Single Malt Whisky Hakushu

南アルプスの天然水が育む爽快な味わい
『シングルモルト 白州』は、日本を代表するシングルモルトウイスキーのひとつ。製造するのは、1973年に創業したサントリー白州蒸溜所。南アルプスの森に囲まれた標高約700メートルの場所に位置し、その敷地面積は約82万㎡(東京ドーム約17個分)にも及びます。その豊かな自然環境から、「森の蒸溜所」としても知られています。
「シングルモルト 白州」の発売は、蒸溜所の創業から21年後の1994年。選び抜かれたモルト原酒をヴァッティングして生まれたこのウイスキーは、爽やかで軽快な味わいと、ほのかに漂うスモーキーなニュアンスが特徴です。若葉やミントを思わせるフレッシュな香りと、スッキリとしたキレのある口あたりが印象的です。
仕込みには南アルプスの清らかな天然水を使用。ライトに焚かれたピート香のある原酒を組み合わせることで、若々しさと上品な風味、そして控えめなスモーキーフレーバーを兼ね備えた一本に仕上がっています。ジャパニーズウイスキー人気が世界的に高まるなかで、「白州」もまた高い評価を受け、入手困難な銘柄のひとつとして知られています。
2006年には「白州18年」がISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で金賞を受賞。以降、さまざまな国際コンペティションで栄誉に輝いてきました。
その繊細な味わいはストレートやロックでじっくり楽しむのはもちろん、ハイボールにすれば爽快感が際立ち、料理との相性も抜群。日本の自然と職人の技が融合して生まれた、まさに唯一無二のシングルモルトです。
■飲み方あれこれ!!
〇「シングルモルトウイスキー白州」は、いろいろな飲み方をしてもボディが崩れないので、初心者にもおススメのウイスキー。
ストレート:
白州の繊細な香りと味わいをダイレクトに楽しめる- チェイサーの水と合わせると、より風味の変化を感じられる。
オンザロック:
氷が溶けるにつれて味わいが変化し、まろやかさが増す。バニラやダークチョコレートのような甘みが際立ちます。
ハイボール:
炭酸水と合わせることで爽快感が際立つ- 白州公式推奨の「森香るハイボール」は、ミントを添えるとさらに爽やかに。
トワイスアップ(水割り):
白州と水を1:1で割ることで、香りが広がり、まろやかな口当たりに。常温の水を使うと、より繊細な風味を楽しめます。ウイスキーを仕込み水で割ると旨いとされれるが、「ミネラルウォーター南アルプスの天然水」は、白州蒸溜所内で製造されている。「白州」をこの水で割れば、まさに“仕込み水割り”となります。
カクテル:
オールドファッションドなど、ウイスキーの個性を活かしたカクテルにも適している。
柑橘系のフルーツやハーブを加えると、爽やかさが引き立つ「白州」は飲み方によって異なる魅力を楽しめるウイスキーですね。
▶白州蒸溜所のこと
白州蒸溜所は、サントリーが1973年に設立した、日本を代表するウイスキー蒸溜所のひとつです。1923年創業の山崎蒸溜所の50周年を記念して建てられた、サントリーにとって2番目のモルトウイスキー蒸溜所であり、「森林公園工場」というコンセプトのもと、約82万5,000㎡(約25万坪)の広大な敷地に、バードサンクチュアリなど自然と共生する施設が整備されています。

立地は山梨県北杜市白州町、南アルプスの麓・白州峡にあり、標高約700メートルのクヌギやコナラ、松の森に囲まれた冷涼な気候と、硬度30の軟水という理想的な環境がウイスキー造りを支えています。
仕込み水には、名水百選にも選ばれる尾白川と同じ水系の伏流水を使用。花崗岩層を通ったこの水は、ミネラルバランスに優れ、白州の爽やかで軽快な味わいを生み出す要因となっています。敷地内には、ミネラルウォーター「南アルプスの天然水」の工場も併設されており、自然との共生が徹底されています。
白州蒸溜所では、ピーテッドとノンピーテッドの麦芽を使い分け、香味のバリエーションを創出。発酵にはダグラスファー(オレゴンパイン)製の木桶を使用し、乳酸菌などの微生物が複雑で奥行きのある香りを育みます。
設立当初は世界最大級の蒸溜所として、多数のポットスチルを備えていましたが、1980年代以降はより繊細で個性豊かな原酒を生み出すため、蒸留器の形状やサイズを多様化。現在ではストレート型やランタン型の初留器8基・再留器8基の計16基が稼働しています。
また、白州では今も“直火蒸溜”の技術が守られており、火加減の調整には人の手が加わるなど、クラフトマンシップが息づいています。2013年にはカフェ式連続式蒸留機を導入し、小規模かつ多様な原料によるグレーンウイスキーの製造も開始。2014年にはポットスチルの増設も行われ、さらなる多様性を追求しています。
熟成にはアメリカンホワイトオーク樽(ホグスヘッドやバレル)を中心に使用し、森の中の貯蔵庫で四季の温度変化を活かした熟成が行われています。

近年のジャパニーズウイスキーブームにより、白州は入手困難な銘柄のひとつとなりつつありますが、サントリーは「天然水の森」活動を通じて、白州の自然環境を守る取り組みも継続中です。蒸溜所内には、森を望むバーやショップ、博物館が併設され、バードサンクチュアリも整備されており、休日には多くの観光客でにぎわう人気スポットとなっています。
白州蒸溜所は、単なるウイスキーの生産拠点ではなく、日本のウイスキー文化を象徴する存在として、今もなお進化を続けています。
Data
蒸留所:白州蒸溜所(サントリーホールディングス)
住所:山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
URL:https://www.suntory.co.jp/whisky/hakushu/(サントリー公式HP)
創業年:1973年(白州蒸留所)、1899年(サントリー)
蒸留器:初留器×8基・再留器×8基(ストレート型、ランタン型など)、カフェ式連続式蒸留機
アルコール度数:43度
容量:180ml、 700ml
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