ドメーヌ・イヴ・キュイロン コンドリュー・ラ・プティット・コート

Domaine Yves Cuilleron Condrieu La Petite Côte

2026.07.20

ヴィオニエの魅力が花開くエレガントなスタイル

『ドメーヌ・イヴ・キュイロン コンドリュー・ラ・プティット・コート』は、北ローヌの名門が手がけるヴィオニエ100%の白ワインであり、産地の個性と造り手の哲学が美しく結びついた一本です。南向き斜面で育つぶどうは十分な日照を受けて高い成熟度を保ち、白桃やアプリコット、洋梨を思わせる甘やかな果実香を豊かに湛えています。さらに白い花やスミレのニュアンスが重なり、グラスに注いだ瞬間から華やかで立体的なアロマが広がります。

味わいはふくよかでありながら透明感を失わず、凝縮した果実味と繊細なミネラルが絶妙に調和しています。樽発酵と樽熟成によって質感はまろやかに整えられ、クリーミーな口当たりと長く続く余韻が印象的です。力強さとエレガンスを併せ持つスタイルは、コンドリューの魅力を端的に示すものであり、北ローヌのヴィオニエが持つ本質的な美しさを感じさせます。

食事との相性も幅広く、甲殻類のクリームソース、白身魚のグリル、リッチなチーズなどと抜群の調和を見せます。香り・味わい・質感が三位一体となった完成度の高い白ワインであり、特別な食卓にも、ゆったりとした時間にも寄り添う一本として高い評価を受けています。

■飲み方あれこれ!!

飲み頃温度:

白ワインとしてはやや高めの温度帯が適しており、香りの広がりと質感の豊かさが引き立ちます。12〜14℃前後が最も美味しく感じられる温度です。

美味しく飲むためのワンポイント:

冷やしすぎると香りが閉じてしまうため、冷蔵庫から出してすぐではなく、10分ほど室温で落ち着かせてから飲むと、白桃やアプリコットのアロマがより華やかに開きます。また、大ぶりの白ワイングラスを使うと、ヴィオニエ特有の芳醇な香りとまろやかな質感がより立体的に楽しめます。

おすすめのマリアージュ

●甲殻類のクリームソース料理:

濃厚なソースのコクに、ワインのまろやかな質感と白桃のニュアンスが寄り添い、余韻が一層ふくらみます。

●白身魚のグリル:

ミネラル感が魚の繊細な旨味と調和し、アプリコットの香りが上品なアクセントになります。

●帆立のソテー:

帆立の甘みとワインの芳醇な果実味が重なり、口中で柔らかく溶け合います。

●リッチな白カビチーズ:

クリーミーな質感同士が相性抜群で、樽熟成由来のまろやかさがチーズのコクを包み込みます。

●ローストチキン(ハーブ仕立て):

ハーブの香りとワインの花のアロマが共鳴し、果実味が肉の旨味を引き立てます。

▶「ドメーヌ・イヴ・キュイロン」のこと

「ドメーヌ・イヴ・キュイロン」は、北ローヌ地方を代表する名門ドメーヌとして知られ、その歴史は1920年にまで遡ります。創業当初は家族経営の小規模なワイナリーでしたが、地域の伝統的な栽培・醸造を守りながら着実に発展し、現在ではコンドリューを語るうえで欠かせない存在となっています。特に現当主イヴ・キュイロンが1987年に伯父の畑を引き継いで以降、品質向上への取り組みが一段と進み、北ローヌの白ワインの評価を押し上げる重要な役割を果たしてきました。

イヴ・キュイロンは「テロワールの個性を最大限に表現すること」を信条とし、畑仕事から醸造まで一貫して丁寧なアプローチを貫いています。畑では除草剤を使わず、土壌の生命力を尊重した栽培を行い、収穫はすべて手摘み。区画ごとの特徴を見極め、果実の成熟度に合わせて収穫時期を細かく調整することで、ヴィオニエ(※)やシラーなどの品種が持つ本来の魅力を引き出しています。

⇒ヴィオニエ(※)

〇20世紀半ば、コンドリューのヴィオニエはほぼ絶滅寸前でした。収量が少なく、栽培が難しいため、多くの生産者が他品種へ転換する中、キュイロン家はヴィオニエ栽培を続け、伝統を守り抜いた数少ない家族のひとつでした。現在のコンドリューの復興は、この“粘り強い継承”が大きく支えています。

醸造においても、伝統と革新をバランスよく取り入れています。白ワインでは樽発酵と樽熟成を巧みに使い分け、果実味の豊かさとミネラル感、そしてまろやかな質感を調和させるスタイルが特徴です。過度な樽香を避け、果実の純度を保ちながら奥行きを与える手法は、イヴ氏の美学を象徴するものと言えます。また、区画ごとの個性を尊重したキュヴェづくりにより、同じAOC内でも多彩な表情を持つワインを生み出しています。

「ドメーヌ・イヴ・キュイロン」のワインは、力強さとエレガンスを併せ持ち、北ローヌのテロワールを深く感じさせる仕上がりが魅力です。特にコンドリューでは、ヴィオニエの華やかな香りと豊かな果実味を、洗練されたバランスで表現する名手として世界的な評価を確立しています。

▶「ドメーヌ・イヴ・キュイロン」の歴史(年表)

1920年:

家族経営の小規模ワイナリーとして創業し、北ローヌの伝統的な栽培と醸造を基盤に地域に根付いた生産を開始する。

1940〜1950年代:

第二次世界大戦後の混乱期を乗り越え、地元市場を中心に安定したワイン供給を続けながら畑の整備と品質向上に取り組む。

1960年代:

コンドリュー地域のヴィオニエ栽培が衰退する中でも、家族は栽培を継続し、地域の伝統品種を守る姿勢を貫く。

1970年代:

伯父が中心となり、畑の拡張と設備の改善を進め、後の発展につながる基盤を整える。

1987年:

イヴ・キュイロンが伯父の畑を引き継ぎ、ドメーヌの運営を本格的に担い始める。品質向上への強い意志を持ち、醸造哲学を確立していく転換点となる。

1990年代:

区画ごとの個性を重視したワイン造りを導入し、樽発酵・樽熟成の技術を洗練させることで、北ローヌの白ワインの評価を大きく押し上げる。

2000年代:

国内外で高い評価を獲得し、コンドリューの代表的生産者として国際的な知名度を確立。畑の拡大と設備の近代化を進め、品質の一貫性を強化する。

2010年代:

環境への配慮を重視した栽培をさらに推進し、除草剤を使わない畑管理や手摘み収穫を徹底。テロワール表現を追求する姿勢がより明確になる。

2020年代:

北ローヌのトップドメーヌとして確固たる地位を築き、コンドリューをはじめとする多彩なキュヴェで世界的評価を維持。伝統と革新を融合したスタイルが高く評価され続けている。

Data

生産者: ドメーヌ・イヴ・キュイロン

生産地: コート・デュ・ローヌ北部/シャヴァネ

創業年: 1920年(同族経営ワイナリーとして)

URL:https://www.cuilleron.com (ドメーヌ・イヴ・キュイロン公式サイト)

使用品種: ヴィオニエ

アルコール度数: 13.5%

容量: 750ml(瓶)

 

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