バルバンク―ル15年

Barbancourt 15 Years

2026.02.08

サトウキビのピュアな旨みが際立つ味わい

『バルバンクール15年』は、ハイチが誇るアグリコール・ラムの中でも特に評価の高い長期熟成品であり、サトウキビ本来の個性と時間がもたらす深みが見事に調和した一本です。原料にはハイチ産サトウキビのピュアジュースのみを使用し、糖蜜を使う一般的なラムとは異なる透明感と骨格のある味わいを備えています。蒸留後はフレンチオーク樽でじっくりと熟成され、15年という長い年月が複雑な香味を丁寧に育て上げます。

香りはバニラ、キャラメル、ドライフルーツ、軽やかなスパイスが層を成し、南国の陽光を思わせる温かみとエレガンスが同居します。口に含むと、滑らかでありながら芯のある味わいが広がり、サトウキビジュース由来のピュアな甘みが静かに立ち上がります。熟成によるウッディなニュアンスや、ほのかな柑橘の明るさがアクセントとなり、飲み進めるほどに表情が変わる奥行きの深さが魅力です。

余韻は長く、穏やかな甘さとスパイスが静かに続き、落ち着いた気品を感じさせます。ストレートやロックでじっくりと味わうのに最適で、ラムの熟成の真価を体現するような存在感を放つ一本です。ハイチの伝統とクラフトマンシップが結晶した、アグリコール・ラムの頂点のひとつと言えるでしょう。

■飲み方あれこれ!!

ストレート:

グラスにそのまま注ぎ、常温でゆっくりと香りを楽しむ。樽香と熟成感が最もよく感じられる飲み方です。

ロック:

大きめの氷を入れたグラスに注ぎ、軽くステアする。冷却によって甘みとスパイスが引き締まり、余韻が長く続きます。

ラム・オールドファッションド:

グラスに角砂糖を入れ、ビターズを数滴。少量の水で溶かし、ラムを注いで氷を加え、軽くステアする。熟成ラムの深みが際立つクラシックな一杯です。

▶「ソシエテ・デュ・ラム・バルバンクール」のこと

「ソシエテ・デュ・ラム・バルバンクール」は、ハイチを代表するラム生産者として160年以上の歴史を持ち、アグリコール・ラム文化を世界に広めた存在です。その歩みは1862年、創業者デュプレ・バルバンクールがフランス・コニャック地方の蒸留技術をハイチへ持ち込み、サトウキビジュースを原料とした高品質ラム造りを始めたことに遡ります。当時のハイチでは糖蜜を使うラムが一般的でしたが、彼はあえて手間のかかるアグリコール製法を採用し、フランス式の二回蒸留を組み合わせることで、他にないエレガンスと透明感を備えたラムを生み出しました。

その後、同社は家族経営を貫きながら規模を拡大し、ハイチ国内外で高い評価を獲得していきます。特に20世紀後半以降は、熟成技術の向上と設備の近代化(※)を進め、品質の安定と高級レンジの強化を実現しました。現在はガルデール家の5代目であるデルフィーヌ・ナタリー・ガルデールが経営を担い、伝統と革新を両立させながら世界市場での存在感をさらに高めています。

⇒特に20世紀後半以降は、熟成技術の向上と設備の近代化(※)

〇20世紀後半、ハイチは経済的に不安定な時期が続きました。多くの企業がコスト削減に走る中、バルバンクールは原料の質や熟成期間を一切妥協しなかったことで知られています。「品質を守ることがブランドの生命線」という姿勢が、国際的な信頼を揺るぎないものにしました。

同社のラム造りの最大の特徴は、ハイチ産サトウキビのピュアジュースを使用するアグリコール製法にあります。収穫後すぐに圧搾し、フレッシュなジュースを発酵させることで、サトウキビ本来の香りとミネラル感がそのまま液体に宿ります。また、フランス式の二回蒸留を採用している点も重要で、これにより雑味が少なく、骨格のあるクリアなスピリッツが得られます。

熟成には主にフレンチオーク樽を使用し、長期熟成品では樽由来のバニラ、スパイス、ドライフルーツの複雑な香味が重層的に重なります。特に15年や上位レンジでは、アグリコール特有のピュアな甘みと樽熟成の深みが見事に調和し、世界のラム愛好家から高い評価を受けています。

「ソシエテ・デュ・ラム・バルバンクール」は、ハイチの風土とフランスの蒸留文化を融合させた独自のスタイルを確立し、アグリコール・ラムの象徴的存在として今もなお進化を続けています。伝統を守りながらも品質向上を追求する姿勢が、同社のラムを唯一無二の存在へと押し上げているのです。

▶「ソシエテ・デュ・ラム・バルバンクール」の歴史(年表)

1862年:

デュプレ・バルバンクールがハイチで創業し、フランス式二回蒸留を取り入れたアグリコール・ラム造りを開始する。

1870年代:

品質の高さが徐々に知られ、ハイチ国内で名声を確立し始める。

1900年代初頭:

家族経営の体制が強まり、バルバンクール家による伝統的な製法が受け継がれる。

1949年:

ポール・ガルデールが経営を引き継ぎ、設備の近代化と生産量拡大を進める。

1950〜1960年代:

アグリコール・ラムの品質が国際的に評価され、輸出が本格化する。

1980年代:

熟成技術の向上により、8年、15年などの長期熟成レンジが確立され、世界市場で高級ラムとしての地位を固める。

1990年代:

ハイチ国内の社会情勢が不安定になる中でも品質維持を徹底し、ブランドの信頼性を守り続ける。

2000年代:

蒸溜所の設備更新と品質管理の強化が進み、国際的なコンクールでの受賞が増える。

2011年:

大地震後の復興を経て生産体制を再構(※2)築し、持続可能な農業との連携を強化する。

⇒大地震後の復興を経て生産体制を再構(※2)

〇2010年のハイチ大地震で、蒸溜所も大きな被害を受けました。設備の損壊や物流の停止で生産は一時中断しましたが、従業員と地域コミュニティの協力により、わずか1年ほどで操業を再開。「バルバンクールの復活」はハイチ復興の象徴として語られることもあります。

2017年以降:

デルフィーヌ・ナタリー・ガルデールが5代目としてCEOに就任(※3)し、伝統を守りながら世界市場でのブランド価値向上に取り組む。

⇒デルフィーヌ・ナタリー・ガルデールが5代目としてCEOに就任(※3)

〇創業から160年以上、経営は一貫してガルデール家が担ってきました。現在の5代目CEO・デルフィーヌ・ナタリー・ガルデールは、女性として初めてブランドを率いる存在。伝統を守りつつ、国際市場での発信を強化するなど、革新的な取り組みも進めています。

Data

生産者:ソシエテ・デュ・ラム・バルバンクール(バルバンクール家)

生産地:ハイチ共和国・ポルトープランス

創業:1862年

URLhttps://www.barbancourt.com/ (ソシエテ・デュ・ラム・バルバンクール公式サイト)

原料:ハイチ産サトウキビのピュアジュース(糖蜜ではなく、搾りたてのサトウキビジュースを発酵・蒸留して造られる)

蒸留方式: 連続式蒸留(コラムスチル)

アルコール度数: 43%

容量: 700ml(瓶)

 

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