F.E.トリンバック ゲヴュルツトラミネール

F.E. Trimbach Gewurztraminer

2026.07.15

華やかな香りが広がる芳醇で気品ある白の魅力

『F.E.トリンバック ゲヴュルツトラミネール』は、アルザスの名門トリンバック家が手がける、華やかさと気品を兼ね備えた辛口白ワインです。グラスに注いだ瞬間から、ライチやバラ、白い花のアロマがふわりと立ち上がり、ゲヴュルツトラミネール特有の魅惑的な香りが存分に感じられます。香りの華やかさから甘口を想像する人も多い品種ですが、トリンバックは伝統的に辛口スタイルを貫いており、華やかさの奥に凛とした清潔感と引き締まった味わいが共存しています。

口に含むと、芳醇な果実味が広がりながらも、余計な甘さを排した端正な構成が印象的で、食事との相性が非常に良いのが特徴です。スパイスを使った料理やエスニック、ウォッシュタイプのチーズなど、香りの強い料理とも見事に調和します。余韻にはスパイスと花のニュアンスが長く続き、飲み手に心地よい印象を残します。

400年近い歴史を持つトリンバック家の技術と哲学が凝縮されたこのワインは、華やかでありながら気品を失わず、食卓を豊かに彩る一本です。香りの魅力、辛口の構成、アルザスらしい品格が一体となった、非常に完成度の高い白ワインと言えます。

■飲み方あれこれ!!

飲み頃温度:

辛口スタイルのゲヴュルツトラミネールは、香りの華やかさと味わいの厚みを両立させるために 10〜12℃前後が最適です。冷やしすぎると香りが閉じ、温度が高すぎるとアルコール感が前に出るため、この温度帯が最もバランスよく楽しめます。

美味しく飲むためのワンポイント:

華やかな香りを最大限引き出すため、グラスに注いでから数十秒だけ待つと、ライチやバラのアロマがふわりと開きます。また、香りの強い料理(エスニック、スパイス料理、ウォッシュチーズ)と合わせると、ワインの個性がより引き立ち、食事との相乗効果が生まれます。

おすすめのマリアージュ:

●エスニック料理(タイ・ベトナム)

華やかなライチやバラの香りが、レモングラスやナンプラーの風味と調和し、辛口の引き締まった味わいがスパイスの刺激を心地よく包み込む。

●ウォッシュタイプのチーズ(マンステールなど):

強い香りを持つチーズに対し、ワインの芳醇なアロマとスパイスのニュアンスが寄り添い、辛口の構成がチーズのコクを引き締めてバランスを整える。

●ローストポーク(ハーブ添え):

肉の甘みとハーブの香りに、ワインの華やかなアロマが重なり、果実味とスパイス感が料理の旨味を引き立てる。余韻の長さが料理の風味と美しく続く。

●中華料理(四川・広東):

香り高い白ワインが、花椒や生姜の風味とよく合い、辛口のキレが油分をすっきりと流し、料理の複雑な香りをより鮮明に感じさせる。

●スモークサーモン :

燻製の香りに、ワインの華やかでスパイシーなアロマが重なり、果実味がサーモンの旨味を包み込む。辛口の構成が後味を軽やかに整える。

▶「メゾン・F.E.トリンバック」のこと

「メゾン・F.E.トリンバック」は、フランス・アルザス地方を代表する名門ワイナリーであり、その歴史は1626年にまで遡ります。創業者ジャン・トリンバックがリクヴィールの地でワイン造りを始めて以来、家族経営を貫き(※)、現在まで約400年にわたり13代にわたって伝統を継承してきました。アルザスのワイン史の中でも特に長い歴史を持つ造り手であり、地域の発展と品質向上に大きく寄与してきた存在です。

⇒家族経営を貫き(※)

〇トリンバック家は代替わりのたびに品質向上を重視し、伝統を守りながら革新を続けてきた。特に近代では、伝統的製法と最新設備を融合させ、果実の純度とテロワール表現を最大化するスタイルを確立している。

19世紀には、トリンバック家のワインがパリやウィーンの博覧会で高い評価を受け、国際的な名声を確立しました。20世紀に入ると、家族の努力によって品質の向上とブランドの確立が進み、特にリースリングやゲヴュルツトラミネールなどの白ワインで世界的評価を得るようになります。1920年以降は拠点をリボヴィレに移し、より優れた畑と醸造環境を整えながら、アルザスのテロワールを最大限に表現するワイン造りを続けています。

「メゾン・F.E.トリンバック」のワイン造りの特徴は、何よりも “辛口でエレガント” という哲学にあります。アルザスでは芳香品種が多く、甘口の印象を持たれることもありますが、トリンバックは一貫して辛口スタイルを追求し、果実の華やかさと凛とした構成を両立させることにこだわってきました。特にゲヴュルツトラミネールでは、ライチやバラの華やかな香りを持ちながらも、余計な甘さを排した端正な味わいを実現し、食事との相性を重視したスタイルを確立しています。

また、トリンバックは畑の選定と収穫のタイミングに細心の注意を払い、完熟した果実を用いながらも過度な糖度を避け、バランスの取れた酸を保つことを重視します。醸造においては伝統的な手法を尊重しつつ、近代的な設備を取り入れることで、果実の純度とテロワールの個性を最大限に引き出しています。樽の使用は控えめで、品種本来の香りとミネラル感を損なわないよう配慮されている点も特徴です。

こうした哲学と技術の積み重ねにより、「メゾン・F.E.トリンバック」はアルザスを代表する造り手として世界的な評価を受け続けています。華やかでありながら気品を失わず、食卓を豊かに彩るワインを生み出すその姿勢は、400年の歴史に裏打ちされた揺るぎない伝統と家族の誇りに支えられています。

▶「メゾン・F.E.トリンバック」の歴史(年表)

1626年:

ジャン・トリンバックがアルザス地方リクヴィールでワイン造りを開始し、家族経営の基礎が築かれる。

17〜18世紀:

トリンバック家のワインが地域で高い評価を受け、アルザスの名門として徐々に名声を確立する。

19世紀前半:

パリやウィーンの博覧会で受賞し、国際的な評価が高まり、ヨーロッパ各地に名が広がる。

1870年代:

家族の代替わりを経て品質向上への取り組みが強化され、辛口スタイルの確立が進む。

1920年:

拠点をリクヴィールからリボヴィレへ移し、より優れた畑と醸造環境を整え、現在の本拠地が確立する。

20世紀後半:

リースリングやゲヴュルツトラミネールなどの白ワインが世界的評価を受け、アルザスを代表する造り手として国際的地位を確立する。

1980〜1990年代:

フレデリック・エミールやクロ・サン・チューヌなどの上位キュヴェが世界的に高い評価を獲得し、品質主導の哲学が強固になる。

21世紀初頭:

伝統的製法を守りつつ近代的設備を導入し、果実の純度とテロワール表現を重視したスタイルがさらに洗練される。

現在:

13代目が家族経営を継承し、辛口でエレガントな白ワインを中心に、アルザスの名門として世界的評価を保ち続けている。

Data

生産者: メゾン・F.E.トリンバック

生産地: アルザス地方/リボヴィレ

創業年: 1626年

URL:https://www.trimbach.fr/ (メゾン・F.E.トリンバック公式サイト)

使用品種: ゲヴュルツトラミネール

アルコール度数: 13〜14%

容量: 750ml(瓶)

 

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