フォアローゼズ

Four Roses

フルーティーな香りの薔薇のバーボン

『フォアローゼズ』は、その名の通り薔薇のように華やかで、まろやかな味わいが特徴のバーボンウイスキー。花や果実を思わせる豊かな香りが広がり、飲みやすさも抜群。ウイスキー初心者から愛好家まで、幅広い人々に愛されている同ブランドのスタンダードボトルです。ブランド名「フォアローゼズ(四輪の薔薇)」の由来は、創設者ポール・ジョーンズJr.と妻のプロポーズにまつわるロマンチックなエピソードにちなんだものといわれている。

フローラルでフルーティーな香りにバニラや蜂蜜のような甘い香り、洋梨やリンゴのフルーティーな香りが重なり、飲む前から豊かなアロマを楽しめる。口に含むと滑らかでクリーミーなテクスチャーが広がり、その後にフレッシュフルーツの甘さとほのかなスパイスが感じられる。

仕込みにはケンタッキー州特有の石灰岩によって濾過された、発酵を活発にするライムストーンウォーターを使用。厳選された原料を使い、1つはコーン多め、もう1つはライ麦が多めという2種類のマッシュビル(穀物の配合比率)と、5種類のオリジナル酵母の組み合わせによって10種類の原酒を造り、それらをミングリング(ブレンド)して多層的な味わいを実現している。

ケンタッキー州の寒暖差が大きい気候を活かし、内側を焦がしたホワイトオークの新樽で最低5年(平均5~8年、長いものでは10年以上のものもある)は熟成させる。この環境が、ウイスキーに独特の香りと味わいを与えている。

飲み方としては、

ストレートなら、フルーティーな香りと柔らかな味わいが際立つ。ロックにすると、冷たさが香りを抑え、まろやかな口当たりが楽しめます。

ハイボールでは、すっきりと飲みやすくなり、食事との相性も抜群です。アクセントとしてレモンピールなどを添えるのがススメ。また、ホットミルクや少量の砂糖と混ぜれば、温かみのあるナイトキャップカクテルとしても楽しめます。

 

 

・フォアローゼズ・ディスティラリーLLC社のこと

「フォアローゼズ蒸溜所」は、1886年にアトランタ出身のポール・ジョーンズ・Jr.がルイスヴィルに移り、2年後の1888年に「フォアローゼズ」を商標登録したことから始まりました。

「フォアローゼズ(四輪の薔薇)」というブランド名には、創業者のポール・ジョーンズ・Jr.と妻にまつわるロマンチックなエピソードが残されている。ある舞踏会でジョーンズは、ある南部美人に出会い一目で恋に落ちてしまった。

彼はプロポーズしましたが、彼女は「次の舞踏会まで待ってください。プロポーズを受けるなら、次回の舞踏会に薔薇のコサージュをつけてまいります」と答えた。そして、約束の舞踏会の夜、彼女は胸に4輪の真紅の薔薇をつけて現れました。この瞬間彼の愛が実った、というものです。このエピソードから「フォアローゼズ」という名前が生まれ、ラベルには真紅の薔薇が描かれるようになったと言われています。

1920年から1933年に施行された禁酒法は、アメリカのウイスキー業界にとって暗黒の時代でした。多くの蒸溜所が閉鎖に追い込まれる中、「フォアローゼズ」は「薬用酒」として認められ、生産を続けることができた数少ない蒸溜所の一つとりました。この困難な時代を生き抜いたことで、ブランドの地位がさらに強化されました。

1943年、カナダのシーグラム社が「フォアローゼズ」を買収。その数年後には、に現在の地ケンタッキー州ローレンスバーグに拠点を移し、以来シーグラム社の持つ技術が導入され、独自性のあるバーボン造りが続けられてきました。しかし、「フォアローゼズ」はアメリカ市場で成功を収めていたにもかかわらず、シーグラム社は国内でのバーボン販売を停止、ヨーロッパやアジア市場に注力しました。この戦略により、フォアローゼズは世界的なブランドとしての地位を確立したのです。

2001年には、日本のキリンビールが「フォアローゼズ」の商標と生産設備を買収。現在まで100%キリンビールの子会社となっています。ブランドは、再びアメリカ国内市場に戻りました。この復帰によって、フォアローゼズは瞬く間にバーボン界で注目される銘柄のひとつとなりました。以後現在に至るまで、「フォアローゼズ」は100%キリンビールの子会社となっています。

主原料となるトウモロコシは、インディアナ産のデントコーンで、45年以上にわたって同じ契約農家から調達している。仕込み水には、ケンタッキー州の石灰岩層を通過した「ライムストーンウォーター」と呼ばれる硬水を使用。この水は鉄分がほとんど含まれておらず、カルシウムが豊富で、ウイスキー造りに最適といわれている。

フォアローゼズでは、2種類のマッシュビル(穀物の配合比率)を使用(一つはトウモロコシ75%、ライ麦20%、大麦麦芽5%の配合で、もう一つはトウモロコシ60%、ライ麦35%、大麦麦芽5%)。発酵工程では、木製およびステンレス製の発酵槽を使用し、5種類の酵母を使い分け計10種類もの発酵液を造り分けています。これにより、フルーティー、スパイシー、フローラルなど、異なる香りと味わいを持つ原酒を造り分けています。

蒸溜は連続式蒸溜機「ビアスチル」と「ダブラー」を使用。これにより、アルコール度数約70%の純度の高い蒸溜液が得られます。熟成には内側を焦がしたアメリカンホワイトオーク樽を使用し、通常5~8年、長いもので10年以上かけて熟成させている。また、一階建ての倉庫で熟成を行うことで、温度差による品質のばらつきを最小限に抑えています。

こうして、2種類のマッシュビルと5種類の酵母を組み合わせることで出来た10種類の原酒を、熟練の職人によるテイスティングと巧みなミングリング(ブレンド)によって「フォアローゼズ」ならではのフローラル&フルーティーなウイスキーに仕上げられます。ボトリングは手作業で行われ、品質管理が徹底されている。

現在もローレンスバーグの蒸溜所で製造されており、その建物はスパニッシュ・ミッション様式で、アメリカ合衆国国家歴史登録財に指定されています。この多様性が、フォアローゼズの複雑で豊かな味わいを生み出しています。

2023年には創業135周年を迎え、「フォアローゼズ」は華やかな香りとまろやかな味わいを提供するだけでなく、時代を超えた愛と革新の象徴として今も世界中で愛され続けています。

 

Data

蒸留所:フォアローゼズ蒸溜所(キリンホールディングス)

所在地:Lawrenceburg,Kentucky

URL:https://www.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/fourroses/(キリン公式HP)

創業年:1888年

アルコール度数:40度

容量:700ml

 

 

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