ほんかくしょうちゅううらがすみ
2025.12.30
酒粕の旨みを活かした上品な余韻
『本格焼酎浦霞』は、清酒蔵として名高い蔵元が培ってきた酒造りの哲学を、焼酎という別の表現方法で体現した一本です。原料には日本酒の醸造過程で生まれる“清酒粕”を用い、吟醸造りに通じる繊細な香りと、米由来のやさしい旨みをそのまま閉じ込めています。一般的な米焼酎とは異なり、酒粕特有の華やかさと軽やかな甘みがふわりと立ち上がり、口に含むと清酒を思わせる上品な香気が広がるのが大きな特徴です。
蒸留は減圧方式を採用し、雑味を抑えながら香りの透明感を際立たせています。そのため、飲み口は非常にすっきりとしており、軽快でありながらも芯のある味わいを感じられます。余韻には酒粕由来のほのかな甘さと、清酒蔵ならではの清らかなニュアンスが残り、飲み疲れしない心地よさが続きます。
食中酒としての適性も高く、白身魚の刺身や塩味の焼き物、淡い味付けの和食と合わせると、その繊細な香りが料理の風味を引き立てます。ロック、水割り、ソーダ割りなど幅広い飲み方に対応し、特にソーダ割りでは酒粕の香りが爽やかに広がり、食卓を軽やかに彩ります。
清酒造りの伝統を背景に持ちながら、焼酎としての個性も確立した一本。日本酒の美しさと焼酎の自由さが交差する、唯一無二の魅力を備えた清酒粕焼酎です。
■飲み方あれこれ!!
お湯割り:
温めることで酒粕由来の華やかな香りがふわりと立ち上がり、やさしい甘みが広がる。口当たりは柔らかく、余韻には清酒を思わせる上品な香りが長く続く。
ロック:
冷たさが香りを引き締め、すっきりとした透明感が際立つ。キレのある飲み口の中に、酒粕のほのかな甘さが静かに浮かび上がり、爽やかな余韻を残す。
ソーダ割り:
炭酸が香りを軽やかに押し上げ、清酒のような吟醸香が爽快に広がる。飲み心地は非常に軽快で、食事と合わせても邪魔をせず、心地よい香味が続く。
▶「株式会社佐浦」のこと
「株式会社佐浦」は、享保9年(1724年)に塩竈の地で創業した、300年の歴史を持つ老舗の清酒蔵です。創業者である尾島屋富右衛門は、もともと麹製造を営んでいましたが、酒造株を譲り受けて清酒造りを開始しました。江戸時代後期には、仙台藩より鹽竈神社の御神酒酒屋を命じられ、以来、地域の信仰と文化に深く根ざした酒造りを続けてきました。塩竈は古くから港町として栄え、多くの旅人や商人が行き交う土地であり、酒蔵は地域経済と文化の中心的存在でした。また、天保の大飢饉や塩竈大火などの困難な時代にも、地域への貢献と支援を惜しまなかったことが記録に残っています。
明治以降は、9代目当主・佐浦茂登が商才を発揮し、港町の利を生かして販路を拡大し、浦霞ブランドの基盤を築きました。大正期には、昭和天皇の行幸に際して献上された酒に「浦霞」の名が付けられ、現在の代表銘柄として定着しています。戦後には南部杜氏・平野佐五郎が杜氏に就任し、低温長期発酵を軸とした吟醸造りの技術を確立。蔵内の徹底した清掃や「凡事徹底」の精神、探究心を重んじる姿勢が、現在の酒造りにも受け継がれています。
こうした歴史と技術の蓄積は、焼酎造りにも色濃く反映されています。「株式会社佐浦」の焼酎は、清酒蔵ならではの繊細な香味設計が特徴で、特に清酒粕を原料とした焼酎では、吟醸酒粕由来の華やかな香りと透明感のある味わいが際立ちます。減圧蒸留を採用することで雑味を抑え、軽快で飲み疲れしない酒質を実現している点も特徴的です。これは、吟醸酒造りで培われた「きれいな酒質」を追求する姿勢がそのまま焼酎にも生かされている証といえます。
また、焼酎造りにおいても「一麹、二酛、三造り」の精神を重視し、麹づくりから原料処理まで丁寧な作業を積み重ねる姿勢が貫かれています。清酒蔵としての伝統と技術を背景に、焼酎でも上質で清らかな味わいを追求する姿勢は、「株式会社佐浦」ならではの個性といえるでしょう。
▶「株式会社佐浦」の歴史(年表)
1724年(享保9年):
初代・尾島屋富右衛門が酒造株を譲り受け、塩竈で創業。もとは麹製造を営んでいたが、この年から本格的に酒造りを開始した。
江戸時代後期(年不詳):
仙台藩より鹽竈神社の御神酒酒屋を命じられ、御神酒を納める蔵としての役割を担うようになる。以後、地域の信仰と文化に深く結びついた酒造りを続ける。
1833〜1839年(天保4〜10年):
天保の大飢饉が発生。5代目富右衛門と母・つやが蔵の米を持ち出し、貧民救済に尽力したと伝えられている。
1867年(慶応3年):
塩釜大火が発生し町が焦土と化す。佐浦家は持山の杉を切り出して住宅用に提供し、地域復興に貢献した。
1879年(明治12年):
9代目・佐浦茂登が家督を継ぐ。商才に優れ、港町の利を生かして船便で販路を拡大し、浦霞ブランドの基盤を築いた。
1895年(明治28年):
大阪の印刷会社が作成した全国造り酒屋番付に「佐浦もと 3031石」と記載され、当時の生産規模の大きさが示されている。
1956年(昭和31年):
法人として「株式会社佐浦」が設立される。創業から続く酒造りを近代的な体制へ移行し、品質向上と安定供給を図る。
2000年代(平成〜令和初期):
本社蔵に加え、東松島市に「矢本蔵」を新設。2つの蔵で酒造りを行う体制となり、製造力と商品展開の幅が広がる。
現在(令和時代):
13代目蔵元・佐浦弘一が代表取締役社長を務める。創業以来の理念「本物の酒を丁寧に造って、丁寧に売る」を掲げ、伝統と革新を両立した酒造りを続けている。
Data
生産者:株式会社佐浦
住所: 985-0052 宮城県塩竈市本町2-19
創業:1724年(享保9年)
TEL:022-362-4165
URL: https://www.urakasumi.com/ ((株)佐浦公式サイト:直接注文可)
原料:清酒粕(浦霞禅)、麹菌なし
蒸留方式: 減圧蒸留
アルコール度数: 25度
容量:500ml(瓶)
【広告】楽天/日本酒通販
【広告】Amazon/日本酒通販
・ご指定以外の商品も表示されます。
・お酒は二十歳になってから。