William Cadenhead Old Raj 55°
2026.03.27
クラシックスタイルを貫く本格派の存在感
『ウイリアム・ケイデンヘッド オールド・ラジェ55度』は、スコットランド最古の独立系ボトラーとして知られるケイデンヘッド社が手掛ける、非常に個性的でクラシックなスタイルのジン。55度という高いアルコール度数を持ちながら、ただ強いだけではなく、ジュニパーを中心とした伝統的なボタニカルの香りがしっかりと立ち上がり、力強さと複雑さを兼ね備えた味わいが特徴です。特にジュニパーの存在感は圧倒的で、スパイスやハーブのニュアンスが層のように重なり、飲むほどに奥行きが広がっていきます。
香りはシャープでありながらも深みがあり、スパイシーさとハーバルさがバランスよく共存しています。口に含むと、まずアルコールの熱がしっかりと感じられますが、その後すぐにボタニカルの豊かな風味が広がり、余韻には心地よいビターさとスパイスの刺激が残ります。ストレートでは重厚で飲みごたえのある表情を見せ、ジン本来の骨格を強く感じられる仕上がりです。
一方で、トニックウォーターで割ると香りが一気に開き、ジュニパーの清涼感とスパイスの華やかさが際立ちます。高アルコールゆえにトニックで薄まっても風味が崩れず、むしろバランスが整って飲みやすくなるため、ジントニックにすると非常に映えるタイプです。また、クラシックなマティーニやギムレットなど、ジンの存在感が求められるカクテルにも向いており、ベースとして使うことでカクテル全体の骨格をしっかり支えてくれます。
「ウイリアム・ケイデンヘッド オールド・ラジェ55度」は「伝統的なジンの力強さ」を現代に残す希少な一本であり、ジンの本質を深く味わいたい人にこそふさわしい存在です。飲み方によって表情が大きく変わるため、じっくり向き合うほど魅力が増していく、奥深いクラフトスピリッツと言えます。
■飲み方あれこれ!!
ストレート:
冷凍庫で軽く冷やしてから小さめのグラスに注ぎ、少量ずつ味わいます。ジュニパーの力強さとスパイスの厚みがダイレクトに感じられ、55度ならではの重厚な余韻が楽しめます。
ジントニック:
氷をたっぷり入れたグラスに本品を注ぎ、トニックウォーターで満たして軽くステアします。高アルコールでも香りが負けず、ジュニパーとスパイスが華やかに広がる爽快な一杯になります。
マティーニ:
ミキシンググラスに氷、ジン、少量のドライベルモットを入れてステアし、冷やしたグラスに注ぎます。骨格の強いジンなので、キレのある辛口マティーニに仕上がり、深い余韻が続きます。
▶「ウイリアム・ケイデンヘッド社」のこと
「ウイリアム・ケイデンヘッド社」は1842年、スコットランド北東部アバディーンでウイリアム・ケイデンヘッドによって創業された。創業当初から蒸留所とは独立した立場で樽を買い付け、自社で熟成・瓶詰めを行う“インディペンデント・ボトラー”として活動し、その草分け的存在として知られる。後に拠点をキャンベルタウンへ移し、ウイスキーだけでなくラム、ブランデー、ジンなど多様なスピリッツを扱う総合ボトラーへと発展した。
同社のジン造りが本格化したのは1972年で、現在も続く代表的ブランド「オールド・ラジェ」が誕生した年でもある。これは、クラシックなジュニパー主体のスタイルを基盤にしながら、蒸留後にサフランを浸漬するという極めて珍しい製法を採用している点が特徴だ。サフランは世界でも最も高価なスパイスのひとつであり、これを贅沢に使用することで、ジンに淡い黄金色とスパイシーで華やかな香りを与えている。この“サフラン・ジン”という独自性は、世界のジン市場においても際立った存在感を放っている。
ボタニカルはジュニパー、コリアンダー、シトラスピール、リコリス、アンジェリカ、オリス、シナモン、カシア、ナツメグなど、クラシックな構成を踏襲している。しかし、サフランの後付けによって、香りの層が一段深まり、他のジンにはない複雑さと柔らかい甘みが生まれる。また、同社のジンは46%と55%の2種類のアルコール度数で展開されており、特に55度は高い度数でも香りが崩れず、カクテルに使用しても存在感を失わないよう設計されている。
「ケイデンヘッド社」の哲学は、ウイスキー造りで培われた「素材の個性を最大限に生かす」という姿勢にある。ブレンドによる均質化を避け、余計な加工を施さず、スピリッツ本来の力強さと個性を尊重する。その精神はジン造りにも受け継がれ、クラシックでありながら独創的なスタイルを確立している。
「ウイリアム・ケイデンヘッド社」は、1842年から続く伝統と革新を併せ持つ企業であり、ジンにおいてもサフランを用いた独自製法とクラシックなボタニカル構成が融合した、世界でも稀有な存在を生み出している。
▶「ウイリアム・ケイデンヘッド社」の歴史(年表)
1842年:
スコットランド・アバディーンにて、ワイン&スピリッツ商として創業。創業者はウイリアム・ケイデンヘッドではなく、義兄のジョージ・ダンカンが事業を開始し、後にウイリアム・ケイデンヘッドが参画して社名を引き継ぐ形となった。
1858年:
ウイリアム・ケイデンヘッドが事業を正式に継承し、社名を「Wm Cadenhead Ltd」として確立。独立系ボトラーとしての基盤が固まり、蒸留所から樽を買い付けて自社で熟成・瓶詰めするスタイルを確立する。
1904年:
ウイリアム・ケイデンヘッドが死去。後継者として甥のロバート・W・ダシーズが事業を引き継ぎ、品質重視の姿勢をさらに強化。シングルカスクやスモールバッチのボトリングが高い評価を得るようになる。
1930年代:
ダシーズの突然の死により経営が混乱。長年蓄積された膨大な在庫が整理されず、後に“伝説のオークション”と呼ばれる大量放出につながる。
1972年:
経営難を背景に、スプリングバンク蒸留所を所有するJ&Aミッチェル社が買収。これにより本社とボトリング施設がキャンベルタウンへ移転し、現在の体制が整う。伝統的なノンチルフィルター・無着色の方針が明確に打ち出される。
1972年:
ジンブランド「オールド・ラジェ」を発売。クラシックなボタニカルに加え、サフランを浸漬して黄金色を帯びた独自のスタイルが話題となり、世界的に珍しい“サフラン・ジン”として注目を集める。
1990〜2000年代:
ウイスキーの独立系ボトラーとして世界的な地位を確立。ジン、ラム、ブランデーなど多様なスピリッツを扱いながらも、品質重視の少量生産を貫く姿勢が評価される。
現在:
スコットランド最古の独立系ボトラーとして、世界中の愛好家から高い信頼を得ている。ジン造りではサフランを用いた独自製法を継続し、46%・55%の2ラインで展開。クラシックと個性を両立したスピリッツメーカーとして確固たる地位を築いている。
Data
生産者:ウイリアム・ケイデンヘッド社(J.&A.ミッチェル社)
生産地:スコットランド・アーガイル州・キャンベルタウン・ロングロウ(ケイデンヘッド社の公式所在地)
創業:1842年
URL: https://www.cadenhead.scot/ (ウイリアム・ケイデンヘッド社公式サイト )
原料:グレーンスピリッツ、ボタニカル(ジュニパーベリー、コリアンダー、セビリアオレンジピールまたはオレンジ&レモンピール、アンジェリカルート、オリスルート、リコリス、シナモン、カッシア、ナツメグ)、サフラン(蒸留後に浸漬)
蒸留方式: クラシックなドライジン方式
アルコール度数:55%
容量: 700ml(瓶)
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