓶詰工場を建設しました。この設備投資により、金陵の生産量は飛躍的に増加し、1934年には1万石(約1,800kL)を超える国内有数の酒造メーカーへと成長します。四国だけでなく東京・大阪・北陸・山陰・大連(中国)にまで販路を広げた背景には、この技術革新が大きく寄与しました。
1921年(大正10年):
大阪支店を開設し、販路をさらに広げる。
1934年(昭和9年):
清酒「金陵」の生産量が10,000石に達し、四国のみならず東京・大阪・北陸など全国へ販路を拡大する。
1948年(昭和23年):
有限会社西野商店(化学品部門)と合併し、「株式会社西野商店」となる。
1969年(昭和44年):
最新設備を備えた多度津工場が完成し、酒造体制が大きく強化される。
1982年(昭和57年):
社名を現在の「西野金陵株式会社」へ変更し、酒類と化学品の両事業を展開する企業として歩みを進める。
1988年(昭和63年):
酒造資料館「金陵の郷」が開村し、文化発信の拠点として公開される。
2008年(平成20年):
創業350周年を迎え、海外法人 西野金陵タイ株式会社(NISHINO KINRYO THAILAND)を設立する。
2011年(平成23年):
インドネシア法人 西野金陵インドネシア株式会社(PT. NISHINO KINRYO INDONESIA )を設立し、海外展開を強化する。
2018年(平成30年):
高松本社を高松市紺屋町へ移転し、組織体制を刷新する。
2024年(令和6年):
大阪本社を大阪市中央区久太郎町へ移転し、事業基盤をさらに強化する。
Data
生産者:西野金陵株式会社
住所:香川県仲多度郡琴平町623
創業:1789年(寛政元年)
TEL:0877-73-4133
URL:https://www.kinryo.co.jp/ (西野金陵公式サイト・直接注文可)
特定名称:特別純米酒
原料米&精米歩合:掛け米・麹米ともにオオセト(香川県産)55%
アルコール度数:14~15度
酵母: 大楠酵母(御神木・樹齢約900年の大楠から採取した天然酵母)
日本酒度:+2.0
酸度:1.5
容量:720ml(瓶)、1800ml(瓶)
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