ベアード・ブルーイング 黒船ポーター

Baird Brewery Kurofune Porter

2025.07.28

深くて長い余韻ポーターの真骨頂

『ベアード・ブルーイング 黒船ポーター』は、英国の伝統的なポータースタイルに根ざしながらも、日本的な感性と物語性を備えたクラフトビールです。焙煎された濃色麦芽の香ばしさが際立ち、ビターチョコレートを思わせる奥深い風味とほのかなスモーキー感が口いっぱいに広がります。味わいは力強さと繊細さが共存しており、まろやかな口当たりとバランスの取れた苦味が、飲み手にしっとりとした余韻を残します。

このビールが持つ「黒船」という名前は、幕末に日本を開国へ導いた歴史的な黒船来航を彷彿とさせるもので、ポーターという海外起源のスタイルに対する敬意と、新たなビール文化との融合を象徴しています。醸造の舞台となる静岡県・伊豆の修善寺にあるベアード・ブルーイングは、小規模でありながら手作業による丁寧な醸造を信条としており、「自然、個性、調和」という哲学を掲げています。

「黒船ポーター」は、濃色ビールの深みを探求したい人々はもちろん、ビールを通して歴史や職人の思想に触れたい方にとっても心に残る一杯です。落ち着いた夜のお供や、香ばしい料理とのペアリングにも最適で、語りたくなるような余韻を持つクラフトビールとして、静かにファンを魅了し続けています。

■飲み頃温度

〇「ベアード・ブルーイング 黒船ポーター」の飲み頃は10〜13℃がベスト。冷蔵庫から出してすぐではなく、少し常温に戻した“セラー温度”が適しています。この温度帯だと、焙煎モルトの香ばしさやチョコレート・コーヒーのようなニュアンスがしっかり開きます。まろやかで奥深い風味が立ち上がるため、味わいのレイヤーを存分に楽しめます。


▶「合資会社ベアード・ブルーイング」のこと

「合資会社ベアード・ブルーイング」は、日本のクラフトビール界において独自の哲学と品質で知られるブルワリーであり、2000年にブライアン・ベアード(米国出身)とその妻・さゆり氏によって創業されました。創業当初は静岡県沼津市の小さな醸造所からスタートし、その後2014年には伊豆・修善寺に新醸造所を構え、より自然豊かな環境でのビール造りを展開するようになりました。この移転により、生産規模と醸造設備が大きく進化しつつも、手仕事とクラフト精神にこだわる姿勢は変わりません。

「ベアード・ブルーイング」のビール造りには、「自然、個性、調和(Balance)」という明確な哲学が貫かれています。原材料選びから製造工程に至るまで、人工的な処理を極力避け、発酵・熟成の時間を惜しまずに取ることで、素材本来の味わいや香りを最大限に引き出しています。例えば、濾過や加熱殺菌を行わない「無濾過・非加熱」の製法により、ビールは生きたまま出荷され、複雑で豊かな風味を保持しています。

「ベアード・ブルーイング」のビールは、スタイルの枠にとらわれることなく、それぞれの銘柄に独自のストーリーと思想を込めて造られています。ペールエールやIPA、ポーターといった伝統的な英米スタイルをベースにしながらも、日本の風土や食文化と調和する味わいを目指しており、特に焙煎香や苦味の表現においては奥行きのあるクラフト感が際立ちます。その代表例の一つが「黒船ポーター」であり、歴史的テーマと重厚な味わいが融合した銘柄です。また、「ベアード・ブルーイング」は販売形態においてもユニークで、一般流通ではなく、自社直営のタップルームや限定取扱店舗を中心に提供することで、品質管理と顧客体験の一貫性を守っています。これは単なる飲み物としてではなく、「体験」としてのクラフトビール文化を浸透させたいという考えの表れです。

結果として、「ベアード・ブルーイング」は日本国内外のクラフトビールファンから高い評価を受けており、地域性・職人技・思想性を兼ね備えた稀有な存在として、今なお進化を続けています。

▶「合資会社ベアード・ブルーイング」の歴史(年表)

2000年:

ブライアン・ベアード氏と妻さゆり氏が静岡県沼津市にてベアード・ブルーイングを創業。初期の醸造所は小規模ながらもクラフト精神にあふれるスタート。

2003年:

自社製品の品質が徐々に認知されはじめ、クラフトビールファンの間で話題に。

2006年:

ベアード・ブルーイングの直営タップルーム第1号店「ベアード・タップルーム」を沼津に開設。ブルワリー併設型で、飲み手と醸造家の距離が縮まる空間を展開。

2008年〜2011年頃:

IPAなど定番銘柄に加え、季節限定や実験的スタイルも登場。ファン層が広がり、全国への流通も拡大。

2014年:

伊豆・修善寺に新たな醸造施設「ガーデンブルワリー」を開設。これにより生産規模と設備が飛躍的に進化し、自然との調和を重視したビール造りが実現。

2015年以降:

国内のクラフトビールイベントにも積極参加。海外からの注目も高まり、輸出も開始。

2020年:

創業20周年を迎える。限定記念ビールのリリースや、創業哲学を語る特別企画などを展開。

2022年以降:

持続可能性を意識した取り組みを強化。地元食材やエネルギー効率の高い醸造プロセスへの挑戦も注目を集める。

現在:

全国に直営タップルームを展開しながらも、量より質、手仕事のクラフト哲学を貫いている。ファンとの交流を大切にしながら、進化を続けるブルワリーへ。

Data

製造元:合資会社ベアード・ブルーイング

住所:静岡県伊豆市大平1052-1

創業:2000年

TEL:0558-73-1199

URL:https://bairdbeer.com/ja/(ベアード・ブルーイングオ公式サイト、通販可)

スタイル:ロバスト・ポーター(上面発酵)

原料:麦芽、大麦、ホップ、糖類、酵母

アルコール度数:6.0%

内容量:330ml

 

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